施工管理技術者の気になる年収や転職事情は？独自アンケート結果を公開！
2023.01.23 
2023.10.27 
多くの施工管理技術者にとって、同業者の年収や、彼らがキャリアアップについてどう考えているのかは気になるポイントではないでしょうか。
現状の年収に不満があったり、漠然とキャリアアップについて考えたりはしているものの、周囲の状況がわからなければ、いま自分が恵まれているのか、そうでないのかもわかりません。
そこで当記事では、施工管理経験者約3,000名に転職の、現役の施工管理技術者または施工管理経験者約300名に年収・キャリアアップについての独自アンケート調査を実施しました。
アンケート結果から、施工管理技術者の現状について考察していきます。
【施工管理技術者への独自アンケート調査結果概要】
- 施工管理経験者への転職に関するアンケート
- 調査期間：2022年12月5日～12月26日
- 調査対象：施工管理経験者2,962名
- 調査方法：当社独自のアンケート調査
- 施工管理技術者へのキャリアアップに関する意識調査
- 調査期間：2022年12月5日～12月26日
- 調査対象：施工管理技術者289名
- 調査方法：当社のアンケートキャンペーン
目次
約3,000名にアンケート！施工管理技術者の転職事情は！？
施工管理の経験がある2,962名の方に、転職に関するアンケートを実施しました。施工管理経験者の転職回数、方法、転職する際に重視する点について聞いてみました。
10人中3人が3回以上も転職している！？施工管理技術者の転職回数
施工管理技術者の転職回数は「1～2回」が37.1%で最も多く、「なし」が32.3%で2番目に多いという結果に。転職回数2回以下が、全体の約7割を占める結果となりました。
一方で、3回以上転職している方も30.7%も見られました。
9割の人が求人サイトは使わない！？施工管理技術者が利用する転職サービス
施工管理技術者の転職方法は「転職をしたことがない」を除けば、「ハローワーク・職業訓練校の紹介」が18.2%、「知人経由（紹介）」が17.5%で、特に多くなっています。
画像引用：厚生労働省「令和２年転職者実態調査の概況」
なお、16産業の従事者たちを対象にした厚生労働省の調査では、「求人サイト・求人情報専門誌・新聞・チラシ等」が39.4%で最も多くなっています。
一方で、施工管理技術者の転職サイト（求人サイト）利用率はわずか10.5%。
他の職種と比べて、施工管理技術者は、転職サイト（求人サイト）経由での転職は少ないことがわかります。
ネガティブな理由が65%！？施工管理技術者が転職の際に重視する点
施工管理技術者が転職の際に重視する点では「給与アップができること」が46.8%で最も多く、全体の約半数を占めていました。
次いで、「仕事を通じて成長（昇進・キャリアアップ）ができること」が30.4%で多くなっています。
施工管理技術者の4人に3人以上の方が、給与アップやキャリアアップを望んでいることがわかります。
その反面、「労働時間に不満がある」「会社の評価に納得できない」など、ネガティブな理由が合計65%にもおよびました。
約300名にアンケート！施工管理技術者の年代・居住地域・職種
ここからは、現役の施工管理技術者を対象にした、キャリアアップに関するアンケート結果をご紹介します。
同アンケートでは、289名の方に回答していただきました。まずは、施工管理技術者の年代、居住地域、職種についてのアンケート結果です。
4人に3人が50代以上！？施工管理技術者に多い年代
アンケートの結果、施工管理技術者では60代（31.03%）と50代（30.69%）の方が特に多く、両年代で全体の6割以上。
70代以上（12.07%）も加えると、50代以上が約74%を占める結果となりました。
施工管理の仕事は、多くの方が定年退職を迎える年代になっても、続けられることがわかるデータだと言えます。
一方で、20代（4.48%）と30代（6.55%）の割合が極端に低いことは、業界の課題だと言えるでしょう。20代と30代は合計しても、70代以上（12.07%）の割合にも及びません。
買い手にとっては、近い将来、いま以上の人材難が予測されます。
65%が関東在住！？施工管理技術者が多い地域
施工管理技術者の居住地域についてのアンケートでは、64.91%で関東が圧倒的に多い結果となりました。
実際にここまで偏っているかどうかは別にして、東京を中心とした大都市圏では建設会社が多く、大規模な工事も多いため、関東が多いのは妥当な結果と言えるでしょう。
建築・土木が65%を占めている！？施工管理技術者に多い職種
一口に施工管理技術者と言っても、実に多くの職種があります。アンケート調査の結果、最も多かった職種は「建築施工管理」の32.99%。次いで、「土木施工管理」の31.62%となりました。
建設と土木で全体の約65%を占めており、両職種の需要の高さがうかがえます。
半数以上が年収500万円超え！？施工管理技術者の年収
施工管理技術者に限らず、同業者がどれだけの年収をもらっているのかは、多くの方が気になるところでしょう。
アンケート調査の結果では「500万円以上～700万円未満」が最も多く、29.55%。次に多かったのが「700万円以上～1200万円未満」で27.15%でした。
施工管理技術者の半数以上が、年収500万円を超えているということになります。
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によれば、同年の給与所得者の平均年収は443万円なので、施工管理技術者の半数以上はそれよりも高年収です。
その一方で、年収400万円未満も24.4%と、4人に1人はいるという結果に。
アンケート結果を見て、自分ももっと年収を上げたいと思った方は、この記事の最後で年収を上げる方法について紹介しているので、ぜひチェックしてください。
施工管理技術者はキャリアアップについてどう考えている？
最後に、施工管理技術者がキャリアアップについて、どのように考えているかのアンケート調査です。
「キャリアアップを考えているか」「キャリアアップをするのに一番重要なことは何だと思うか」の2点についての結果をご紹介します。
施工管理技術者はキャリアアップについてしっかり考えている人が最多！
自身のキャリアアップについて考えているかどうかでは、一番多い回答は「しっかりと考えている」で24.74%が最多となりました。
「考えている」と「考えていない」の2つで分けると、キャリアアップについて考えている人は45.36%、考えていない人は54.63%に。
キャリアアップについて考えている人は半数近くいるものの、実際にキャリアアップに向けて行動している人はもっと少ないはずです。
真剣にキャリアアップを考え、いまから行動すれば、他の施工管理技術者たちに差を付けるチャンスが生まれます。
施工管理技術者がキャリアアップするための具体的な方法については、記事の最後で紹介します。
やっぱり資格が必要！？施工管理技術者のキャリアアップに一番重要なこと
キャリアアップをするのに一番重要だと思うことを尋ねたところ、最も回答が多かったのは「資格を取得する」の48.11%で、約半数を占めました。
実際に、例えば1級施工管理技士の資格を取得すれば、大規模な工事現場の監理技術者になれます。
資格を取ることで、昇進や昇給、転職でも有利になって年収アップも見込めるので、妥当な結果だと言えるでしょう。
年収・キャリアアップを目指すなら実は転職もおすすめ！
施工管理技術者に向けて、当社が独自に行ったアンケート調査の結果をお知らせしてきました。
施工管理技術者は転職回数が2回以下の人が多く、転職サイト（求人サイト）を使う人は少ないことがわかりました。これは、転職サイトを利用する人が多い、他の業種との違いと言えるでしょう。
また、年収アップやキャリアアップを望んでいる方が多く、キャリアアップの手段として資格の取得が重要と考えている方が多く見られました。
キャリアアップに資格の取得は有効ですが、方法はそれだけではありません。実は、年収アップにもキャリアアップにも、資格の取得以外に有効な手段があります。
それは、転職をすることです。
もちろん、ただ転職をすれば良いというわけではありません。年収アップやキャリアアップにつながる転職方法を駆使することで、両方の望みが叶います。
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