土木の基礎!測量の仕事内容や資格について
土木工事は測量から始まります。
土木工事は人々の生活を守るために膨大な費用をかけて着工しますが、測量せず適当な場所に土木構造物をつくってしまうと、役に立たないどころか「害悪」になることも考えられます。
例えば道路を適当な場所につくったら、交通安全が保たれません。それゆえ測量は「土木の基礎」と呼ばれているのです。
今回は、そんな測量の仕事内容と資格についてご紹介します。
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基準点から角度と距離を測って位置を割り出す
測量とは、位置を測ることです。位置を示すことは意外に難しく、例えば「私はここにいる」ということをどのように示したらいいでしょうか。緯度と経度で位置を示すことはできますが、緯度1度当たり約111㎞も あります。緯度経度を計測して道路をつくるには百万分の1度以下の精度が求められ現実的ではありません。
そこで土木工事の測量では、国土地理院が測量した基準点などを使い、その場所からどの方角にどの距離だけ離れているかを計測していきます。測量士が道路などで三脚の上の望遠鏡のような機器を覗いているのは、距離と角度を計測しているのです。
測量士になるには
土木工事で測量をする作業員のことを測量士といいます。測量士は国家資格です。
測量士になるには、測量士試験に合格しなければなりません。
もしくは認定学校を出て測量士補の資格を獲得し、その後2年間の実務経験を積めば測量士になることができます。
測量士の試験とは
測量士と測量士補の試験は国土地理院が行っています。
2017年の合格率は、測量士が11.7%、測量士補が47.3%でした。1割強しか合格しない測量士は、かなり難易度が高い資格といえるでしょう。
実際に出題された過去の測量士試験の問題を見てみましょう。
a~eの文は,測量法(昭和 24 年法律第 188 号)に規定された事項について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.「測量作業機関」とは,測量計画機関の指示又は委託を受けて測量作業を実施する者をいう。 1.a.b |
この1問を見るだけでも、難易度の高さがうかがえます。
まとめ
測量士は国土を測る仕事です。測量士が正確に計測しているおかげで、土木構造物は理想の位置に鎮座できているのです。
建設工事の出発点に立つ測量士は、とても重大な責務を担っていることがお分かりいただけるでしょう。
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