建設業界が直面しているコロナウイルス。現在の対策やアフターコロナの展望
新型コロナウイルスによって、さまざまな業界が初めての問題に直面しています。
建設業界も例外ではなく、対応に追われています。
本記事では、建設業界で現在行われているコロナウイルス対策とアフターコロナの展望についてご紹介します。
コロナウイルスが建設業界に与えた影響
2020年4月7日、緊急事態宣言が発令されました。
その結果、企業では在宅勤務などが推奨され、出社する人の人数も減ることとなります。
それは建設業も同様ですが、建設現場は稼働中のことも多かったとされます。
工期や履行期間の延長などは「受注者」が行うことになっており、その結果、現場を中止にするのは難しかったのではないかと考えらえています。
しかし、4月13日に大手建設会社の社員がコロナウイルスに感染したことにより、事態は急変します。
緊急事態宣言が4月16日に全国に拡大されたことも相まって、大手ゼネコンを中心に発注者との協議に入ります。
GWなどの期間を中心に工事を中止する会社も相次ぎました。
可視化された業界の問題点
建設では、計画・設計・施工・維持管理などさまざまな工程があります。
設計はリモートワークでも対応可能なことが多いですが、それ以外の工程は難しいのが現実です。
そのため大手ゼネコンは工事中止に動きましたが、中小企業はほとんど工事現場を止めなかったとされます。
これは休業が続くことで、日雇い形式の技術者の収入が無くなることも関係しているといわれています。
今後、休業補償なども含めた業界全体のシステムを変えていく必要があるのではと考えられるようになりました。
感染予防対策
国土交通省は、「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を令和2年5月14日に発表しています。
(その後、令和2年7月1日に改訂版を発表しています。)そこから抜粋した具体的な対策をご紹介します。
出典:国土交通省「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」
建設現場における対応
- 従業員や作業員に対し、体温や新型コロナウイルスを疑られるような症状の有無を確認する
- 体調がすぐれない者には、各種休暇制度の取得を奨励する
- 現場でのマスクの着用や手洗いを敢行する(熱中症にも注意する)
作業員宿舎における対応
- 一部屋当たりの宿泊人数を少なくする
- 手洗い時にはタオルを撤去し、ペーパータオルなどを使う
- 定期的に換気を行う
休憩スペース
- テーブルやイスなどの共有する物品は定期的に消毒する
- 入退室時の手洗いを徹底する
- 休憩を取る場合には、出来る限り2メートルを目安に距離を確保する
アフターコロナの建設業界の在り方
新型コロナウイルスの出現により、建設業界でもさまざまな変化が求められています。
今後は感染症対策を継続しながら、建設業界のシステムの見直しが図られることが考えられます。
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