一口に造園工事といっても様々な種類があります。
個人の庭だけでなく、公園や庭園、緑地などを築造し、植生を復元する仕事が主です。
では他に造園工事とはどんなことを行うのでしょうか。
造園工事の種類やその内容についてご紹介します。

造園工事とは

造園工事とは、公園や緑地、庭園などをつくる工事です。
個人宅の庭木の手入れ他、景石の設置、植樹・維持管理などが造園工事に含まれます。
近年では都会の景観向上やヒートアイランド現象への対抗策として、屋上緑化・壁面緑化の工事が増えてきています。
また公園内の休憩所などの施設をつくる作業も造園工事に含まれます。
個人宅の場合、造園とガーデニングは似ています。
明確な違いはありませんが、造園は日本庭園、ガーデニングは西洋庭園といったイメージを持っている方が多いです。
実際に造園業では日本庭園を中心に庭づくりが行われています。

造園工事の種類

植栽工事

土工事を伴う植栽工事と基盤整備、植生復元工事、緑地育成工事などのことを指します。
また樹木、芝生などの植物を育成する際の支柱の設置なども含まれます。

景石工事

庭園に欠かせない景石を設置する工事です。
石の大きさによってはクレーンなどの大型重機を使う場合もあります。

地被工事

地面を覆う植物のことを地被といいます。
地被工事は、芝生やコケ類などを設置する工事です。

地ごしらえ工事

伐採作業後に残った木の枝や先端部、低木、雑草などを集めて整理する作業です。
単なる後片付けだけでなく、表層土の流出の防止や、苗木への養分の供給源とする目的があります。

公園設備工事

公園内の設備工事、整地、樹木の植栽、花壇や噴水の施設の設置、休憩所などの休養施設、遊戯施設の設置などを含めた公園を築造する工事のことをいいます。

広場工事

広場の修景工事、芝生の植生、運動広場の整備などの工事を指します。

水景・噴水工事

噴水、人工滝、自然池、ミスト、モニュメント噴水、推計施設の設計・施工、メンテナンスなどを行う工事です。
水質保持のためのろ過施設、殺菌設備も同時に設計・施工します。

緑化工事

ビルや道路など、公共空間の緑化工事のことを指します。
法面緑化、屋上緑化、壁面緑化、生け垣化などの種類があります。

造園工事の種類は多岐にわたる

公園、庭園などの造成だけでなく、屋上・壁面の緑地化、植生の復元も造園工事の仕事です。
造園工事の種類はとても多く、造園業は多くの知識を必要とされます。
すべてを覚える必要はありませんが、これだけの種類があるということを知っておきましょう。

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