【施工管理の採用担当者監修】建築系CADオペレーターとはどんな仕事?おすすめの資格5選など多数紹介!


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こちらの記事では、建築系CADオペレーターについてご紹介いたします。
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目次
そもそもCADオペレーターとは何か
CADとはComputer Aided Designの略で、コンピュータを使って行う製図のことです。CADオペレーターとは、コンピュータを使ってこの製図を行う人のことをいいます。
CADには機械装置の設計図を描く機械製図と、建築物の設計図を描く建築製図があり、それぞれに平面図や側面図を描く2次元CADと、2次元図面をコンピュータ内で組み合わせて立体的に表現する3次元CADがあります。
建築業界でCADを用いる業種とは?
建築業界では、設計事務所が建物のデザインを決定し、そのデザインを基に詳細設計図面を描き、さらに必要に応じて部分図などを作成します。このように、図面を作成する業務を行う設計事務所などではCADを用います。
昔は、設計士さんがドラフターと呼ばれる、大きな盤にL字型の定規が取り付けられた道具の前で設計図面を描くという作業をしていましたが、今はそれがCADに置き換わっています。
建築系のCADオペレーターの主な業務内容について
建築系のCADオペレーターの主な業務内容としては、大きく3つあります。設計図面の作成、図面の修正、図面の管理・複製です。
設計図面の作成とは、設計士の指示に従いながら、図面そのものを作成する業務です。設計士の意図をきちんと図面に反映させるためのスキルが必要です。
図面の修正とは、建物などの仕様やデザインが変わった時に、その変わった内容に従って図面を変える作業になります。設計士に確認しながら、正確に図面を修正する能力が必要となります。
図面の管理・複製とは、読んで字のごとく管理・複製する業務です。図面は一人で使うものではなく、その図面を基に他の図面を作成する人や、施工時の施工管理技術者も使用するものです。
元図面が消失してしまったり、誰かが勝手に変更したりすると大変ですので、きっちりとした管理や、複数人が使うための複製をする必要がありますが、その作業もCADオペレーターの業務になります。
CADオペレーターを目指すのにおすすめな資格5選
設計業務を行うには、建築士の資格が必要ですが、建築士の指示の下で図面を作成・修正するCADオペレーターには、基本的に資格は必要ありません。しかし、持っていると就職や転職に有利な資格はあります。
テクニカルイラストレーション技能試験、建築CAD検定、2次元CAD利用技術者試験、CAD実務キャリア認定制度、オートデスク認定資格プログラムの5つは、おすすめの資格です。以下、それぞれ説明します。
1:テクニカルイラストレーション技能試験
テクニカルイラストレーション技能試験とは、厚生労働省の国家検定制度で、都道府県ごとに実施されているものです。
本技能検定は工業製品の図面作成能力を評価する試験で、主に機械設計図面の作成能力が問われます。
建築系CADオペレーターにとっては、若干業務内容が異なるものの、CAD系での唯一の国家検定資格で、一定レベルのCADの能力があることを証明することができますので、持っていて損にはなりません。
2:建築CAD検定
建築CAD検定試験とは、一般社団法人 全国建築CAD連盟が実施している、建築図面をCADで作成する能力を評価する検定試験です。
日本で最初に実施された、建築系図面作成に特化した検定試験です。総受験者は14万人を超え、年間1万人が受験する実務に即した検定試験で、准1級・2級・3級・4級のクラスがあります。
CADの能力だけでなく建築の基礎知識も問われますので、この資格を保有していると建築CADに一定以上のスキルがあると認められ、建築系CADオペレーターを目指す人には有利な資格です。
出典:建築CAD検定試験とは| 一般社団法人 全国建築CAD連盟
3:2次元CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験とは、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が実施するCADの利用知識と図面を効率的に作成することができる能力を評価する試験です。
CAD利用技術者試験には、2次元と3次元があり、建築系は2次元の図面が主に使われますので、2次元CAD利用技術者試験がおすすめです。1級と2級、基礎の3クラスがあります。
出典:2021年度 2次元CAD利用技術者試験 概要|一般社団法人コンピュータ教育振興協会
4:CAD実務キャリア認定制度
CAD実務キャリア認定制度は、一般社団法人コステックエデュケーションが実施するCADの実務能力を評価する試験です。建築系では、TCADs(Test of CAD for skill)の建築部門を受験するのが一般的です。
CADの実務能力を問われる試験で、合否ではなくスコアで示されます。学科試験と実務試験があり、学科試験もコンピュータを使ったCBT(Computer-Based Testing)方式で実施されるというところが、他の試験と異なっている部分です。
5:オートデスク認定資格プログラム
オートデスク認定資格プログラムは、CADのソフトウェアであるAutoCADの開発元であるオートデスク株式会社が実施する認定資格プログラムです。オートデスク株式会社のソフトの知識や効率的に活用できるかを問われます。
オートデスク認定プロフェッショナルと、オートデスク認定ユーザーの2クラスがあります。ベンダーが認定する資格ではありますが、世界共通資格として実施されているところが他の資格と異なる特徴的なものです。
出典:20万人以上が取得した世界共通の認定資格|AUTODESK
CADオペレーターにおすすめのCADソフト11選
CADソフトには、有料のものはもちろん無料で使えるものもあり、それぞれ機能や使い勝手、データの互換性など色々な特徴があります。
CADオペレーターが業務として使うのにおすすめなのは、Jw_cad、FreeCAD、DraftSight Professional、Revit、Archicad、VectorWorks、SketchUp Pro、SOLIDWORKS、DRA-CAD、AutoCAD、HO_CAD paoの11製品です。以下、それぞれ説明します。

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1:Jw_cad
おすすめソフトの1番目はJw_cadです。このソフトはWindows上で動く2次元CADです。
基本的な機能は備えており、企業でも使用しているところが多いソフトです。DFX形式のデータを扱えるので、他のソフトとのデータ互換性があります。
導入は容易で、ユーザーも多いことから、SNS等で使い方を聞いたりすることができるのも、おすすめポイントです。
2:FreeCAD
おすすめソフトの2番目はFreeCADです。このソフトは、Windows、Mac、Linuxで動く3次元CADです。
3次元モデリングなど、機能も充実しており、建築系CADとしても十分使えるものです。日本で作られたものではないため表記が日本語ではなく、慣れるまでに少し時間がかかるでしょう。
3:DraftSight Professional
おすすめソフトの3番目はDraftSight Professionalです。Windowsで動く汎用CADです。DraftSightにはProfessionalとPremium、Enterpriseがあります。
AutoCADと画面構成が似ているためなじみがよく、データ互換性も確保されています。比較的安価で使えることも特徴です。
4:Revit
おすすめソフトの4番目はRevitです。オートデスク株式会社のWindowsで動く3次元CADで、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)のためのソフトです。
3次元のモデリングの修正があると、平面図・立面図・断面図などを自動で更新する、クラウドを使って多人数でデータを共有しながら使うこともできるなど、非常に高機能なソフトです。
5:Archicad
おすすめソフトの5番目はArchicadです。WindowsとMacで動く建築3次元CADで、Revitと同様にBIMのソフトです。
3次元のモデリングから各種図面を作成する、クラウドを使ってコラボレーションするなどの機能を備えたソフトです。Macでも動くところがRevitとの違いとなります。
6:VectorWorks
おすすめソフトの6番目はVectorWorksです。WindowsとMacで動く3次元CADです。
Revitデータの取り込みもできるBIM機能もあるだけでなく、プレゼンテーション機能も備えていて、Adobe製品との連動もできるというデザイン系に強いソフトです。
7:SketchUp Pro
おすすめソフトの7番目はSketchUp Proです。Windowsで動く2次元CADです。
ソフトを購入して使用するのではなく、サブスクリプションタイプのソフトです。基本は2次元CADなので、比較的安価に使用できます。オプションで3次元モデル作成もできるサービスもあります。
8:SOLIDWORKS
おすすめソフトの8番目はSOLIDWORKS です。Windowsで動く機械系3次元CADです。DraftSight Professionalと同じ、ダッソー・システムズの製品です。
3次元モデルを修正すると平面図が自動で変更されたり、部品図などへの展開ができたり等、機械系3次元CADとしては高機能なソフトです。
9:DRA-CAD
おすすめソフトの9番目はDRA-CADです。Windowsで動く建築系3次元CADです。
Jw_cadやAutoCADとのデータ互換性が非常に高く、データ変換ツールとしての活用もできるものです。日本製のソフトで、建築法規確認機能に優れていることも特徴です。
10:AutoCAD
おすすめソフトの10番目はAutoCADです。WindowsとMacで動く汎用3次元CADです。
オートデスク株式会社の汎用3次元CADソフトで、世界中で広く使われており、CADとしては非常によく知られたソフトです。アドインや、BIMのためのより高機能なRevitなど、他のソフトと多く連携できる汎用性の高いソフトです。
11:HO_CAD pao
おすすめソフトの11番目はHO_CAD paoです。Windows で動く建築系2次元CADです。
アライアンス会員として登録すると使用できるシェアウェア的ソフトです。ソフトそのものが軽く、ハイスペックPCでなくても使えることも便利なポイントです。Jw_CADとのデータ互換性は高いことも特徴です。
建築系CADオペレーターの年収のポイント
建築系CADオペレーターの年収のポイントはどのあたりにあるのでしょうか。雇用形態や経験等で当然年収は異なります。資格を取得することも年収アップのポイントとなるでしょう。以下、CADオペレーターの平均年収や収入アップをするための方法について説明します。
CADオペレーターの平均年収
CADオペレーターの全国平均の年収は408.6万円です。
厚生労働省の職業情報提供サイトでCADオペレーターの項目を見ると、出典として令和2年賃金構造基本統計調査の結果として先のデータが載っています。また、令和元年度のハローワーク求人統計データでは、求人賃金は平均月額25.1万円となっています。
収入アップには上位の資格を目指す
収入アップのためには、スキルアップが必要です。CADオペレーターは経験がものをいう仕事で、経験年数が長ければ収入も多くなります。
経験年数が短くても高収入を得るためには、3次元CADなどのより難しい資格を取得し、スキルを持っていることを示すのが早道でしょう。
建築系ではBIMなど3次元データから2次元データを作るというような業務の流れになりつつあり、BIMのような3次元CADができるスキルを持っている人は重用されます。
建築系CADオペレーターの仕事内容を理解して目指そう!
建築系CADオペレーターは、建築する建物の図面を実際に描く仕事で、設計者である建築士のアイデアを具現化する重要な業務を担っています。経験とスキル次第で収入をアップすることもでき、スキルがあれば日本全国どこでも活躍できる仕事です。
建築系CADオペレーターはスキルを活かせる、活躍できる場の広い仕事です。建築系CADオペレーターの業務内容をよく理解して、目指してみましょう。「施工管理求人サーチ」では、CADオペレーターの求人を多く取り揃えていますので、ぜひ一度みてください。
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