施工管理の豆知識!国や文化で変わる建具の形状や種類:床
床材は種類によってかかる費用も作業工程も異なりますが、国や文化によって使われる床材が異なることを知っているでしょうか。
施工管理者は建築士との連携が必要な場面も多く、建具の種類や特徴について覚えておくといざという時に役立ちます。今回は、国ごとの床の種類や特徴について紹介しましょう。
国ごとに違う床の形状
土足文化の定着した海外と室内で靴を脱ぐ日本では、使用する床材にも違いがあります。海外では靴のまま家に上がる習慣から、掃除をしやすいフローリングやタイルの床が一般的です。
まずは、それぞれの床の種類や特徴について解説します。
床の種類と特徴一覧
フローリング
木質素材を使った床材です。天然木のみを使った床材を「単層フローリング」、合板の表面に天然木の板を張り付けた床材を「複合フローリング」と呼びます。海外では単層フローリングが主流で、複合フローリングが流通しているのは国は日本と韓国が大部分を占めています。
コルク
コルクガシという木の樹皮で作られた床材です。防音性や耐久性、保温性に優れており、日本では床暖房やマンション用でよく使われます。
タイル
室内も土足で過ごす国では、耐水性が高く汚れにも強いタイルが人気です。西洋だけでなく、中国の住宅でも昔からタイルが多く用いられています。フローリングよりもコストが安く、長期間メンテナンスがいらないこともタイルのメリットです。
カーペット
カーペットは毛足の長さ、色、素材などバリエーションが豊富です。フローリングと比較すると滑りにくく、床の汚れが目立ちにくいというメリットがあります。アメリカの寝室はカーペットの床が基本です。
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畳
「い草」を加工して作られるのが畳です。吸湿能力が高く、湿度の高い日本の気候に適した床材と言えます。最近は世界各国に畳が出荷され、リビングの一角に畳を敷く住宅も出てきました。
クッションフロア
塩化ビニールを用いたシート状の床材です。表面にはフローリング調やタイル調、大理石調などの印刷が施されています。メリットは耐水性に優れていて、比較的安価な点です。日本では広く普及していますが、海外ではあまり使用されていません。
石
石の床は主に大理石や御影石などを加工して作られています。耐久性が高く、家具を置いても傷が付きにくいのがメリットです。世界中の住宅に石の床が用いられており、それぞれの国で採れる石の種類によって色や風合いが異なります。
日本独特の床の特徴
現在、日本の住宅で主流となっているのはフローリングと畳です。
日本のフローリングの歴史は短く、普及したのは戦後以降です。戦後に木材の価格が高騰してからはビニール系床材が台頭し、その後1980年代以降は経済発展によって木質系の床材が一般的となりました。
来客が減った現代では客間としての和室のニーズは減っていますが、インテリアとして洋室の一角に畳を取り入れるスタイルが人気です。
床と建具の組み合わせは重要
床は占める面積が多く、住宅のイメージを決める重要なポイントです。建具と床の色を合わせると住宅に統一感が出ます。
国ごとに違う床の種類や歴史、それぞれの床材の特徴について知っておくと、施工管理の業務にも役立つのではないでしょうか。
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