主任技術者と現場代理人の仕事?役割の違いとは
「主任技術者と現場代理人の違いについていろいろ調べたけど、いまいち区別がつかない」と悩んでいる人のために、今回は両者の役割の違いを丁寧に解説します。
違いがわかりにくいのは主任技術者が現場代理人を兼務することがあるから
「主任技術者と現場代理人の違いがわからない」というのは当然です。なぜなら主任技術者は現場代理人を兼務できることがあるからです。
つまり、「主任技術者と現場代理人が同じ人物の建設現場」と「主任技術者と現場代理人が別の人物の建設現場」があるということです。
似た仕事をするので兼務でもかまわないときがある
ではなぜ、主任技術者が現場代理人を兼務して良いかというと、この2つの役職の仕事が似ているからです。似たような仕事で、業務量のボリュームもそれほど多くないのなら、1人の人に任せても良い、というルールなのです。
主任技術者と現場代理人の仕事は大体次のような内容になります。
◇主任技術者の仕事
施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理、工事の実施に従事者の技術上の指導監督。
◇現場代理人者の仕事
建設業者(建設工事の請負人)の代理となって、請負契約の履行を確保し、現場を取り締まる。労務管理、工程管理、安全管理を行う。発注者や監督職員との連絡。
工程管理についてはダブっています。それ以外でも両者とも「現場の全体をみている」仕事をしているのです。
ではなぜ2つの役職があるのか
兼務をしてもいいのなら、なぜわざわざ主任技術者と現場代理人という2つの役職(ポスト)が用意されているのでしょうか。「最初から1つの役職にすれば良いのではないか」と感じる人もいるかと思います。
しかし、主任技術者は「建設業法が配置を義務付けている役職」で、現場代理人は「発注者と請負人の間の契約で配置される役職」という違いがあるため、2つの役職があるのです。
まとめ
主任技術者に現場代理人を兼務させるかどうかは、役所に相談して決めます。なぜなら、どちらも重要な仕事を担当するので、役所が「1人では荷が重すぎる」と考えることがあるからです。
関連記事:
主任技術者になるための実務経験とは?資格取得の要件と必要年数について
現場代理人と主任技術者についての注意事項一覧
工事主任と主任技術者の違いとは?選任されるために必要なこと
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人
編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト