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CADオペレーターの将来性・需要が高いと言える理由とデータ【建設派遣業のプロ監修】仕事内容も解説

働く
公開日時 2023.05.26 最終更新日時 2024.06.10

CADオペレーターを目指したり、CADオペレーターとして転職しようと思っている方は「CADオペレーターは今後も需要があるの?将来性が高いの?」と気になったことはあるのではないでしょうか。

結論、CADオペレーターは今後も需要があり、将来性が高いと言える職業です。

そこでこの記事では建設・施工管理の転職派遣業界に根ざして30年以上の当社・株式会社夢真が、データをもとにCADオペレーターの将来性について解説します。

 

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CADオペレーターの仕事内容

CADオペレーターの仕事は「CAD(キャド)」と呼ばれる設計支援ソフトを使って、建築物や機械・製品などの設計図を作成することです。

設計者やデザイナーの指示を受け、ラフスケッチや手書きの図面をデータ化したり、3Dモデルから詳細な図面を作成したりします。

業界によってCADを使ってなにを作るのかは異なり、特に需要の多い建設・建築や製造業はもちろん、インテリア業界やプラント業界、ゲームや医療業界まで幅広い業種に求められています。

より詳しくCADオペレーターの仕事内容について知りたい方下記記事をご覧ください。

※関連記事:CADオペレーターとは?仕事内容を業界別・雇用形態別に解説

CADオペレーターが今後も需要があり将来性が高いと言える5つの理由

CADオペレーターは今後も需要があり、将来性が高いと言える理由は下記のとおりです。

  • 需要が高くかつ幅広い業種に渡る職種だから
  • 3DCADの需要が拡大しているから
  • AIで代替不可能な職種だから
  • CADオペレーターのなり手不足(人材不足)だから
  • 女性やシニアも活躍しやすい職種だから

順に解説します。

需要が高くかつ幅広い業種に渡る職種だから

CADオペレーターは、特に需要の高い建設業・建築業や製造業をはじめ、インテリア業界、機械業界、電気・電子機器業界、プラント・エネルギー業界、医療や自動車など非常に幅広い業界で必要とされています。

これらはいずれもとても需要の高い業界ですので、それらの業種の企業に必要とされるCADオペレーターもまた需要が高く、今後も将来性が高いと予測できます。

3DCADの需要が拡大しているから

次に3次元(3D)データの作成を行う「3DCAD」の需要が高まっているという理由です。

近年は特に建築構造の複雑化とインフラ投資の増加が顕著で、IMARCの市場調査レポートによれば3DCADソフトの世界市場規模は2022年に112億米ドル。さらに2028年までに164億米ドルに達すると予測しています。

※参照元:3D CADソフトウェア市場:世界の産業動向、シェア、規模、成長機会、2023-2028年予測

そのため、これらを扱うことのできる人材の需要も合わせて拡大しており、3DCADを扱うことのできるCADオペレーターの将来性は高いといえます。

AIで代替不可能な職種だから

近年のAIの進化で「自分の仕事がAIに奪われるのではないか?」と懸念する声も多く、そのひとつとしてCADオペレーターも例にあがることもあります。

しかしAIにはできない分野の仕事はまだまだ多く、そのひとつは設計者とのコミュニケーションです。AIは設計者の意図を汲んだ製図をすることは不可能です。

また、AIにできるのはあくまでも前例をもとにした設計・製図であり、クライアントの独特な設計や感情的要素をふまえた新しいものを生み出すことはできません。

そのため、CADオペレーターの仕事が完全にAIに代替される可能性はかなり低いといえ、今後も将来性は高いと言えるのです。

CADオペレーターのなり手不足(人材不足)だから

人材不足も理由のひとつです。下記の理由からCADオペレーターは人材不足です。

ひとつは日本全体の高齢化です。CADオペレーターを含む技術系職種の担い手である高齢者の退職が進み、それに伴い人材不足が深刻化する可能性が懸念されます。

次に専門性の高さです。前述の3DCADへの対応など、CADソフト自体が高性能化し、それに伴い業務内容も複雑化するため、より専門性の高い人材が求められますが、需要に対して人材が不足している状況です。

最後に、CADが求められる製造業全体の業界離れも懸念事項です。

これらの理由からCADオペレーターのなり手不足(人材不足)といえ、逆にいえば需要も将来性も高まっていくと考えられるのです。

女性やシニアも活躍しやすい職種だから

CADオペレーターは下記の理由から女性やシニアにも活躍しやすい職種だと言えます。

ひとつは体力的な負担が少ないことです。建設・建築・製造などの業界は体力仕事で働き盛りの男性向きのイメージがありますが、CADオペレーターについてはデスクワークが中心なので、他の職種ほど体力が求められません。

また、それゆえにワークライフバランスを比較的保ちやすい職種で、時短勤務や有給取得などのハードルは低めです。

女性の社会進出やシニア労働者市場の拡大が進む現代において、CADオペレーターはそのなりやすさから今後も需要・将来性が保たれる職種だと考えられます。

CADオペレーターの将来性・需要を示す3つのデータ

次にCADオペレーターの需要が高く、今後も将来性が高いと判断できる根拠となるデータを5つご紹介します。

直前の「CADオペレーターが今後も需要があり将来性が高いと言える理由」もこちらのデータを見てあげたものですので、合わせて見ていただくことでより理解が深まるでしょう。

厚生労働省「職業安定業務統計」

データ名職業情報提供サイト
URLhttps://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/25

「職業情報提供サイト」は厚生労働省が運営している、就業者のデータをもとに就業するたえの条件や労働条件などをとりまとめた、求職者等の就職活動や企業の採用活動等を支援するWebサイトです。

これによればCADオペレーターのハローワーク求人統計データにおける有効求人倍率は1.1倍(令和4年度)です。

また、CADオペレーターが主に属する建設業の産業別景況動向では、令和5年の労働者過不足判断では「労働者が不足と判断している」に、同5年度の法人企業景気予測では「景気が上昇」とされています。

doda「転職求人倍率レポート」

データ名転職求人倍率レポート
URLhttps://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

パーソル社が運営する転職サイト・dodaが毎月発表している「転職求人倍率レポート」でもCADオペレーターの転職動向の高さが指摘されています。

dodaにおけるCADオペレーターが属する職種は「技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場)」ですが、2024年3月のデータでは転職求人倍率が5.91倍とかなり高い数値となっており、需要の高さを裏付けています。

IMARC「3D CADソフトウェア市場:世界の産業動向、シェア、規模、成長機会、2023-2028年予測」

データ名3D CADソフトウェア市場:世界の産業動向、シェア、規模、成長機会、2023-2028年予測
URLhttps://www.gii.co.jp/report/imarc1291387-3d-cad-software-market-global-industry-trends.html

IMARC社は専門性の高い産業調査レポートを発行するグローバル市場調査会社です。同社が発行するレポートのうち「3D CADソフトウェア市場:世界の産業動向、シェア、規模、成長機会、2023-2028年予測」によれば、3DCADソフトウェアの世界市場規模は2022年に112億米ドルに達したとのこと。

また、2028年までに164億米ドルに達すると予測しており、今後数年間は多くの投資家に注目されるものとしています。

 

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将来性の高いCADオペレーターになるための3つの要素

ここまでの内容を踏まえて、より将来性の高いCADオペレーターになるための要素を解説します。具体的には下記3つが当てはまります。

  • 2Dと3D両方のCADソフトを扱うスキルを身につける
  • 問題解決能力とコミュニケーション力を身につける
  • 資格を取得する

順に解説します。

2Dと3D両方のCADソフトを扱うスキルを身につける

2Dだけでなく3DCADソフトのスキルも身につけておくといいでしょう。

ここまで何度か解説してきたように今後も数年間、3DCADの需要は大いに高まります。そのため、特に定番といえるFusion 360やSOLIDWORKSなどの3DCADソフトを扱うスキルは身につけておいて損はありません。

2Dと3D両方のCADソフトを扱えるようにすることで、設計図の作成や製図など受けられる案件の幅が広がります。

また、設計の全体像を把握しやすくなるため、より設計者やクライアントの意図を把握し質の高い設計図を作成することができます。

問題解決能力とコミュニケーション力を身につける

CADオペレーターとしての仕事を円滑に進めるためには、 問題解決能力とコミュニケーション力は欠かせません。

設計図に書かれている内容を正確に理解するには、設計者やクライアントとのコミュニケーションを円滑に取ることが大切ですし、それによって得られた情報をもとに意図を理解することで問題点がより明確にわかるはずです。 

どちらの能力も、案件の進捗の遅延を防ぎ、コスト削減にもつながるという結果にもつながりますし、なによりも自身の仕事が進めやすくなることでしょう。

資格を取得する

CADオペレーターに資格は必要ありませんが、下記の資格を取得しておくことで自身のスキルの証明にもなるので転職に有利(書類選考や内定率のUP、条件面のUPなど)になるだけでなく、企業によっては資格の保有=給料アップにもなります。

  • 2次元CAD利用技術者試験
  • 3次元CAD利用技術者試験
  • 建築CAD検定試験
  • Vectorworks操作技能認定試験
  • TCADs

一般社団法人が認定するもの、CADソフトのメーカーが認定するもの等、国家資格ではありませんが、いずれもスキルの証明になり、求人情報にもこれらの資格名の記載があるのを目にする機会はあることでしょう。

CADオペレーターの仕事に向いている人の特徴3選

CADオペレーターの仕事内容に向いている人の特徴をご紹介します。

CADオペレーターは正確さや丁寧さが求められ、専門知識が必要になります。今後、CADオペレーターを目指す人やCADオペレーターとして長く活躍し続けたい人は、自分に適性があるか確認してみましょう。

CADオペレーターに向いている人の特徴は下記3つです。

  • コツコツ丁寧に作業をすすめることができる人
  • 集中して作業に取り組める人
  • ものを作るということに興味がある人

順に解説します。

コツコツ丁寧に作業をすすめることができる人

CADの操作は繊細で高い精度が求められる作業です。そのため、CADオペレーターはコツコツと細かい作業を丁寧にこなせる、几帳面な人が適しています。

また、製図には納期があるため、正確な作業ができるとともに、ある程度スピーディに効率よく作業を進められる能力も必要になるでしょう。

集中して作業に取り組める人

CADオペレーターの仕事は、長時間細かな作業に取り組める集中力と忍耐力が必要になります。設計図の作成や修正には、緻密な作業に長時間取り組まなければいけません。

腰を据えて一つの作業に長い時間向き合うことを苦痛と感じず、高い集中力を持って続けられることも適性の一つでしょう。

ものを作るということに興味がある人

CADオペレーターが作成した設計図をもとに建築物や製品が生まれ、世の中に出て人に利用されます。設計図は何もない状態からCADで製図を始めることになるため、完成品やそれが利用されるイメージを持つことが大切です。

設計やデザインを具現化してものが完成していくことに興味がある人は、設計者やデザイナーの指示をより正確にイメージでき、精度の高い設計図を描くことができるでしょう。

その他 CADオペレーターの需要や将来性に関しての疑問と答え

ここまで解説しきれなかった、CADオペレーターの需要や将来性に関関連してよくある以下3つの質問に対して詳しく解説していきます。

  • CADオペレーターは底辺、やめとけ等を言われるのはなぜ?
  • CADオペレーターの10年後はどうなる?仕事がない?

CADオペレーターは底辺、やめとけ等を言われるのはなぜ?

CADオペレーターは「やめとけ」「つらい」等と言われるのを目にします。その理由は下記のようなものがあげられます。

  • 納期直前は残業が多くなる
  • 下積み期間は年収が低い
  • 現場と設計者の板挟みになることがある
  • 継続して学習する必要がある

また、「底辺」と呼ばれるのにはCADオペレーターの主な仕事が、設計者が手書きした図面をCADに落とし込むことであるために揶揄されるから…という理由もあるようです。

実際のところは、CADオペレーターに限らず仕事には人によって向き・不向きはありますし、建物を設計する上で重要な仕事であるため「底辺」の仕事ではありません。

より詳しい内容は下記記事をお読みください。

※関連記事:CADオペレーターの仕事はつらい?やめとけと言われる理由や向いている人を解説

CADオペレーターの10年後はどうなる?仕事がない?

CADオペレーターの10年後の需要予測に関するデータは今のところありませんが、ここまで何度も解説してきている通り2028年までは3DCADの需要が全世界的に非常に高まるため 、少なくともそれまでは仕事がなくなるなどの心配はないと考えて良いでしょう。

10年後についてはCAD市場は、より技術革新やAIの発展によって、さらに大きく変化することが予想されます。その都度時流に応じたCAD系ソフトを扱えるようにしたり、前述したスキルや資格をにつけることで自分の市場価値を維持または高める努力が必要になります。

逆にそうすることで「10年後に仕事がなくなる」などの事態は最小限に抑えられるはずです。

CADオペレーターの転職は「施工管理求人サーチ」で

CADオペレーターの今後の需要・将来性は、今後5年程度は高いことがおわかりいただけたかと思います。

この記事でご紹介したようなスキルや資格を身につけることで自身のCADオペレーターとしての将来性を高めていきましょう。

将来性を高めていく過程で、もし「転職」という選択肢があるなと思った際には、当サイト「施工管理求人サーチ」をのぞいてみてください。

 

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まずは上記ページをご覧いただき、気になる求人があればぜひご応募やご相談ください。


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