女性の建築士はどれくらいいる?需要やメリット、必要な資格を解説


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建築士になりたいと考えている方の中には、女性でも活躍できるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
実は日本人の有名な女性建築家もおり、女性でも十分に活躍しやすい職種です。
本記事では、日本の女性建築士の割合を紹介した上で、女性が建築士として活動するメリットやデメリットなどを紹介します。
仕事内容や必要な資格なども詳しく紹介するので、これから建築士になろうとしている女性の方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
日本に女性建築家はどれくらいいる?割合を紹介
建築家に興味がある女性の中には、日本にいる女性建築家の割合が気になる方もいるのではないでしょうか。
建築士の試験を運営している建築技術教育普及センターによると、女性合格者の割合は以下のとおりです。
資格 | 学科試験の女性合格者割合 | 設計製図試験の女性合格者割合 |
---|---|---|
一級建築士 | 27.9% | 29.0% |
二級建築士 | 34.1% | 38.4% |
参考:一級建築士試験の合格者データ、二級建築士試験の合格者データ
合格者割合は毎年同じ程度のため、一級建築士の約3割、二級建築士の3.5~4割程度が女性の建築士と言えます。
女性は建築士の仕事と結婚・子育てを両立できる?
建築士は仕事と結婚・子育ての両立が可能であり、家事や育児の経験が仕事に活かしやすい職種です。
国土交通省の「建設業における女性活躍推進に関する取り組み実態調査」によると、女性活躍推進の取り組みを行っている企業の9割以上が産育休を整えているため安心して働けます。
ただし、一部企業では産休や育休の制度が整っていなかったり、時短勤務ができなかったりします。
長く活躍し続けるためにも、就職する前には結婚や子育てに向いている企業であるかを確認してから応募しましょう。
女性の建築士として就職できる?需要を紹介
女性は建築士として就職可能であり、女性だからこそ重宝される案件も多くあり、女性建築士の需要が高いです。
たとえば、戸建てを建築する場合、家事の動線や育児のしやすさを考慮した設計を行うと顧客満足度が高まります。
ネイルサロンや授乳室などの女性向け施設を建築する際にも、女性だからわかる点や女性ならではの意見が求められます。
このように、男性ではなく女性だからこそ活躍できる案件が多々あるため、女性でも活躍できる職種です。
建築士になる方法や仕事内容について詳しく知りたい方は以下の記事も確認してみてください。
※関連記事:建築士の仕事内容をわかりやすく紹介|設計士との違いや建築士になる方法も解説
女性の一級建築士の収入は少ない?平均年収・給料を解説
女性の一級建築士の平均年収は高く、約607万円となっています。
一級・二級建築士の平均年収と、日本全体の平均年収について以下の表にまとめました。
項目 | 女性の平均年収 | 男性の平均年収 |
---|---|---|
一級建築士 | 約607万円 | 約718万円 |
二級建築士 | 約561万円 | 約654万円 |
日本全体 | 約302万円 | 約545万円 |
男女の平均年収には一級建築士で111万円、二級建築士で97万円の差があります。
上位資格を取得するほど年収が上がりやすいため、年収を上げたい方は経験を積みながら一級建築士の取得を目指しましょう。
一級・二級建築士の平均年収や年収アップの方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も見てみてください。
※関連記事:一級建築士の平均年収・給料は?年齢別による違いや収入を上げる方法を紹介
※関連記事:二級建築士の平均年収・給料は低い?収入アップさせる方法や転職情報を紹介
女性の建築士の仕事内容
女性の建築士の仕事内容は、大きくわけると以下の3つになります。
- 設計
- 工事管理
- 事務作業
3種類の仕事について詳しく紹介するので、建築士に興味がある女性はぜひ参考にしてみてください。
建築士の仕事内容や将来性についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしましょう。
※関連記事:建築士の主な仕事内容や将来性|働くのに必須な資格や能力などを紹介
設計
建築士は、住宅や施設などの建築物を安全に建設するための設計を行う職種です。
設計業務には、構造設計・設備設計・意匠設計の3種類があり、それぞれの業務内容は以下のとおりです。
種類 | 業務内容 |
---|---|
構造設計 | 建物の耐震性や安全性を確保するために、基礎の形式や柱の太さなどの構造を設計 |
設備設計 | 空調や電気、給排水などの設備を設計 |
意匠設計 | 周辺環境などを考慮した上で、内部空間の間取りやデザインなどを設計 |
顧客の要望を叶えながら安全性を確保した住宅や施設などを建設するためには、すべての設計業務が重要です。
企業規模によってはそれぞれの業務が担当分けされている場合もあるため、対応したい業務内容に合わせて就職先を決めることもおすすめです。
工事管理
建築士の業務には、設計図や仕様書の通りに施工が行われているかを確認する工事監理があります。
実際に工事現場に行って立ち会ったり、担当者との打ち合わせをしたりするだけでなく、材料の種類や数などの確認も行います。
さらに、各種工事が正しく行われているかなどの細かい箇所まで、設計図通りに行われているか目視での確認が必要です。
万が一、現場で設計図通りの工事が行われていない場合、指摘をして設計図通りに工事を進めさせることも建築士の仕事です。
稀に設計図通りでは施工が進まないこともあり、工事管理業務中に設計図を書き直す場合もあります。
設計図通りに正しく工事が完了したら、工事管理報告書を作成して報告をする必要があります。
事務作業
建築士には、設計・工事監理以外にも、事務作業があります。
たとえば、設計前に敷地の条例を調べ、建設可能であるかを判断したり、建築物に関する調査鑑定をしたりします。
企業によっては、建設を進める際の建設許可や道路の使用許可申請などの業務も建築士が行う業務です。
女性は建築士として活躍できる?メリット・強みを解説
女性が建築士として働くメリットや強みは以下の2つがあります。
- 女性向け施設に強い
- 家事や育児の経験を仕事に活かせる
女性が建築士として活躍できるか不安がある方はぜひ参考にしてみてください。
女性向け施設に強い
女性の建築士は、女性向けの施設に対する理解度が男性よりも高い点が大きな強みです。
たとえば、ネイルサロンをはじめとした女性がメイン顧客となる施設の設計は、女性だからこそ気持ちが理解できたり、適切な提案ができたりします。
女性用トイレや授乳室などは男性では入れず、イメージを膨らませにくいため、要望を正確に汲み取った設計が難しいです。
利用者の気持ちがわかる女性だからこそできる仕事があるため、女性は建築士として活躍ができます。
家事や育児の経験を仕事に活かせる
設計を担当する際、家事や育児の経験が仕事に活かせる点は女性が建築士として働くメリットです。
たとえば、戸建ての設計をする際、育児や家事の経験を活かしたデザインや設計ができます。
近年は男女ともに家事や育児を行う時代ですが、出産や授乳などは女性しか経験できず、女性にしかわからない体の負担などを考慮した設計ができます。
実際に経験しているからこそ実用性を兼ね備えた提案が可能となるため、建築士として活躍可能です。
女性が建築士として働くことは大変?デメリットを解説
女性が建築士として働く際のデメリットは以下の2つです。
- 多くの男性に指示を出さなければならない
- 急な対応や残業が発生するケースがある
それぞれのデメリットについて詳しく紹介するので、建築士として働く前に確認しておきましょう。
多くの男性に指示を出さなければならない
建築士として働く女性は増えてきていますが、工事現場はまだまだ男性が多いです。
建築士は設計図や仕様書通りに施工されているか現場に確認に行く際には、現場では男性に指示を出して動かさなければなりません。
現場によっては対応が悪い職人がいることもある点は、女性が建築士として働く上で大きなデメリットです。
急な対応や残業が発生するケースがある
短納期での依頼や急な変更が発生することがある点は、建築士として働くデメリットです。

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設計図上では問題ないものの、工事を始めてみたら問題が発生してしまい、急な対応を求められることもあります。
基本的には工期を遅らせられないため、柔軟な対応を求められたり、残業をして対応したりしなければならないケースがあることを理解しておきましょう。
女性の建築士が活躍するために必要な資格
女性が建築士として活躍するために必要な資格は以下の3種類です。
- 一級建築士
- 二級建築士
- 木造建築士
それぞれの資格について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
一級建築士
一級建築士は設計できる大きさに制限がなく、すべての建築物の設計や工事監理を行える資格です。
建築士の資格の中で最上位である一級建築士の試験概要は、以下のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
受験資格 | ・大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者 ・二級建築士 ・建築設備士 ・その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等) |
試験内容 | 学科・設計製図 |
総合合格率(令和4年度) | 9.9% |
一級建築士の合格率は学科が21.0%、設計製図が33.0%であり、総合合格率が9.9%と難易度が高い資格と言えます。
2つの試験に合格した上で合計2年以上の実務経験を積まなければ、一級建築士の免許登録ができないため注意が必要です。
一級建築士の難易度や試験内容について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて確認してみてください。
※関連記事:一級建築士の難易度・合格率は?すごさや何回目で合格できるかを解説
二級建築士
二級建築士は、以下のような制限の元で建築物の設計が可能である資格です。
- 木造建築物の場合なら建物の高さ13m以内、軒の高さ9mで延べ面積1000㎡以内
- 木造以外の建築物の場合は、同じ高さ制限に加え、延べ面積が300㎡以内
大規模建築物は二級建築士では設計できないため注意しましょう。
二級建築士の試験概要は以下のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
受験資格 | ・大学・短期大学・高等専門学校・高等学校で指定の科目を修めて卒業した者 ・建築設備士 ・実務経験7年以上の者 ・その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等) |
試験内容 | 学科・設計製図 |
総合合格率(令和4年度) | 25.0% |
合格率は学科が42.8%、設計製図が52.5%であり、総合合格率が25.0%の資格なので、難易度は高いですが対策を行えば十分に合格可能な資格です。
学科試験に合格すると、5年以内であれば3回までは学科試験が免除され、設計製図からの受験ができます。
資格取得後はすぐに一級建築士に挑戦できるため、まずは二級建築士を取得しましょう。
二級建築士の難易度や一級建築士との違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も見てみてください。
※関連記事:二級建築士の難易度・合格率は?一級建築士との違いや勉強方法を紹介
木造建築士
木造建築士は、木造の建築物のみを設計できる資格です。
一級建築士や二級建築士とは異なり、鉄筋や鉄骨の建築物は設計できないため注意しましょう。
木造建築士の試験概要は以下のとおりです。
概要 | |
---|---|
受験資格 | ・大学・短期大学・高等専門学校・高等学校で指定の科目を修めて卒業した者 ・建築設備士 ・実務経験7年以上の者 ・その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等) |
試験内容 | 学科・設計製図 |
総合合格率(令和4年度) | 35.5% |
合格率は学科が62.6%、設計製図が59.0%であり、総合合格率が35.5%なので、建築士資格の中ではもっとも簡単な資格です。
木造建築士は木造の建築物に特化した職種であるため、専門知識が身に付きやすい点が大きなメリットです。
また、木造建築士として経験を積み、スキルを磨くと歴史的な建造物の修繕作業などに関われる可能性もあります。
木造建築士の難易度や勉強方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
※関連記事:木造建築士の難易度 ・ 合格率は?受験資格や勉強方法を解説
女性が建築士として働く場合の服装を紹介
建築士の女性はスーツやオフィスカジュアル、作業服など職場によって服装が異なります。
オフィス内で働く場合にはカジュアルな服装で働く方も多いですが、工事監理に行く場合は作業着が多いです。
企業によっては、服装が決められていることもあるため、応募前に服装の規程を確認しておきましょう。
女性建築士が働く企業例
女性の建築士が働く企業には、以下の3つが挙げられます。
- 設計事務所
- 建築士事務所
- ゼネコン
それぞれの企業や働き方について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
設計事務所
設計事務所は、個人事務所から大手設計事務所まで幅広く、企業によって特色が異なります。
設計事務所に就職し建築士として働く場合、設計に関する自由度が高い環境で仕事ができます。
顧客との打ち合わせ時に細かい提案をしながら、ニーズを引き出し、顧客と一緒に作り上げたい女性におすすめです。
建築士事務所
建築士事務所は建物の設計を行い、施工業者が指示通りに施工するように管理や指導などを行っています。
仕事内容は設計事務所と似ていますが、建築士事務所は建設会社や工務店などの実際に施工する企業のグループや協力会社であることが多いです。
設計事務所よりも実際の工事する企業との距離が近いため、より現場に近い環境で設計したい方におすすめです。
ゼネコン
ゼネコンとは自分たちで施工はせず、実際の工事は下請け業者に依頼をし、管理を行う総合建設業者のことです。
ゼネコンで働く場合は設計部門の一員として働き、施工部門との折衝なども社内で行います。
設計事務所よりもゼネコンのほうが企業規模が大きく、年収が高くて安定しているため、稼げる企業で働きたい女性におすすめです。
有名な女性建築家を紹介
日本人には世界的に活躍している有名な女性建築家が多数います。
活躍している女性建築家と代表作品は以下のとおりです。
若手からベテランまで幅広い年齢層の女性建築家が活躍しています。
建築士は女性ならではの観点や感性を活かして活躍できる職種なので、活躍して有名になりたいと考えている方にもおすすめの職種です。
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建築士は女性向けの施設に強く、家事や育児の経験が活きるなどの理由から女性におすすめの職種です。
資格試験合格者のうち、一級建築士の約3割、二級建築士の約4割が女性であり、建築士として活躍している女性もいます。
建築士になりたいと考えている女性の方は、資格の取得と並行して転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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建築士は女性向けの施設に強く、家事や育児の経験が活きるなどの理由から女性におすすめの職種です。
資格試験合格者のうち、一級建築士の約3割、二級建築士の約4割が女性であり、建築士として活躍している女性もいます。
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