建築業界の事務作業へ転職するメリット3つ!事務作業に必要なスキルとは
こちらの記事では、建築業界の事務作業へ転職するメリット3つをご紹介いたします。
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目次
建築業界の事務作業の仕事内容とは
一般事務と変わりなく経理や総務が中心です。
中小企業などでは電話や来客の応対からそのまま営業を兼ねる場合もあります。
建築業界の独自の事務作業は、作業現場の環境整備や労務災害防止など安全に関する内容と現場事務です。
作業現場の安全管理では、協力企業に対する関係書類の作成、避難訓練など安全管理の行事や会議などへの参加依頼を行います。また、現場事務は、現場事務所での業務です。
発注者や現場周辺住民との話し合いの他、現場の一般事務など様々な業務を指します。
建築業界の事務作業は、施工管理担当者や現場管理者が行う企業もありますが、専任の事務担当者を配する場合もあります。
施工管理者の負担を軽減し、建築業務に専念するための役割を担います。
建築業界の事務作業へ転職するメリット3つ
他の業界などから建築業界の事務作業へ転職するメリットは、未経験で就業しても一定のスキルを身に付けられることです。
事務作業の経験があれば優遇されますが、未経験でも対応できます。また、建築業界の事務作業は出退勤の時間が、ほぼ決まっています。
緊急事態が発生しなければ、休日もカレンダー通りです。
プライベートの予定を変更されることもなく、ワークライフバランスを重視する方に適しているでしょう。
1:ものづくりの途中経過や完成を楽しめる
工事現場が就業場所になり、事務作業を通じてプロジェクトのメンバーとしてものづくりに関われます。
途中経過を内部から見られるチャンスは少ないでしょう。
同じ会社でも現場や構造物が変われば、途中経過も変わります。一方で事務作業の内容はそれほど変わらないため、作業工程を楽しめます。
経験を積めばそれなりに工程も理解でき、ものづくりの醍醐味もわかってきます。
現場作業は行いませんが、現場を支えるやりがいも得られます。
2:様々な人が活躍できる
建築業界は男性が多いイメージがありますが、実際は女性も多く働いています。また、年齢層も幅広く、国籍も多彩です。
そのため建築業界の事務作業でも様々な人が活躍できるでしょう。
建築現場は年長者を敬い、新人を育てる気風も残っています。また、安全に対する配慮から、大きな声で注意を受けると委縮しがちですが、転職で加入した新人に対して優しく接してくれることが多いでしょう。
3:幅広い知識が身に付く
現場事務所の事務作業を一手に担うため、幅広い知識やスキルを身に付けられます。
経験のない業務も任され負担に感じる場合もありますが、同じ業務を手掛けるメンバーがいないため、周囲の目を気にすることは少ないでしょう。
業務内容は一般事務と建築業界独自のものがあります。
建築業界の用語や簿記、パソコンのスキルやCAD、建築図面の見方など業務を通じて幅広い知識を得られます。また、現場事務所の立ち上げから関わる業務もあり、事務作業だけでは得られない経験です。
安全管理に関する業務は他の業界でも通用することもあり、習得した知識は自分の財産にできるでしょう。
建築業界の事務作業へ転職するデメリット
建築業界は構造物など、結果が評価対象です。
事務作業は現場のように評価されないことが多いでしょう。そのため、自分の成果が直接結果に結びつかず、やりがいを感じられない場合もあります。また、一般企業のように、職場に同じ業務を手掛ける仲間が少ないです。
未経験で業務上わからないことがあっても担当が異なるため周囲に質問できず、悩みを抱えがちです。その上、転職してすぐは、専門用語や現場での会話が理解できないことがあります。
これから、建築業界の事務作業へ転職するデメリットを紹介していきます。
工事の場所で職場も変わる
建築業界の職場は、一般企業のように同じオフィスではありません。
工事の場所が変われば、現場事務所も変わります。
現場事務所はマンションを借りたりプレハブを建てたり現場ごとに環境が異なり、レイアウトも事務職の担当業務です。
事務所は公共交通機関だけを利用して通えるところばかりではなく、自宅から通勤できないこともあり、通勤手段が限られる場合は、引っ越しも視野に検討します。そのため、次の職場を事前に調査しておく必要があります。
また、雇用形態や契約期間によって、工事の完了と共に契約が終了することもあります。
その時は、契約期間中に並行して就活を行い、次の仕事を見つけなければなりません。
ルーティンワークではないこと
建築業界の事務職は、現場事務所の業務を1人でこなすことが多いです。
電話や来客の応対、周辺住民との交渉など施工管理者の補助業務も担当します。
事務作業を中断して対応することも多く、勤務中はスケジュールに沿ったルーティンワークはほぼ不可能です。また、業務内容も、現場が変わると以前と同じにならないこともあります。
建築業界は、様々な構造物を手掛ける企業が多く、作業内容も変わります。
同じ構造物でも施工担当が変われば、事務職に求める業務も異なります。
そのため、臨機応変の対応が求められる仕事であると言えるでしょう。
建築業界の事務作業に必要なスキル4つ
未経験でスキルや資格を持たない場合、経験が役に立つこともあります。
建築業界に関係する設計事務所などの勤務経験は、専門用語を理解し、図面にも精通しており、施工担当や協力企業とのパイプ役も果たせます。
そして一般企業の経理や総務担当の経験は、事務作業の基礎知識が身に付いているため専門用語や建築業界独特のきまりを覚えるだけで対応可能です。
また、勤務経験がなくても、WordやExcelなどパソコンのスキルはどんな業務でも役立ちます。
これから、建築業界の事務作業に必要なスキル4つを紹介していきます。
1:CADスキル
CADソフトの操作ができると、建築業界では歓迎されます。
CADは設計図を基に平面図の作成などに使用します。
操作するためには、設計や建築に関する基礎知識が必要です。
現場事務所で作成することはありませんが、建設中に設計変更があれば修正や作り直し作業が発生します。その際、CADスキルがあれば業務を受注できます。
また、専門知識や技量を有すると認められ、給与に反映される可能性もあるでしょう。
2:簿記スキル
建設業界の事務作業の中心は簿記です。そのため、簿記のスキルを求める企業は多くあります。
一般企業でも使える日商簿記の他、建設業経理検定も役立ちます。
建設業経理検定は、4級から1級まであります。
建設業経理士は公共工事の経営審査事項の評価対象になるため、保有すると資格手当を支給する企業も多くあります。
実際の経験がなくても、一般企業での経理関係の経験があれば優遇されるでしょう。
3:コミュニケーション能力
事務作業は1人で行いますが、業務を遂行するためにコミュニケーション能力は欠かせません。
接客や交渉で必要になり、現場との情報共有にも大切です。
施主や設計士、協力企業との折衝担当も事務作業員が行います。また、建築業界で重視される一体感の醸成にも、コミュニケーション能力は大いに貢献します。
一定期間同じメンバーで目標に向かって活動するために、仲間意識が求められるでしょう。
現場で孤立しないためにも、コミュニケーション能力は必要なスキルです。
4:マルチタスク能力
マルチタスク能力は、ビジネスパーソンに求められるスキルです。
現場事務所で事務作業を行いながら接客対応も行うため、集中しなければ仕事ができないシングルタスクタイプは敬遠されるでしょう。
同時並行できなくても、切り替えができれば十分です。
自分の作業を中断して電話などに対応し、終われば再開します。
総務と経理、安全管理と多くの業務を1人でこなせば、自然に身に付くスキルです。
ミスなく仕事を進めるための工夫が大切です。
建築業界の事務作業への転職方法3つ
実際に建築業界の事務作業員を目指す時、自分の働きたい職場を具体化します。
仕事の内容や作業規模、就労地域などを考慮して候補を絞っておくとスムーズに作業を進められるでしょう。
建築業界の人手不足を背景に、様々な規模の企業が事務作業員を募集しています。
建築業界はゼネコンやサブコンなど大手・準大手の他、小規模の企業も多く存在します。
この他、施工管理を専門に行う企業や土木関係の企業があり、それぞれ事務作業員を募集しています。
1:小規模の建設会社の事務作業へ転職したい場合
小規模の建設会社とは、ゼネコンやサブコンの下請けや孫請け、地域に密着した工事を中心に請け負う会社です。
会社数が多く、現場での事務作業員を募集しています。
会社の規模に合った業務を手掛けるため、施工物件も小規模が中心です。
単独工事は同時並行で進めるため、事務作業は雑務も含めて全般を任され、複数の現場を担当することもあります。
行動範囲は限られるため、工事開始に伴う引っ越しなど大規模な移動はありません
また、工事によっては大手の下請けや孫請けになる場合もあります。
接客業務や周辺住民との交渉などは減りますが、元請会社との連絡などの業務が加わります。
2:ゼネコンの事務作業へ転職したい場合
ゼネコンとは、総合建設業の会社です。
元請業者として建設プロジェクトの計画・立案から運営まで全てをカバーします。
顧客から直接受注し、サブコンや小規模の会社などを統括して施工します。
ゼネコン各社の事務作業員の求人は、新卒・既卒を含めて多くあります。
仕事内容は、一般事務の仕事が中心です。また、経理や関係企業への連絡など、建築業界独特の業務も含まれます。
ゼネコンの現場事務所では、施工管理と現場代理人の両方が配置されます。
現場代理人は本社の事務担当者が務め、事務作業員は指示を受けて業務を担当します。
大規模プロジェクトに参加でき、わからないことは上司に質問できるため、未経験で転職しても安心して勤務できる環境だと言えるでしょう。
3:サブコンの事務作業へ転職したい場合
サブコンとは、ゼネコンの下請業者として活動する建設会社です。
建築や土木一式工事を受注しますが、部分的な工程を担当する場合もあります。
鳶工事や杭工事、設備工事など専門的な工事を担う会社も多く存在します。
仕事内容は、経理や総務など一般事務とほぼ同じです。
1つの工事現場の人数が少ないため、施工管理者の補助業務を任されることもあり、初歩的なCAD作業などの業務を担当できます。
専門工事が中心のサブコンは、担当業務が完了すると次の現場に移動することもしばしばです。
カバー範囲が広い場合、1カ所での作業期間がゼネコンよりも短く、遠距離移動になることもあります。
建築業界で雨の日に行っている主な事務作業4つ
普段は現場に出ている時間が多いため、事務所内で長時間デスクワークに取り組むことはできません。
現場の作業がない雨の日は、事務処理を集中的に行うことができる日となります。
現場監督が雨の日に行う事務作業は以下のようなものです。
1:工程管理表の修正
現在進行中の工程表に工期の進捗具合に沿って修正を加えます。
雨が多く、計画よりも作業が遅延している場合は、遅れている工程に関連する作業の開始時期も見直し、工期内に終了するよう調整をします。
2:施工図面の作成・チェック
設計図は、平面図、立面図、断面図、展開図、部分詳細図、構造図、意匠図など複数の図面に分かれています。
現場作業時に、さまざまな図面を確認しながら作業を進めることは現実的ではないため、これらの設計図に記載された情報を一枚にまとめた施工図面が必須となります。
施工図に間違いがあれば、その後の工事に大きな影響を与えるため施工図の作成やチェックは、非常に重要な仕事です。
しかし、細かな寸法や符号を複数の図面を照らし合わせながら確認する作業は、時間と集中力が必要となります。
雨の日は、まとまった時間が確保できるため、集中して図面と向き合うことができます。
3:工事記録書類の作成
材料搬入、検査記録、工事の実施状況や進捗状況など工事にかかわる記録書類は多岐にわたります。
現場と協議した内容についても、協議議事録として残しておく必要があります。
現場の仕事が終わった後に作成することが多くなりますが、作成する書類の量も多く、雨の日は滞った書類作成を処理する絶好のチャンスとなります。
4:請求書処理
現場が忙しい時期には、材料を発注した際の請求書も大量に発生してきます。
発注時と請求書の単価と数量に差異がないか、注文書と照らし合わせての確認が必要となります。
雨の日は、請求書の処理にもうってつけとなります。
建築業界の事務作業について理解しよう
建築業界の事務作業は、一般事務と建築業界の専門的な内容の両方を担当します。
現場事務所に勤務して、接客や電話応対、経理や総務の他、周辺住民との交渉や安全管理に関する業務などを行います。
会社の規模によって、事務作業以外に施工管理者の補助業務や複数の事務所を担当することもありますが、出退勤の時間が一定でワークライフバランスを重視した生活を送れます。また、様々な人が活躍でき、役立つ知識やスキルが身に付く半面、工事が完了すると次の現場に移動するなど就業場所が異なる環境です。
必要な資格やスキルは特にありませんが、一般事務や建築事務所での勤務経験、基本的なパソコン操作、マルチタスクやコミュニケーション能力が役立ちます。
建築業界の事務作業に理解を深め、転職を検討しましょう。
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