発破技士の年収・仕事内容とは?資格の取得方法や2022年の試験日程も紹介


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こちらの記事では、発破技士の年収・仕事内容についてご紹介いたします。
- 「発破技士とはどんな仕事でどのくらい稼げるのだろう?」
- 「どうすれば発破技士になれるのだろう?」
発破技士(はっぱぎし)に関する情報はあまり多くないので、詳しい内容がわからなくてお困りの方も多いのではないでしょうか。
発破技士の2021年の受験者数は468人となっており、同じ火薬を扱う火薬類取扱保安責任者の受験者数2,813人に比べて、大きく下回っています。
※参照:火薬類取扱保安責任者とは?難易度・合格率や試験概要・勉強方法
この数字だけ見ると人気がないのかと思ってしまいますが、資格取得者が少ないということは、企業にとっては貴重な存在ともいえます。
今回はそんな発破技士の平均年収や仕事内容、試験日程などについて解説します。
発破技士を目指したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
発破技士とは
発破技士は「発破」の取り扱いが認められた国家資格です。
土木作業現場、採石現場などで活躍できます。
発破技士の年収・収入
発破技士の2019年の平均年収は男性が約617万円、女性が約468万円です。労働者の男女の割合は、圧倒的に男性が多くなっています。
日本の労働者の平均年収が約433万円ですので、発破技士の資格を保有すると高収入を得られます。
発破技士の平均収入の推移は2010年が約420万円で、その後多少の変動を繰り返しながら、2016年には約680万円にまで増えた経緯があります。
年代別だと、20代前半は約400万円ですが、現場経験を重ねると共に収入も増え、1番多い50代前半の年収は約754万円です。
しかし50代後半を過ぎると、徐々に収入は少なくなります。
雇用形態別では、正社員が約617万円に対して非正規雇用は約333万円と、約2倍の違いがあります。
発破技士の仕事内容
発破を設置する際の穿孔や装填、点火を行うのが発破技士の仕事です。
たとえば重機では崩せない岩盤を火薬を使って破壊する際に発破技士が必要です。
岩盤の硬さや立地などの条件を考え、適切な火薬を選定します。
そのほかに、不発の場合の残薬点検や処理も仕事の一つです。
発破技士に向いている人
慎重な性格で常に注意深く作業し、責任感の強い人が発破技士に向いています。
発破作業の際は危険物を取り扱うため、判断力や指揮力が求められます。また、最後まで集中力を保てる気持ちの強さも大切です。
ある程度のプレッシャーは必要ですが、厳しさばかりでは雰囲気が悪くなり、作業に支障をきたします。
周囲への気配りなど、チームワークも発破技士には欠かせない素養です。
発破作業だけに専念せず、重機の扱いや多少の不具合を修理できる器用さも役立ちます。
困難な状況を前にしても、諦めない姿勢が常に求められるので、どんなことにも挑戦するチャレンジ精神のある人に向いています。
危険に対する備えは経験によって体得する部分も大きく、現場作業に従事できる体力も必要です。
発破技士の試験概要
発破技士の試験を受けるためには、受験申請書を希望する地域の安全衛生技術センターに提出して、受験票を受け取ります。
この他に労働安全衛生法に基づく「出張特別試験」を受けることも可能です。
試験は筆記試験だけですが、試験回数が少なく会場も限定され、試験会場によって受験の受付期間が異なる場合もあります。
合格基準は科目ごとの得点が40%以上で、さらに合計点も60%以上という両方の条件を満たさなければなりません。
免許試験合格通知書を受け取った後、各都道府県の労働局や労働基準監督署などで免許申請書を入手し、東京労働局免許証発行センターに必要書類を添付して申請します。
ただし申請時に18歳未満の場合は、試験に合格しても申請はできません。
合格結果に有効期限はないため、満18歳になってから免許申請を行います。
発破技士の試験概要:受験資格
発破技士の受験資格は特にありません。
年齢や学歴、性別、国籍など規定がなく、誰でも受験可能です。
ただし、合格後の免許申請時にはクリアしなければならない規定があります。
免許申請にあたっての条件と必要書類は以下のとおりです。
免許申請に必要な要件 | 具体的な提出書類 |
学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において、応用化学、採鉱学又は土木工学に関する学科を専攻して卒業した者で、その後3か月以上発破の業務について実地修習を経たもの | ・卒業証明書(応用化学、採鉱学又は土木工学に関する学科を専攻したことが確認できるもの)(原本) ・実地修習の事業者証明書(原本) |
発破の補助作業の業務に6か月以上従事した経験を有する者 | ・実務経験従事証明書(原本) |
発破実技講習を修了した者 | ・発破実技講習修了証の原本又は写し (提出されたものは返却しませんのでご注意ください。写しの場合は原本確認されたもの。) |
免許を取得するには3~6か月の実務経験、または講習への参加が必須となります。
実地修習や補助業務の従事経験は、申請時に事業者証明書の添付が必要です。
実地修習が2か所以上の事業所になった場合は、合算もできますが、その際は全ての事業者証明書を添付する必要があります。
発破技士の試験概要:試験内容
試験は2時間の筆記試験で「発破の方法」10問、「火薬類の知識」と「火薬類の取り扱い」が各5問です。
出題形式は、五肢択一式が採用されています。
導火線発破技士または、電気発破技士の免許を持っている場合、火薬類の知識と火薬類の取り扱いの2科目が免除です。
配点は発破の方法が50点、火薬類の知識が30点、火薬類の取り扱いが20点です。
一般の方の試験時間は全2時間ですが、科目免除者は1時間のみとなります。
発破技士の試験概要:合格率
発破技士の試験の合格率と受験者数は、以下のとおりです。
年度 | 合格率 | 受験人数 | 合格者数 |
2021年 | 67.9% | 468人 | 318人 |
2020年 | 67% | 336人 | 225人 |
2019年 | 59.5% | 459人 | 273人 |
試験に記述はなく、選択式の問題のため難易度はそれほど高くありません。
しかし「火薬類の知識」の試験は、爆薬・火薬・火工品の品質などを細かく覚えておく必要があります。
過去10年分の過去問が記載された、最新版のテキストを購入して勉強するのがオススメです。
発破技士の試験概要:2022年の試験日程
2022年の発破技士の試験日程は以下のとおりです。
北海道 | 東北 | 関東 | 中部 | 近畿 | 中国四国 | 九州 | |
令和4年6月 | 6/7 | 6/7 | 6/7 | なし | 6/7 | なし | 6/7 |
令和4年12月 | 12/6 | 12/6 | なし | 12/6 | なし | 12/6 | 12/6 |
北海道・東北・九州の会場では6月7日と12月6日の2回、その他の会場ではどちらか1回の開催となっています。
2021年の開催実績は6月8日と12月7日の2回なっており、原則として年の前半と後半に1度ずつ開催されているようです。
発破技士を取得する上での注意点
発破技士の受験に資格要件はありませんが、合格後の免許申請のためにいくつか注意すべき点があります。
実務経験または「発破実技講習」の受講修了証がなければ合格しても免許申請ができません。
そのため一般社団法人東京都火薬類保安協会が主催する発破実技講習を受講します。
また免許取得後は通称「青手帳」と呼ばれる「火薬類取扱従事者手帳」の更新が必要です。
有効期限が2年間となっているので、期限内に火薬類保安協会が行う保安教育講習を再受講する必要があります。
実技経験がない場合は講習を受ける
実地経験がない場合の発破実技講習は2日間の日程です。
初日は座学講習、2日目は実技演習と座学講習です。
実技演習では、採石場で実際に操業中の発破作業を見学した後、火薬類を使用して実技演習を行います。
発破作業の見学は穿孔や火薬類装填、結線、点火など一連の作業を砕石場の技術担当者の解説を聞きながら行われます。
合格後には更新が必要
発破技士の免許は一度取得すればずっと有効です。
しかし火薬類取扱従事者手帳は、2年に1回ごとの更新講習を受ける必要があります。
更新講習を受けなかった場合、手帳が失効してしまうので業務に従事できなくなります。
失効した場合は、再取得のための講習を受ければ再度手帳を取得できます。
発破技士と火薬類取扱保安責任者はどう違う?
発破技士は現場で発破作業を行い、火薬の管理は担当できません。
火薬の管理には、「火薬類取扱保安責任者」の資格が必要です。
火薬類取扱保安責任者とは、火薬類の保管や使用に際して安全を確保する役割を担います。

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実際の業務は、火薬類の取り扱いの指揮、監督及び火薬消費量の確認です。
火薬類取扱保安責任者の資格は甲種と乙種があり、火薬庫や消費場所などで火薬取締法によって義務付けられた取扱保安責任者に選任されます。
発破技士として年収をアップする方法
発破技士として年収をアップさせるためには、以下の3つのポイントをおさえておいてください。
- スキルや経験を積み上げる
- 関連資格を取得する
- 大手に就職・転職する
以下でそれぞれを詳しく解説します。
スキルや経験を積み上げる
発破技士として年収アップを目指すなら、自身の技術をしっかりと磨くことが重要です。
どのような職種にも言えることですが、一定期間の経験値も必要です。
会社にとって必要な人材と認めてもらうためには、スキルと経験の2つは欠かせません。
地道な努力になりますが、一歩ずつステップアップしていくことが将来的な年収アップにつながります。
関連資格を取得する
発破技士だけでなくほかの資格も合わせてもっていると、さまざまな仕事をまとめて任せられるので企業にとっては貴重な存在になることが可能です。
1つの仕事だけでなく関連する資格を持っていれば、その分の手当が支給される可能性があるので給与アップにもつながります。
発破技士に関連する資格には以下のようなものがあります。
- 労働安全コンサルタント
- 労働衛生コンサルタント
- 非破壊試験技術者
他の資格も気になる人は、ぜひ情報をチェックしてみてください。
大手に就職・転職する
高収入を目指したいなら、大手企業への就職や転職を検討するのがオススメです。
中小企業に比べて大手企業のほうが平均年収が高く、福利厚生も手厚いことが多いです。
また大手企業での勤務を積めば、さらに年収の高い企業への転職も有利になります。
転職回数が多すぎるのは印象が悪くなるケースもありますが、少しずつ大きな企業へチャレンジしていくのも年収アップを叶えるよい方法といえます。
発破技士の勉強方法や勉強時間の目安
発破技士の受験勉強に必要な時間は最低10〜15時間程度が目安ですが、個々の能力によって大きく異なります。
実際に発破技士の試験を受験した人のブログには「私は1ヶ月ほど毎日勉強して受験に臨みました」といった経験談がありました。
毎日勉強に取り組める人もいますし、週末しか時間が確保できない人もいるので、自分のペースに合わせて進めてみてください。
以下では、勉強の際におさえておきたい3つのポイントを紹介します。
- テキスト・問題集を繰り返し解く
- 過去問を解いて出題傾向をつかむ
- 計算問題対策をしておく
それぞれを詳しく見ていきましょう。
テキスト・問題集を繰り返し解く
発破技士の試験の参考になる問題集を購入し、まずは隅々までしっかり読み込みます。
そして、テキストに掲載されている問題を2〜3回繰り返し解いてみてください。
1度では理解できない問題も繰り返し解いていくことで、徐々に記憶や知識が定着していきます。
反復練習は退屈に感じてしまうこともあるかもしれませんが、こうした繰り返しが点数アップにつながります。
過去問を解いて出題傾向をつかむ
発破技士の試験に合格するためには、過去問題を解いて出題傾向をつかむことが大切です。
以下で発破技士の試験に出題された過去問題を紹介します。
【問い】火工品に関し、次のうち誤っているものはどれか。 |
1.導火線は、深さ1mの水中に2時間以上浸した後、点火しても立ち消えしない耐水性を有する。 2.導火線は、吸湿後乾燥した場合や折り曲げた場合には、標準の燃焼速度より速く燃える。 3.導爆線は、硝酸塩を主とする火薬を麻糸などで被覆し、更に合成樹脂などで防水処理を施したものである。 4.導火管内を伝ぱする爆ごうを分岐し伝達させるためには、伝爆用のミニ雷管とプラスチック製の容器で構成されるコネクターが用いられる。 5.コンクリート破砕器は、クロム酸鉛などを主成分とする火薬を充てんした薬筒と点火具で構成され、使用時に薬筒と点火具を結合する。 |
5つの項目から、誤っている解答を選ぶ問題です。
この問題の正答は「3」です。
火薬庫における火薬類の貯蔵上の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。 |
1.火薬類を収納した容器を、搬出入装置を使用しないで火薬庫内に高さ2.5mに積んだ。 2.火薬類を収納した容器がダンボール箱だったので、火薬庫の換気を良くし、枕木を置いて平積みにした。 3.火薬類を収納した容器を、火薬庫内に内壁から40cm離して積んだ。 4.薬類を収納した容器がファイバ板箱だったので、火薬庫内で開函作業をした。 5.火薬類を出庫するときに、古いものから先に出した。 |
こちらも同じく5つの候補から、1つの間違いを探す問題です。
この問題の正答は「1」です。
過去問題をたくさん解いていけば、どのようなタイプの問題が多いのか見えてくるのでぜひ活用してみてください。
過去問題はインターネットで「発破技士 過去問題」と検索すれば掲載しているページがすぐに見つかります。
計算問題対策をしておく
発破技士の試験問題のなかには、簡単な計算問題が出題されることがあります。
計算問題といってもそこまで複雑ではない計算なので、計算の方法だけ把握しておけば問題ありません。
暗記問題に比べて比較的簡単なので、計算問題は点数が取りやすい問題といえます。
発破技士の年収に関するよくある質問
発破技士の年収に関連する「よくある質問」に回答していきます。
多くの人から寄せられる質問は以下の2つです。
- 発破技士の実技講習の費用を教えて
- 発破技士になるにはどうしたらいいの?
それぞれを詳しく解説します。
発破技士の実技講習の費用を教えて
発破技士の実技講習は一般社団法人東京都火薬類保安協会が主催となり、開催しています。
実技講習の内容と費用は以下のとおりです。
日程 | 全2日間(令和4年度は9/15~9/16に開催) |
内容 | ・実操業発破の見学 ・火薬類を使った発破実技演習 ・座学講習 |
受講料 | 一般:43,600円(税込) 一般社団法人東京都火薬類保安協会の会員:34,500円(税込) ※別途テキスト代:6,900円(税込/送料込) |
参照:一般社団法人東京都火薬類保安協会(発破技士講習の案内)
全2日間の講習で、発破の実技演習や座学による講習が受けられます。
参加費は一般の方だと、受講費とテキスト代の合計で50,500円(税込)です。
講習についてさらに詳しく知りたい方は、一般社団法人東京都火薬類保安協会のページをチェックしてみてください。
発破技士になるにはどうしたらいいの?
発破技士になるための条件は以下の2つです。
- 発破技士試験に合格する
- 実務経験を積む(発破の補佐作業を6か月以上行う)
両方の条件を満たすと、免許の申請ができます。
2.については「発破技士講習」を修了することで、実務経験と同等と見なされます。
発破技士講習には約5万円の費用がかかりますが、6か月間の実務に就けない人には便利なシステムです。
さらに発破に使用する火薬を保管する場合は「火薬類取扱保安責任者資格」も取得しておく必要があります。
火薬類取扱保安責任者資格については『火薬類取扱保安責任者とは?難易度・合格率や試験概要・勉強方法を紹介』の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
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発破技士は、火薬類を用いる「発破」の取り扱いができる国家資格です。
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