鉄筋工がきつい理由は?概要や働くメリットも紹介


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鉄筋工として働きたいと考えている方の中には「鉄筋工ってきついと聞くけど本当?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか?
人によっては鉄筋工の業務や環境がきついと感じる可能性がありますが、やりがいがある仕事です。
今回は鉄筋工とはどのような職種か概要を紹介した上で、きついと言われる理由を紹介していきます。
鉄筋工として働くメリットや取得がおすすめな資格なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
鉄筋工とは|概要を紹介
鉄筋工とは、鉄筋コンクリート構造物の骨組みになる籠のような形の鉄筋を加工して組み立てを行う仕事です。
鉄筋コンクリートは、構造物の中でもよく使われている構造体であり、建物の鉄筋部分の施工や加工、組立作業を行を行います。
業務を行う現場はマンションやビルなどの建築物、橋やトンネル、高速道路や地下鉄など企業によってさまざまです。
ここでは、以下の2つにわけて鉄筋工の概要を紹介していきます。
- 鉄筋工の仕事内容
- 鉄筋工の平均年収
詳しく紹介するので、鉄筋工に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
鉄筋工の仕事内容
鉄筋工の仕事内容は以下のようになっています。
- 鉄筋の発注
- 鉄筋の搬入
- 鉄筋の加工
- 鉄筋の運搬
- 鉄筋の結束
- 鉄筋同士の接続
まずは、現場で使用する鉄筋を発注するために、図面を読んで必要な本数を明確にします。
必要な本数がわかったら発注し、現場で使用しやすいように長さや形状を加工し、現場に搬入をしていきます。
使用する鉄筋は軽いものから20kg程度のものまでさまざまなサイズがあるため、搬入するだけでも体力が必要です。
搬入後は図面通りに鉄筋を配置して施工を行い、結束線を使って鉄筋同士の接続を行います。
鉄筋工が作業を行う現場は、1週間以内に終わる小規模な現場もあれば、半年程度入り続ける大型案件もあります。
1人で働くのではなく複数人のチームで働くため、体力や力だけでなく、協調性やコミュニケーション能力も大切な職種です。
鉄筋工の仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
鉄筋工の平均年収
厚生労働省が運営するjobtagによると、鉄筋工の平均年収は以下の通りです。
平均年収 | 平均月収 | |
---|---|---|
鉄筋工 | 約431万円 | 約28万円 |
参考:jobtag
「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、2021年(令和3年)の日本の平均年収は443万円なので、鉄筋工の平均年収は日本の平均よりも若干少なくなっています。
また、鉄筋工の年齢別の平均年収推移は以下の通りです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
~19歳 | 約256万円 |
20~24歳 | 約312万円 |
25~29歳 | 約372万円 |
30~34歳 | 約420万円 |
35~39歳 | 約470万円 |
40~44歳 | 約482万円 |
45~49歳 | 約494万円 |
50~54歳 | 約506万円 |
55~59歳 | 約475万円 |
60~64歳 | 約432万円 |
65~69歳 | 約365万円 |
70歳~ | 約407万円 |
参考:jobtag
このように、50代に向けて徐々に年収が上がっていき、50代前半でもっとも平均年収が高くなり500万円を超えています。
経験を積んで担当できる業務の幅が増えることにより、徐々に年収が上がっていきます。
企業によっては、資格手当やボーナスが充実していることもあり、鉄筋工の平均年収以上に稼ぐことも可能です。
鉄筋工の年収について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
鉄筋 給料
鉄筋工がきついと言われる理由
鉄筋工がきついと言われている理由には、以下の4つがあります。
- 体力仕事である
- 業界全体が人手不足である
- 休日が少ない
- 危険な現場がある
それぞれの理由について詳しく紹介するので、鉄筋工に興味がある方は許容できる内容か確認しておきましょう。
体力仕事である
鉄筋工は多くの体力を使う仕事である点がきついと言われる理由の1つです。
現場では1日中資材を運びながら組み立てを行う力仕事であり、現場によっては20kg程度の資材を運ぶこともあるため体力は必須です。
現場の多くは8時から動いており、現場が遠いと6時前には家を出なければならないなど、朝が早くてきつい方も多いでしょう。
1日だけであれば耐えられる方も多いかもしれませんが、この力仕事を毎日繰り返し行うため、徐々に疲労が蓄積して肉体的にきつくなっていきます。
また、基本的に作業現場は屋外であり空調設備がないため、夏は暑く冬は寒い点も身体的なきつさを感じさせ、体力が必要となる要因になっています。
業界全体が人手不足である
国土交通省不動産・建設経済局建設市場整備課が公表している「建設労働需給調査結果」によると、建設業界全体で人手不足であり、中でも鉄筋工は人手が足りていません。
鉄筋工は2014年に1度増加傾向にありましたが、2017年以降は人手不足の状態に戻り、2023年現在も人手が足りていません。
人手不足の状況でも建設現場は動き続けており仕事がある状態です。
現在働いている方の負荷が大きい現場があることで、鉄筋工はきついと感じる方もいます。
鉄筋工は工事全体の1部であり、人が足りないからと作業が遅れてしまうと後工程を担当する他の職人に迷惑がかかってしまうため、残業が発生することもあります。
休日が少ない
鉄筋工だけでなく、建築業界全体で共通していますが、多くの会社では日曜と祝日休みであり、仕事は週6日と休日が少ない点もきつさを感じる要因です。
休みが少ないことで、家族と出かけられないことや疲れが取れないことがストレスとなることもあります。
現場の進捗状況によっては、午前中や15時頃に終わって帰れることもありますが、休みが増えることはなく、きつさを感じる方もいるでしょう。
危険な現場がある
働く企業によっては、大型マンションや高層ビルなどの現場が多いことがあり、上層部に入る際には危険が伴います。
危険な場所では命綱の使用が必須なので、命を落とす可能性は低いですが、注意しなければ大けがをする可能性があります。
また、不注意によって道具を落としてしまうと、他の職人に大きなケガをさせてしまう可能性もあるため、現場は危険が多く注意しながらの作業が必要です。
鉄筋工として働くメリット
鉄筋工として働くメリットには以下の2つが挙げられます。
- 技術を身に付けられる
- 社会への貢献をしやすい
それぞれのメリットについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
技術を身に付けられる
鉄筋工は鉄筋を使う建設現場がある限りなくならず、鉄筋の技術を身に付けていけば将来的に長く働ける職種です。
通常業務を行うだけでなく、資格取得を随時行っていくことで、一生ものの技術を身に付けられ、手に職をつけられます。
歳を重ねるごとに体がきつくなりますが、技術や経験があれば若手層に教える側になれるため、長く働き続けることが可能です。
企業によっては、年齢を重ねるごとに負担が少なくなる働き方が用意されていることがあるため、技術を身に付けることで長期的に働ける環境があります。
社会への貢献をしやすい
鉄筋工が携わる仕事はビルやマンション、橋などの多岐に渡りますが、どの現場も更地の状態からスタートします。
何もない状態から自分たちが作業を行うことで徐々に建物になっていき、完成したときには大きな達成感を得ることが可能です。

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鉄筋工が取得すべき資格
鉄筋工が長期的に働き続けるために取得しておくべき資格は以下の3種類です。
- 鉄筋施工技能士
- 登録基幹技能者
- 施工管理技士
それぞれの資格について詳しく紹介するので、資格取得を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
鉄筋施工技能士
鉄筋施工技能士とは、鉄筋施工図作成及び組み立て作業に関わる専門家の国家資格であり、1級〜3級にわかれています。
鉄筋施工技能士の具体的な概要は以下の通りです。
試験内容 | 受験資格 | |
---|---|---|
鉄筋施工技能士1級 | 学科試験(1時間40分) 実技試験(3時間または1時間40分) | 7年以上の実務経験 (2級合格者は2年、3級合格者は4年) |
鉄筋施工技能士2級 | 学科試験(1時間40分) 実技試験(2時間30分または1時間20分) | 2年以上の実務経験、または3級合格者 |
鉄筋施工技能士3級 | 学科試験(1時間) 実技試験(1時間30分) | 誰でも受験可 |
鉄筋施工技能士は、下位資格の保有または実務経験が無ければ上位資格を受けられません。
合格率は毎年40~50%程度を推移しているため、取得が困難な資格ではなく、経験を積み対策をしていれば合格可能です。
鉄筋工事業では、鉄筋施工技能士は主任技術者や専任技術者になれるとされているため、
鉄筋施工技能士を取得すると重宝されます。
また、公共工事の鉄筋工事では、1級鉄筋施工技能士が常駐しないといけないという「一級技能士現場駐在制度」が存在します。
そのため、鉄筋施工技能士の1級まで取得すると市場価値が大幅に上がり、年収アップも可能です。
登録基幹技能者
登録基幹技能者とは、現場作業を円滑に実施するための指示や指導、施工方法の提案や調整から、現場の工程状況の報告といったさまざまな業務を行える資格です。
国土交通大臣が登録した機関が実施する登録基幹技能者講習を終了すると、登録基幹技能者になれます。
鉄筋工に関わる登録基幹技能者には以下の3種類があります。
資格 | 受講に必要な資格 |
---|---|
登録PC基幹技能者 | 以下のいずれか。 コンクリート架橋設等作業主任者講習土木施工管理技士(1級、2級) 建築施工管理技士(1級、2級) |
登録鉄筋基幹技能者 | 1級鉄筋技能士 |
登録圧接基幹技能者 | 以下のいずれか。 手動ガス圧接技量資格3種又は4種 高分子天然ガス圧接技量資格3種又は4種 |
登録基幹技能者になると、10年以上の経験に加えてマネジメントの経験もあることが証明されます。
経営事項審査においても評価の対象でもあるため、市場価値が高まり長く鉄筋工として働きやすくなります。
建築施工管理技士
建築施工管理技士とは、施工計画の作成や安全管理などを行える国家資格です。
建設業法において認められた指導技術者であり、受験資格が定められています。
受験資格 | 管理できる建設工事 | |
---|---|---|
1級建築施工管理技士 | ①大学専門学校「高度専門士」卒業後3年以上または卒業後4年6ヶ月以上の実務経験 ②短期大学5年制高等専門学校専門学校「専門士」卒業後5年以上または卒業後7年6ヶ月以上の実務経験 ④高等学校中等教育学校(中高一貫校)専門学校「専門課程」(「高度専門士」「専門士」を除く)卒業後10年以上または卒業後11年6ヶ月以上の実務経験 ④その他15年以上の実務経験 ⑤2級建築士試験合格者合格後5年以上など | 全て |
2級建築施工管理技士 | ①大学専門学校「高度専門士」卒業後1年以上または1年6か月以上の実務経験 ②短期大学5年制高等専門学校専門学校「専門士」卒業後2年以上または卒業後3年以上の実務経験 ③高等学校 専門学校「専門課程」(「高度専門士」「専門士」を除く)卒業後3年以上または卒業後4年6か月以上の実務経験 ④その他8年以上の実務経験 | 躯体 |
最終学歴によって実務経験が受験資格として求められる資格であり、誰でも取得できるものではありません。
そのため、1級建築施工管理技士まで取得できると市場価値が高まり、長く鉄筋工として働き続けられます。
施工管理技士について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>施工管理技士の難易度を種類別に解説!資格をとるメリットは?
鉄筋工に関するよくある質問
鉄筋工に関するよくある質問には以下の4つがありました。
- 鉄筋工は月給よりも日当が多いと聞いたのですが本当ですか?
- 鉄筋工にボーナスはありますか?
- 鉄筋工に将来性はありますか?
- 独立して一人親方になったらいくら稼げますか?
よくある質問に対する回答を紹介していくので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
鉄筋工は月給よりも日当が多いと聞いたのですが本当ですか?
入社する会社にもよりますが、業界全体として入社したばかりのうちは日当であり、ある程度技術がついてきたら月給制になることが多いです。
正社員として雇用されている場合でも日当だから給与が少なく設定されていたり、ボーナスがもらえなかったりすることはないため、デメリットは少ないです。
鉄筋工にボーナスはありますか?
令和4年賃金構造基本統計調査によると、鉄筋工のボーナスは平均で約36万円です。
企業によっては、40万円以上のボーナスを出していたり、ボーナスとは別に資格手当が豊富に用意されていたりすることで、月給以外の収入を得られる可能性があります。
鉄筋工に将来性はありますか?
鉄筋工は将来性がある仕事だと言われています。
鉄筋コンクリートの構造物の建設は増加する傾向があり、鉄筋工の需要も増えているためです。
今後は老朽化した構造物の改修の仕事も増える可能性があり、鉄筋工の仕事が急激に減る可能性は低いです。
独立して一人親方になったらいくら稼げますか?
人によって差があるものの、一人親方になると年収は700~800万円程度稼げるようになると言われています。
人を雇い、会社として活動し始めれば年収1,000万円も夢ではありません。
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鉄筋工は体力が必要な仕事であり、休日が少なく危険な現場もあることから「きつい」という印象を持っている方も多くいます。
しかし将来性がある仕事なので、一生ものの技術を身に付けられれば長期的に活躍し続けることが可能です。
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鉄筋工がきついと言われている理由は、4つあります。
①体力仕事である
②業界全体が人手不足である
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