鉄筋工として働きたいと考えている方の中には「鉄筋工の給料ってどのくらい？」「鉄筋工って年収良いの？」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

鉄筋工の平均年収は約431万円であり、日本全体の平均年収との差はほとんどありません。

今回は鉄筋工の仕事内容や平均年齢などの概要を紹介した上で、条件別の平均年収を紹介していきます。

年収をアップする方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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鉄筋工の概要を紹介

鉄筋工がどのような職種であるかわからない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、以下の3つにわけて鉄筋工の概要を紹介していきます。

• 鉄筋工の仕事内容
• 鉄筋工の平均年齢
• 鉄筋工に向いている人の特徴

それぞれ詳しく紹介していくので、鉄筋工に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

鉄筋工の仕事内容

鉄筋工が作業を行う現場は、1週間以内に終わる小規模な現場もあれば、半年程度入り続ける大型案件もあります。

現場に入る前から現場内で行う鉄筋工の仕事内容は以下の通りです。

• 鉄筋の発注
• 鉄筋の搬入
• 鉄筋の加工
• 鉄筋の運搬
• 鉄筋の結束
• 鉄筋同士の接続

現場で使用する鉄筋を発注するために、図面を読んで必要な本数を明確にし、発注した後に長さや形状の加工を行います。

加工が完了したら現場に搬入しますが、鉄筋は1kg以下の軽いものから20kg程度のものまでさまざまなサイズがあるため、搬入するだけでも体力が必要です。

搬入後は図面通りに鉄筋を配置して施工を行い、結束線を使って鉄筋同士の接続を行います。

鉄筋工の仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>施工管理が知っておくべき工事と建設現場の知識：鉄筋工事

鉄筋工の平均年齢

厚生労働省が運営するjobtagによると、鉄筋工の平均年齢は41.4歳であり、日本の平均年齢が47.9歳であることを考慮すると少し若手層が多い職種と言えます。

ただし、国土交通省不動産・建設経済局建設市場整備課が公表している「建設労働需給調査結果」によると、建設業界全体で人手不足であり、中でも鉄筋工は人手が足りていません。

鉄筋工は2014年に1度増加傾向にありましたが、2017年以降は人手不足の状態に戻り、2023年現在も人手が足りない状態が続いています。

そのため、若いことが武器になる職種であり、未経験からの挑戦でも採用されやすくなっています。

鉄筋工に向いている人の特徴

鉄筋工は、運動が好きで体力がある方や人と関わることが苦でない方が向いています。

鉄筋工は現場仕事であるため、体力がない方では肉体的についていけなくなってしまう可能性があります。

作業中は重い物を持つことはないため、身体を動かすことが好きな方は負担にならずに働けるでしょう。

また、1人で作業するのではなくチームで動き、時には他の職人との協力も重要な仕事です。

そのため、協調性やコミュニケーション力がある方も鉄筋工に向いています。

鉄筋工の平均年収・給料を条件別に紹介

鉄筋工の平均年収や給料を以下の条件に分けて紹介していきます。

• 鉄筋工の平均年収・給料
• 鉄筋工の年齢別平均年収・給料
• 鉄筋工の地域別平均年収・給料
• 鉄筋工の男女別平均年収・給料

年齢別の年収推移や年収が高い地域も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

鉄筋工の平均年収・給料

厚生労働省が運営するjobtagによると、鉄筋工の平均年収は以下の通りです。

参考：jobtag

「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、2021年（令和3年）の日本の平均年収は443万円なので、鉄筋工の平均年収は日本の平均よりも若干少なくなっています。

企業によっては資格手当がもらえたり、ボーナス額が多かったりするため、日本の平均年収程度稼げる人もいます。

鉄筋工の年齢別平均年収・給料

厚生労働省が運営するjobtagによると、鉄筋工の年齢別の平均年収推移は以下の通りです。

参考：jobtag

50代に向けて徐々に年収が上がっていき、50代前半でもっとも平均年収が高くなり500万円を超えています。

経験を積んで担当できる業務の幅が増えることにより、徐々に年収が上がっていきます。

役職者になると役職手当がもらえるようになる企業も多くあるため、現職の給与形態を確認した上で、年収アップが期待できない場合は転職も検討しましょう。

鉄筋工の地域別平均年収・給料

厚生労働省が運営するjobtagによると、鉄筋工の地域別平均年収や給料は以下の通りです。

参考：jobtag

このように、鉄筋工の平均年収は都道府県によって大きく異なっています。

奈良県の663.5万円がもっとも高く、石川県の282.9万円がもっとも低くなっており、その差は450万円程度です。

平均年収が高い地域の企業に転職するだけでも年収アップが期待できるため、年収の上げ方に悩んでいる方は転職がおすすめです。

鉄筋工の男女別平均年収・給料

厚生労働省が発表する令和4年賃金構造基本統計調査によると、鉄筋工の男女別平均年収や給料は以下の通りです。

参考：令和4年賃金構造基本統計調査

鉄筋工の平均年収は男女で約170万円の差があるようです。

ただし、男性に比べると女性の鉄筋工の方が圧倒的に少なく、若い女性が増えてきているため、将来的には平均年収の差が埋まっていく可能性もあります。

女性の鉄筋工について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

>>女性は鉄筋工になれる？仕事内容や活躍できる理由・方法を紹介

鉄筋工として年収・給料を上げる方法

鉄筋工として年収や給料を上げる方法には、以下の2つがあります。

• 資格を取得する
• 転職をする

それぞれ詳しく紹介するので、鉄筋工として年収・給料を上げたい方はぜひ参考にして実践してみてください。

資格を取得する

鉄筋施工技能士や登録基幹技能者、施工管理技士などの資格を取得することで、昇給や資格手当によって年収アップが期待できます。

たとえば、鉄筋施工技能士の1級を取得している人は、各府省庁が行う官庁営繕工事の施工や作業指導を担当できます。

さらに、一定規模以上の官庁営繕工事を受注する際には、1級技能士が作業現場に1名以上常駐する決まりになっているため資格取得がおすすめです。

資格取得によって必要不可欠な存在になれれば、役職者になれたり新人教育を任されたりする可能性が高まり、年収アップが期待できます。

鉄筋工におすすめな施工管理技士について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

>>施工管理技士の難易度を種類別に解説！資格をとるメリットは？

転職をする

鉄筋工として年収を上げる方法の1つは、転職をすることです。

在籍している企業によって手当の充実度やボーナスの充実度などが異なるため、転職をするだけで年収がアップするケースもあります。

たとえば、平均年収が300万円以下の石川県で働いている方が、平均年収600万円以上の奈良県の企業に転職するだけで年収アップが可能です。

ただし、入社後すぐに転職をしてしまうと「すぐやめる人なのでは」と判断されてしまう恐れがあります。

そのため、現在働いている会社で数年は働き、実務経験を積んだ上で転職活動を行うようにしましょう。

実務経験だけでなく資格を保有していると転職の成功確率を高められるため、転職する前に資格を取得しておくことをおすすめします。

鉄筋工として年収1,000万円を稼ぐことは可能か

独立をして1人親方の鉄筋工として年収1,000万円稼ぐことも可能です。

1人親方の鉄筋工になると、仕事の収益は全て自分の収入にできるため、現場をこなせばこなすほど収入がアップしていきます。

また今住んでいる地域ではなく、平均年収が高い都道府県で独立・起業すると1,000万円稼げる可能性が高まります。

ただし、独立後は仕事が全く取れず、収入が0になってしまうリスクがあることを理解しておきましょう。

鉄筋工として独立するには何が必要か

鉄筋工として独立するためには、しっかりと経験を積んだ上で必要な資格や許可を取る必要があります。

独立時におすすめの資格は以下の3つです。

• 玉掛け技能講習
• 鉄筋施工技能士
• 登録鉄筋基幹技能者

これらを取得していると鉄筋工としてのスキルや業務幅を証明しやすくなり、仕事をもらいやすくなります。

また、500万円以上の請負工事を行う可能性がある場合は、建設業許可も必要です。

許可なしで独立して業務を行うと違法になってしまうため、必ず許可を取ってから始めましょう。

鉄筋工の給料に関するよくある質問

鉄筋工の給料に関するよくある質問には以下の3つがあります。

• 鉄筋工はきついと聞くのですが本当ですか？
• 鉄筋工に将来性はありますか？
• 鉄筋工におすすめの資格はありますか？

それぞれのよくある質問とその回答を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

鉄筋工はきついと聞くのですが本当ですか？

鉄筋工は体力が必要な仕事であり、週休2日制で休日が少なく危険な現場もあることから、きついという印象を持っている方も多くいます。

実際に20kg程度の鉄筋を搬入したり、週6勤務であったりと肉体的なきつさがある仕事です。

また、基本的には屋外で作業を行う仕事なので夏は暑く、冬は寒いというきつさもあります。

鉄筋工のきつさや働くメリットなどを詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>鉄筋工がきつい理由は？概要や働くメリットも紹介

鉄筋工に将来性はありますか？

鉄筋工は将来性がある仕事だと言われています。

鉄筋コンクリートの構造物の建設は増加する傾向があり、鉄筋工の需要も増えているためです。

今後は老朽化した構造物の改修が増える可能性があり、鉄筋工の仕事が急激に減る可能性は低いです。

鉄筋工におすすめの資格はありますか？

鉄筋工におすすめの資格は、鉄筋施工技能士や登録基幹技能者、施工管理技士などです。

これらの資格を取得すると、担当できる業務範囲が増えるためおすすめです。

玉掛けなどの資格を取得すると、鉄筋以外の業務も可能となります。

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鉄筋工の平均年収は約431万円であり、日本全体の平均年収と大きな差はありません。

都道府県によって平均年収が大きく異なり、奈良県の平均年収は600万円以上となっています。

平均年収が高い地域で働いたり、資格取得や転職したりすることで年収アップが期待できます。

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