2級建築施工管理技士の合格率・難易度は?試験内容や勉強方法を解説
- 「2級建築施工管理技士の受験を考えているが、合格できるか不安」
- 「そもそも2級建築施工管理技士がどのような試験かわからない」
これから2級建築施工管理技士を受験しようか考えている方の中には、上記のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
試験で出題される問題内容や難易度がわからないと、どのように勉強すればよいかわからないですよね。
本記事では、2級建築施工管理技士の合格率や試験内容、勉強方法を解説します。
2級建築施工管理技士の資格について理解を深めておくと、建築業界でのキャリアを考えやすくなりますよ。
これから試験勉強をしようとしている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
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目次
2級建築施工管理技士の合格率・難易度
2級建築施工管理技士の合格率の推移は、以下の表のとおりです。
第一次検定(学科)合格率 | 第二次検定(実地)合格率 | |
令和3年 | 49.0% | 35.1% |
令和2年 | 35.0% | 28.2% |
令和元年 | 32.0% | 27.1% |
平成30年 | 26.8% | 25.2% |
平成29年 | 39.3% | 28.9% |
第一次検定と第二次検定の合格率について、以下より詳しく解説していきます。
2級建築施工管理技士の第一次検定(学科)の合格率・難易度
2級建築施工管理技士の第一次検定(学科)の合格率を以下の表にまとめました。
実施時期 | 第一次検定(学科)合格率 |
令和3年 | 49.0% |
令和2年 | 35.0% |
令和元年 | 32.0% |
平成30年 | 26.8% |
平成29年 | 39.3% |
平成29年から令和3年の合格率の平均は約36%であり、受験者の3人に1人が合格できる難易度となっています。
令和3年度より「学科試験」から「第一次検定」に変更され、出題内容も変わりました。
ただ令和3年度の合格率は49%であるため、対策をすれば合格できる問題が出題されたと言えます。
2級建築施工管理技士の第二次検定(実地)の合格率・難易度
2級建築施工管理技士の第二次検定の合格率の推移を以下の表にまとめました。
実施時期 | 第二次検定(実地)合格率 |
令和3年 | 35.1% |
令和2年 | 28.2% |
令和元年 | 27.1% |
平成30年 | 25.2% |
平成29年 | 28.9% |
平成29年から令和3年までの平均合格率は約29%であり、第一次検定よりも難易度が高く設定されています。
第一次検定同様に令和3年から「実地試験」から「第二次検定」となり、出題内容に変更がありました。
ただ令和3年度の合格率は35.1%であり、第一次検定よりも合格率が低いため、より試験対策に力を入れる必要があります。
2級建築施工管理技士の試験日や令和4年度の合格発表日はいつ?
令和4年に実施される2級建築施工管理技士の試験の「申込受付期間」「試験日」「合格発表日」を以下の表にまとめました。
第一次検定のみ(前期試験) | 第一次検定のみ(後期試験) | 第一次検定・第二次検定 | |
申込受付期間 | 1月28日(金)~2月10日(木) | 7月5日(火)~7月19日(火) | 7月5日(火)~7月19日(火) |
試験日 | 6月12日(日) | 11月13日(日) | 11月13日(日) |
合格発表日 | 7月5日(火) | 令和5年1月27日(金) | 令和5年1月27日(金) |
参考元:https://www.ecc-jp.com/w/kentiku01.html
これから2級建築施工管理技士の試験を申し込む場合、試験の受付が終了しているため、令和5年度での受験を検討してみてください。
2級建築施工管理技士の受験資格
2級建築施工管理技士の受験資格は第一次検定と第二次検定で異なります。
第一次検定の受験資格は、以下の表のとおりです。
区分 | 実務経験年数 |
17歳以上の方 | 問わない |
参考元:https://www.ecc-jp.com/w/kentiku01.html
17歳以上の方であれば実務経験を問わず、2級建築施工管理技士の試験を受験できます。
また、第二次検定の受験資格を有する方について、以下の表にまとめました。
イ | 2級建築施工管理技士の第一次検定の合格者で、下記の実務経験のある方 |
ロ | 2級建築施工管理技士の学科試験に合格し、実地試験を不合格・欠席した方 |
ハ | 1級建築士試験に合格した方で、2級建築施工管理技士の受験資格を有する方 |
学歴
学歴 | 実務経験年数/指定学科 | 実務経験年数/指定学科以外 |
大学 専門学校を卒業し「高度専門士」と称する方 | 1年以上 | 1年6ヶ月以上 |
短期大学・高等専門学校 専門学校を卒業し「専門士」と称する方 | 2年以上 | 3年以上 |
高等学校 専門学校 | 3年以上 | 4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 | 8年以上 |
職業能力開発促進法による技能検定合格者
受験種別 | 職業能力開発促進法による技能検定 | 必要な実務経験年数 |
躯体 | 鉄工(構造物鉄工作業)・とび・ブロック建築・型枠施工・鉄筋施工(鉄筋組立て作業)・コンクリート圧送施工 | 4年以上 |
躯体 | 単一等級エーエルシーパネル施工 | 問わない |
躯体 | 鉄筋組み立て | 問わない |
仕上げ | 建築板金(内外装板金作業)・石材施工(石張り作業)・建築大工・左官・タイル張り・畳製作・防水施工・内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業・カーペット系床仕上げ工事作業・鋼製下地工事作業・ボード仕上げ工事作業)・スレート施工・熱絶縁施工・カーテンウォール施工・サッシ施工・ガラス施工・表装(壁装作業)・塗装(建築塗装作業) | 4年以上 |
仕上げ | 単一等級れんが積み | 問わない |
仕上げ | 石工(石張り施工)・床仕上げ施工・天井仕上げ施工 | 問わない |
参考元:https://www.ecc-jp.com/w/kentiku01.html
### 2級建築施工管理技士の実務経験として認められる仕事の例
2級施工管理技士の実務経験として認められる仕事を以下の表にまとめました。
工事種類 | 内容 |
建築一式工事 | 事務所ビル建築工事・共同住宅建築工事など |
大工工事 | 大工工事・型枠工事・造作工事など |
とび・土木・コンクリート工事 | とび工事・足場仮設工事・コンクリート工事など |
鉄筋工事 | 鉄筋加工組立工事・ガス圧接工事など |
左官工事 | 左官工事・モルタル工事・吹き付け工事など |
2級建築施工管理技士の資格取得を目指している方は、現在勤めている会社もしくは転職先に上記の仕事を担当させてもらえないか相談してみてください。
2級建築施工管理技士の資格取得を目指している方は、現在勤めている会社もしくは転職先に上記の仕事を担当させてもらえないか相談してみてください。
2級建築施工管理技士の試験内容
2級建築施工管理技士の第一次検定と第二次検定の試験内容について解説します。
試験内容を理解することは効率よく試験対策をするために必要ですので、2級建築施工管理技士の受験を検討している方は参考にしてみてくださいね。
試験内容だけでなく、出題数や解答形式についても解説していきます。
2級建築施工管理技士の第一次検定(学科)の試験内容
2級建築施工管理技士の第一次検定の試験内容や解答形式などを以下の表にまとめました。
科目 | 内容 | 出題数 | 解答数 | 解答形式 |
建築学等 | 建築学 | 14問 | 9問(選択) | 四肢択一 |
建築学等 | 共通 | 3問 | 3問(必須) | 四肢択一 |
建築学等 | 施工 | 11問 | 8問(選択) | 四肢択一 |
施工管理法 | 施工管理法 | 10問 | 10問(必須) | 四肢択一 |
施工管理法 | 施工管理法(能力) | 4問 | 4問(必須) | 四肢択一 |
法規 | 法規 | 8問 | 6問(選択) | 四肢択一 |
第一次検定の配点は「1問1点」となっており、合格基準は「得点60%以上(正答数24問以上)」です。
2級建築施工管理技士の第二次検定(実地)の試験内容
2級建築施工管理技士の第二次検定の試験内容や解答形式などを以下の表にまとめました。
科目 | 内容 | 出題数 | 解答数 | 解答形式 |
施工管理法 | 工管理法(能力問題) | 3問 | 3問(必須) | 記述 |
施工管理法 | 施工管理法 | 2問 | 2問(必須) | 四肢択一 |
「マークシート」と「記述式」の問題が出題されて「得点60%以上」が合格基準となっています。
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2級建築施工管理技士の資格を取得するための勉強方法
2級建築施工管理技士の資格を取得するためには、効率のよい正しい勉強法を実践することが大切です。
これから2級建築施工管理技士の試験勉強を始める方は、ぜひ以下の勉強法を実践してみてください。
- 問題を解くだけでなく必ず解説も読み込む
- 一人で不安な場合は通信講座や講習の利用を視野に入れる
- 1日単位の勉強スケジュールを立てる
- 第二次検定対策として添削をしてもらう
それぞれ詳しく解説していきますので、気になる勉強法をチェックしてみてください。
問題を解くだけでなく必ず解説も読み込む
問題集を利用するときは問題を解いて終わりではなく、必ず解説も丁寧に読み込みましょう。
解法を理解せずにただ解答だけ暗記していると、出題形式が変化したときに対応できず、得点できない可能性があります。
問題を解くための本質的な力を身につけて、得点できるように準備することをオススメします。
一人で不安な場合は通信講座や講習の利用を視野に入れる
自分ひとりで試験対策をすることが不安な方は、通信講座や講習の利用を検討してみてください。
効率のよい勉強ができているか不安な方や、長期的な勉強スケジュールを立てることが苦手な方にオススメです。
通信講座や講習では、プロの講師がよく出題される部分を丁寧に指導してくれるだけでなく、記述問題の添削もしてくれます。
短期集中コースから長期的にゆっくり対策するコースまであるので、予定や予算に合わせて適切なコースを選んでみてください。
1日単位の勉強スケジュールを立てる
2級建築施工管理技士の試験対策をするときには、1日単位の勉強スケジュールを立てましょう。
まず、2級建築施工管理技士の試験に合格するためには100~300時間ほど必要と言われています。
試験日から逆算して、1日にするべき勉強時間を明確にしましょう。
1日単位の勉強時間やスケジュールを立てることで、予定が具体的になり勉強へのモチベーションを維持しやすいです。
勉強スケジュールを立てるときは「最低〇〇時間は勉強する」と最高ではなく最低で考えると、予定が崩れにくくオススメです。
第二次検定対策として添削をしてもらう
第二次検定を受験する方は、第三者に添削してもらうことで効率よく対策できます。
記述式の問題が出題される第二次検定に合格するためには、問題に対する解答をわかりやすい文章でまとめなければいけません。
自分の書いた文章がわかりやすくまとまっているかは、自分では判断しにくく対策が難しいです。
通信講座や講習を利用してプロの方に添削してもらうことで、効率よく第二次検定の対策を進められます。
2級建築施工管理技士の合格率・難易度に関するよくある質問
2級建築施工管理技士の合格率・難易度に関してよくある以下の2つの質問に対して、回答していきます。
- 2級建築施工管理技士は学科試験のみでも受験可能?
- 2級建築施工管理技士の過去問はネット上にあるの?
これから2級建築施工管理技士の試験を受験しようと考えている方のなかで、以上のような疑問を抱えている方は参考にしてみてください。
2級建築施工管理技士は学科試験のみでも受験可能?
2級建築施工管理技士は「17歳以上の方」であれば、第一次検定(学科試験)のみの受験でも可能です。
学科試験の合格者で受験資格に該当する方は、第一次検定(学科試験)を免除で第二次検定(実地試験)を連続して2回受験できます。
ただし免除の有効期限は、第一次検定に合格した受験年度から12年間であるため注意してください。
2級建築施工管理技士の過去問はネット上にあるの?
2級建築施工管理技士の過去問はネットで検索するとヒットするため、無料で利用できます。
たとえば「過去問.com」であればログインして問題を解くと、問題の正誤履歴が保存されて、あとで間違えた問題だけ解きなおせます。
ネット上にある過去問を効率よく利用し、試験対策に活かしてみてください。
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2級建築施工管理技士の合格率は第一次検定が35%、第二次検定が30%ほどであり、3人に1人が合格できるほどの難易度です。
第一次検定は17歳以上であれば誰でも受験可能であるため、該当する方はぜひ受験してみてください。
効率よく試験に合格するためには、問題の解説を丁寧に読み込み、必要であれば通信講座の利用も検討してみましょう。
なお、2級建築施工管理技士として転職してキャリアアップしたい方は、当社が運営する施工管理の求人サイト「施工管理求人サーチ」をチェックしてみてください。
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これから試験勉強をしようとしている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
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2級建築施工管理技士の合格率は第一次検定が35%、第二次検定が30%ほどであり、3人に1人が合格できるほどの難易度です。
第一次検定は17歳以上であれば誰でも受験可能であるため、該当する方はぜひ受験してみてください。
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