数字で見る夢真
夢真が設立されてから45年が経ちました。設立当初は建築設計事務所であった夢真が現在では建設業技術者派遣業界においてトップを走り続けています。建設業技術者派遣のパイオニア「夢真」。 設立初期から在籍する2名が夢真を「数字」で振り返ります。
登場人物プロフィール
夢真の古参の一人。現在は地方拠点における営業部の責任者として、サポートなどを全般的に行う。
赤城と共に夢真の成長を知る人物。大手企業幹部への顧客対応開拓推進をメインに夢真を支えている。
2024年度、夢真に在籍する技術者の人数は約6,500人。現在も技術者数は年々増え続けており、2025年度は6,900名を見込んでいます。夢真がこれだけの人数を確保できる理由は設計事務所としてスタートしたことに起因しています。
2024年度、夢真に在籍する技術者の人数は約6,500人。現在も技術者数は年々増え続けており、2025年度は6,900名を見込んでいます。夢真がこれだけの人数を確保できる理由は設計事務所としてスタートしたことに起因しています。
ーー設立当初は設計事務所から始まったそうですが、どの様なきっかけで技術者派遣に転換したのですか。
赤城:当時の建設業界には設計と施工にはまだまだ深い溝がありました。しかし、当時の社長がどんな事にもいち早く取り組む方だったので、施工図だけではなく、施工管理の技術者派遣もやってみようという話があり、開始することになりました。当時の夢真には施工図業で圧倒的な知名度があったため、それも大きく後押しをしてくれた印象があります。
ーー派遣業を始めた当時、周囲はどのような動きをしていたのですか。
赤城:まだまだ建設業の派遣は歴史が浅く、図面関連は個人の請負が多く施工管理の派遣はどこも取り組んでいませんでした。 だからこそ、夢真に需要が集まってきましたね。建設業派遣では夢真がリーディングカンパニーとして道を開き、現在の競合他社は追従して来た印象です。
夢真の女性の技術者は約31%。男性社会と言われる建設業界において女性が活躍する場を増やしています。その理由を伺いました。
ーー夢真では女性技術者も活躍しているそうですね。
児玉:夢真では、「建設業界=男性」のイメージが 非常に強い時代から、女性の採用を積極的に行っていました。女性が働くのであれば事務職、といった考えが一般的だった時代に「技術職」としてCADオペレーター採用を推進、また業界に先駆けて女性施工管理技術者の採用も早くから始めておりました。
当初、疑問の声も多くありましたが、実際に女性技術者の現場での活躍が認められ始めると、またたく間に女性技術者数は増加していきました。 さらに建設業界全体で女性進出への理解と需要が高まっている近年、女性の技術者数は年々増加しております。
ーー建設小町なんて言葉もありますよね。実際にどのくらい女性技術者が在籍しているのでしょうか。
児玉:当社では約31%、つまり3人に一人くらいが女性技術者です。当社の場合は施工管理補助もしくはCADオペレーターの技術者として多くの女性に活躍してもらっています。 当初事務やCADでの業務領域を担っていた約300名ほどの社員のうち約7割が事務員として従事しておりました。現在では業務精査およびマッチング(事務⇒CAD)シフトにより約7割がCAD業務に従事し活躍いただいております。
ーーなぜそこまで急激に女性推進ができたのでしょうか。
児玉:時代の波に乗る。現在主流になりつつあるBIM・CIMの参入も大きく関わっていると思います。 この領域の推進により女性技術者の活躍の場が増々拡がっていくと考えております。
夢真では経験者だけではなく、未経験から始めた技術者も活躍しております。どの様にして未経験者採用の土台を築いたのか。その理由をまとめました。
ーー夢真では経験者だけでなく、未経験者の採用も積極的に行っているそうですね。
児玉:業界全体では未経験者採用という風潮は当時ありませんでした。しかし、ある時期を境に徐々に需要が増え始めたのを覚えています。その背景にはリーディングカンパニーである夢真の知名度と営業力があったからだと記憶しております。
ーー夢真だから始められたと。
児玉:派遣業界の認識では経験者採用には高いコストが掛かる為、未経験者を教育し未来に向けて投資していく流れがありました。しかし、教育するにもコストは掛かり、離職率も高い派遣業界で実際投資に踏み切れない競合他社が数多くあったと思います。そこで、夢真のスケールメリットを生かし自社採用から教育までを一貫して行い、派遣配属するという一連のフロー構築を確立しました。これが瞬く間に拡がりを見せた夢真の圧倒的知名度とスケールまた営業力があったからこそだと思います。
夢真では60歳以上の技術者の採用に力を入れており、2024年度は268名。前年比96%UPしています。これだけ多くの60歳以上の技術者を採用できた理由は「独自のチーム体制」を構築できたことにあります。
ーー60歳以上の技術者の在籍比率が高いことが夢真の特徴ですが、これにはどんな経緯があったのでしょうか?
赤城:当社が若手技術者が中心だったため、こちらの取り組みは業界では後発です。したがって経験豊富な技術者に魅力の有る環境を整え、口コミや紹介で入社していただく事を意識し取り組みました。現在では紹介による経験者採用の在籍者の割合が、どの採用媒体よりも多い事が一番の理由だと思います。
ーー60歳以上の技術者を採用するにあたり、どのようなことに配慮していますか?
赤城:先ずは人生100年時代を見据え、60歳を過ぎても更に高い収入を目指せる環境を意識しています。しかし60歳以上の方には年齢による体力面や、以降のライフプランなどに他の年齢層とは異なる個人差も有りますので。経験豊富な専門のキャリアアドバイザーを配置し、不安なく働いてもらえる環境を得られるように配慮しています。
ーー常にパイオニアとして新たな取り組みをしてきたのですね。具体的にはどの様に対処したのですか。
赤城:60歳以上の人材を獲得する事で、技術者から新たなニーズが 出てきました。 それまで行っていた技術者のフォローとは違い、シニア向けに特化したケアに重点を置くようになり、フォロー体制を整えました。 そのためにはまずは社内体制の見直しを図り、新たな部署も立ち上げました。
ーー具体的にはどの様な部署を新設したのですか。
児玉:経験者採用を専門で行う「技術人材部」、客先対応にあたる「営業部」、悩み相談フォローを行う「キャリアデザイン推進部」 の各チーム連携のうえ全力で顧客および技術者をバックアップしております。 これによりワンチーム体制で技術者の生涯現役をサポートする事が可能となりました。
60代向けサポートを詳しく見るーー独自のチーム体制により60歳以上の技術者数も増え続けているんですね。
赤城:そうですね。年々増加しています。2024年度では前年比96%を推移しており、少子高齢化の時代の流れもあり今後も60歳以上の技術者の活躍を期待しています。
その他実績
これからの夢真
ーー今後、夢真は技術者派遣のリーディングカンパニーとしてどのようにあり続けたいですか。
赤城:夢真の最大の企業価値は技術者在籍数トップであることなど、スケールメリットだと思っています。 夢真がいまなお業界トップの技術者数を保持している理由は、技術者の声にひとつひとつ応え、業界の課題に向き合い、解決へ導く先駆者であり続けているからです。 今後も夢真という一つの組織として課題解決に向き合っていきたいと思っています。
児玉:夢真は業界のスタンダードを創り上げていくことが使命だと思っています。 常にリーディングカンパニーとして日々変革を継続して行い、時代の最先端をいく企業であり続けたいと思っております。