現場監督を務める方の中には、自身が偉そうと思われていないか不安に思う方もいるのではないでしょうか。

この記事では、現場監督が偉そうに見られる理由や嫌われない現場監督になるための対処法などについてご紹介します。

偉そうな現場監督の特徴や、そうならないための方法を知ることで、職人さんと良好な関係を築くことができるでしょう。

「偉そうな現場監督になりたくない」という方は、ぜひ記事の内容を参考にしてください。

偉そうな現場監督は嫌われる？

工事現場の監督を務める現場監督は、現場のリーダー的存在です。

しかし、そんな現場監督が「偉そう」であるために、職人さんから嫌われてしまうことがあります。

今回は、現場監督が偉そうだと思われる理由や、現場監督が偉そうに振る舞うとどのような弊害があるのかをまとめました。

職人さんと現場監督のすれ違いを避けるためにも、以下の内容をおさえていきましょう。

現場監督が偉そうに見られる理由

現場監督が偉そうに見られてしまうのには、いくつか理由があります。

まずは現場監督が偉そうに見られる理由をご紹介します。現場監督をしている方は、以下の内容を踏まえて自分が「偉そうな現場監督」になっていないかチェックしてみましょう。

職人さんを邪険に扱っている

現場の職人さんを邪険に扱っているために、現場監督が偉そうに見られることがよくあります。

工事現場は職人さんなしでは成り立ちません。現場監督は工事の要となる職人さんに敬意を払うべきでしょうが、職人さんに対し現場監督が命令口調やタメ口で偉そうに指図をすることがあるのです。

現場監督がこのような振る舞いをすることで、職人さんから偉そうだと思われ、さらに施主や元請けからも悪印象を抱かれてしまいます。

自分のミスを認めない

現場で仕事をこなしていく中で、小さなミスが明らかになることがあります。

このようなときに現場監督が自分のミスを認めないと、周囲の人から「偉そうだな」と思われてしまうでしょう。

また、現場監督がミスを認めないと現場全体が「ミスを隠蔽する」雰囲気になりかねません。

正確さや安全性を最優先しなければならない現場において、このような雰囲気が他の人に伝染すると大きな事故を招く可能性もあるでしょう。

ミスに気付いた場合や指摘された場合は、すぐに認めて対策を講じるようにすることをおすすめします。

口調が荒く高圧的

現場監督の中には「○○を運んどけ」「早くしろよ」というように、タメ口どころか口調が荒く、高圧的な人もいます。

このような高圧的な口調で話す現場監督は職人さんたちに偉そうだと思われてしまうことでしょう。

ひと昔前の悪いイメージが根強い

ひと昔前の現場監督のイメージとは、とにかく高圧的な態度と荒っぽい口調で、職人さんたちに命令するというものでした。

このようなひと昔前の悪いイメージが根強いことから、現場監督が偉そうと思われることもあるでしょう。

偉そうな現場監督がNGの理由

現場監督が偉そうだと、業務や人間関係に様々な弊害が生じます。

ここからは、偉そうな現場監督がNGである理由をご紹介します。

現場監督を務めている方は、以下の内容を参考にしてみてください。

職人さんからの信頼がなくなる

前述したように、職人さんは現場の工事に欠かせない存在です。職人さんに対して現場監督が敬意を払わないと、自然と信頼されなくなってしまうでしょう。

信頼をなくすことで普段のコミュニケーションが希薄になり、職人さんから相談されることもなくなります。

さらに、トラブル発生時に連携がとりににくなるといった弊害が生じることもあるでしょう。

職人さんから反発されやすくなる

職人さんにとって、現場監督は直属の上司ではありません。

職人の先輩から命令口調で指示や叱責をされるならまだしも、現場監督から偉そうにされる筋合いはないと感じてしまうのは、自然なことでしょう。

現場監督が偉そうに振る舞うと、職人さんたちの反発心を煽ることになってしまいます。

現場が進まなくなる

現場監督が偉そうにしていると、普段からコミュニケーションが円滑にとれないため、業務の進行に弊害が生じます。

また、職人さんの意見を聞かずに仕事を何でも引き受けることで、現場が止まってしまうということもあるでしょう。

したがって、現場が進まなくなるというのも現場監督がNGな理由といえます。

嫌われない現場監督になるための対処法

ここまで、現場監督が偉そうに見られる理由や偉そうな現場監督がNGな理由についてお伝えしてきました。

では、嫌われない現場監督になるには、どのような努力をすればよいのでしょうか。

ここからは、嫌われない現場監督になるための対処法を紹介していきます。

「現場監督として職人さんに嫌われたくない」という方は、以下の内容をぜひチェックしてみてください。

職人さんとの対話を心がける

嫌われない現場監督になるためには、普段から職人さんとの対話を心がけるようにしましょう。

話題は直接工事に関係のない話でも構いません。対話をすることで心の距離を縮め、どのようなことでも相談し合えるような関係性を構築するよう努力しましょう。

職人さんを頼って相談する

職人さんは日々現場に出ているため、現場の様々な事象に対応する能力に長けています。

現場監督の方から思い切って職人さんを頼り、相談してみてはいかがでしょうか。

このような姿勢を見せることで、職人さんに対する信頼感をアピールできます。

柔らかい態度や言葉遣いを心がける

前述したように、現場監督の命令口調や高圧的な態度は嫌われる原因となります。

普段から柔らかい態度や言葉遣いを心がけることで、嫌われない現場監督になることもできるでしょう。

また、現場監督に笑顔が少ないことや声が低いことから、無意識のうちに「怖い」と思われてしまっている場合もあります。

にこやかな表情やちょっとした雑談を楽しみながら、丁寧に職人さんとの関係を構築していきましょう。

職人さんや現場を気遣う

嫌われない現場監督になるために、普段から職人さんや現場を気遣うのも有効です。職人さんが仕事をしやすいか常に気にかけるとよいでしょう。

また、ささいなことでもお礼を伝えるようにするなど、コミュニケーションの基本に立ち返ってみるのもおすすめです。

感情的にならずに論理的に話すようにする

何度も同じミスをされたり指示が通らなかったりすると、誰でもついイライラしてしまうものです。

しかし、嫌われない現場監督になるためには、感情をむき出しにした態度をとることは避けた方がよいでしょう。

何事もなるべく感情的にならずに、論理的に話すことをおすすめします。難しい場合は紙に書きながら説明するなど、伝えたいことを明確にする努力を心がけましょう。

長い目で見ることを意識する

職人さんとのやりとりがスムーズにいかなかったり、すれ違いがあったりすると現場監督は落胆してしまいやすいです。

しかし、長い目で見れば、事態が改善してきていることを感じられるでしょう。

職人さんとの間に信頼関係が構築されることや、それによって業者を変えずに済むといった長期的なメリットを意識して、自分の言動を考えることをおすすめします。

また、現場監督がどっしりと構えていることで、職人さんたちも安心して仕事に取り組めたり、相談したりできるでしょう。

その他の嫌われやすい現場監督の特徴

ここまで嫌われない現場監督になるための対策を紹介してきましたが、これらに気を付けても、意に反して嫌われたり反感を買ってしまったりすることがあります。

続いては、その他の嫌われやすい現場監督の特徴をまとめていきます。

現場監督として嫌われないよう気を付けたい方は、以下の内容もおさえておきましょう。

段取りが悪い

現場監督の段取りが悪いと、資材の不足や後戻りが発生して職人さんは仕事がやりづらくて仕方ありません。場合によっては現場を止めてしまい、工期の遅れにも繋がります。

このように段取りが悪いことから職人さんの反感を買い、嫌われてしまうこともあるでしょう。

施主や元請けに弱い

職人さんに横柄に振る舞っているにもかかわらず、施主や元請けの前でペコペコしていると、職人さんから反感を買ってしまいます。

元請けや施主と同じように職人さんにも敬意を払い、丁寧に接するようにしましょう。

また、施主や元請けの要望を何でも引き受けてしまうと現場が止まってしまうため、職人さんからすると嫌われやすい特徴といえます。

現場不在が多い

職人さんにざっくりとした指示だけ出して、現場にほとんど戻ってこないという現場監督もいます。

サウナに行ったり、パチンコに行ったりしてしまう現場監督も中にはいるでしょう。これは現場の職人さんに対して失礼な態度で、職務怠慢ともいえます。

このように現場不在が多い現場監督も、嫌われてしまうでしょう。

臨機応変に動けない

経験が浅く知識が十分でない現場監督は、臨機応変に動けず現場の職人さんをイライラさせてしまうこともあるでしょう。

また、クレームなどを気にしすぎるために、気になることがあるとすぐに現場を止めてしまう現場監督もいます。このような現場監督も職人さんからすると、うとましい存在です。

工期は事前に決まっているものであるため、臨機応変に対応するようにしましょう。もし分からないことや迷いがある場合には、現場の職人さんに相談しながら進めていくことをおすすめします。

自分が偉そうな現場監督になっていないか振り返ってみよう

現場監督が偉そうに見られる理由には、職人さんを邪険に扱うことや自分のミスを認めないこと、口調が荒いことなどがありました。

現場監督がこのような態度をとることで職人さんの信頼を失い、反感を買ってしまうでしょう。

また、嫌われない現場監督になるためには、職人さんとの対話や相談を心がけることや、感情的にならないよう気を付けるといった工夫が効果的です。

現場は職人さんなしでは成り立たないため、職人さんとの関係を特に重視しなければなりません。現場監督の振る舞いで職人さんをがっかりさせることがないよう、十分気を付けましょう。

記事を参考にしながら、自分が偉そうな現場監督になっていないか振り返ってみてください。