工事現場の暑さ・熱中症対策におすすめの便利グッズ8選【夏の現場仕事に】

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この記事では工事現場の暑さ・熱中症対策におすすめの便利グッズをご紹介します。
夏の現場、外仕事では暑さ対策・熱中症対策は必須です。ここでご紹介しているグッズを積極的に取り入れてみてください。
目次
工事現場では暑さ対策・熱中症対策が必須
工事現場で働く人たちは勤務時間のほとんどを外で過ごすことになります。そこで危惧されるのが、夏に多発する「熱中症」です。
職場での熱中症の災害者数は毎年20人前後出ており、工事現場でも多く発生しています。
近年、日本の平均気温は急激に上昇しており、2010年頃から最高気温を更新するニュースが相次いでいます。かといって、夏だけ工事をやめることもできません。
工事現場で熱中症を避けるには、万全の暑さ対策が必須です。
工事現場の暑さ対策・熱中症対策におすすめの便利グッズ8選
一口に暑さ対策と言っても、工事現場では動きやすさや、時間がかからないといった効率が求められます。
いくら暑さ対策ができると言っても日傘をさしたまま作業はできませんし、何度も食べたり飲んだり交換したりする必要があるものは作業現場には不向きといえるでしょう。
使用するときに時間がかかるものや、面倒なものは続けられないので避ける必要があります。ここでは、工事現場でも作業の邪魔にならず、簡単に使える暑さ対策の便利グッズを紹介します。
便利グッズ1:空調服

空調服とは、株式会社空調服が発明して特許を取得している商品です。
素材は通気性の良いポリエステルや綿で作られており、一見すると長袖の登山用ウェアに見えるデザインのパーカーです。
実はこの服には脇腹のあたりにファンが付いていて、駆動させると服の中に外気を送り込んでくれる仕組みになっています。
服の中に入った外気は服と身体の間を平行に流れて、汗を気化させます。気化することによって気化熱で体温が下がり、温まった空気は袖や襟から流れ出ます。
長袖なので直接日射を受ける面も少なくなり、服の中は涼しいという優れものです。袖がないベストタイプのものもあります。
バッテリーが付いているから服が重くなる心配があるかもしれませんが、バッテリー自体はスマホより少し重いくらいなので、重さもほとんど感じません。
設定の電圧によっては、1回の充電で約24時間駆動できるので、長時間の作業でも使うことが可能です。
このグッズの商品例
便利グッズ2:経口補水 塩熱飴

「経口補水 塩熱飴」とは、ミドリ安全.comが販売している商品です。
「経口補水 塩熱飴」はマグネシウム、ブドウ糖、クエン酸などを配合しており、水とともに摂取することで経口補水液相当の効果を得られます。
経口補水液とは、塩分と糖分をバランスよく配合することで、水分の吸収を促進する水です。「経口補水 塩熱飴」はWHO(世界保健機関)が提唱する経口補水理論に基づいて作られています。
工事現場で大量に汗をかいた後など、水100mlに対して「経口補水 塩熱飴」を一粒食べると、効率的に水分と電解質を摂取することができます。
暑さ対策では、水を大量に飲むだけではなく、塩分や糖分と合わせて水分を体内に吸収させることが大切です。
このグッズの商品例
便利グッズ3:コンプレッションタイプのインナー

コンプレッション(compression)とは圧縮、圧搾という意味の英語です。コンプレッションインナー、コンプレッションウェアなどと呼ばれ、ユニクロなどの大手企業から販売されています。
身体にぴったりとくっついて、程よい圧力がかかることで、身体機能の向上を目的とした服です。
もともとはスポーツウェアとして作られていましたが、作業服・ワークウェアとしても注目されています。
身体を動かしやすい、関節の負荷が軽減されるなどのサポート機能があることはもちろん、体温や湿度を調整する機能もあり、暑さ対策としても使えます。
身体にぴったりくっつく、というと汗が染み込んだ生地がベタベタとくっついて不快になるのではないか、と思われるかもしれませんが、コンプレッションインナーは肌に貼りついて汗を吸収し、瞬時に放湿するので快適な着心地が続きます。
接触冷感素材を使っているインナーを選べば、肌がずっとひんやりした状態を保つこともできます。
このグッズの商品例
便利グッズ4:アイスベスト

アイスベストとは、背中や脇に保冷剤を入れるポケットが付いているベストです。
脇の下の近くには太い血管が通っているので、保冷剤を当てて血液を冷やすことで、全身の体温が上がりすぎるのを防ぎます。
保冷剤などが直接肌に触れるように着ると低温やけどの可能性があるため、コンプレッションインナーなどを着て、その上からアイスベストを着るのがおすすめです。
保冷剤が溶けるまで使えるので、ある程度の時間、効果が続きます。
このグッズの商品例
便利グッズ5:ヘルメットインナー

ヘルメットインナーとは、ヘルメットの下にかぶるキャップのことです。
水泳帽のように髪が外に出ないようにかぶり、その上からヘルメットをかぶるのが一般的な使い方です。
ヘルメットを直接かぶると髪の毛が乱れてしまいますが、間にヘルメットインナーを挟むことで、ヘルメットを脱いでも髪の毛がボサボサになりません。
頭から出る汗を吸収してくれるので、ヘルメットの中で蒸れるのを防いでくれます。頭が熱くなると熱中症になりやすくなるので、ヘルメットの中に湿度をこもらせないようにするのは重要です。
水泳帽のように頭をぴったりと覆う形のものや、ニット帽のように耳までおおえるもの、キャップ帽のようにつばが付いているものなどがあります。
このグッズの商品例
便利グッズ6:マウスシールド

マウスシールドとは、鼻と口に密着しないように覆うことができる透明フィルムのマスクです。
布マスクや不織布マスクを付けると息がこもって熱くなり熱中症のリスクが上がりますが、マウスシールドなら熱をこもらせることなく、飛沫を軽減することができます。
しかも口と鼻から離れているので、息苦しくなることもありません。
ヘルメットの紐に止めるタイプもありますので、耳の後ろにゴムが擦れて痛くなるということもありません。
また、透明フィルムを使っていて口元が見えるので、騒音の多い工事現場でも話していることが察しやすくなります。
再利用する場合も拭くだけでいいので、マスクのように洗濯する必要がないのも利点です。洗って縮んで使えなくなることもないので、長く使い続けることができます。
このグッズの商品例
便利グッズ7:アームカバー

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アームカバーとは、そもそもの使い方としては手首から二の腕あたりまでを覆うことで、日焼けから守るものです。しかし、近年では作業用に特化したものが多くなってきました。
着脱も腕に通すだけなので、半袖で作業しなければならないが腕を守りたいという場合にも使い勝手のいいグッズです。
最近多く出回るようになった作業用のものは、コンプレッションインナーのように若干の圧力をかけるものが主流です。コンプレッションインナーと同じように肌にぴったりと貼りつくので、汗を吸収して、熱を逃してくれます。
接触冷感素材を使っているものなら、付けているだけでひんやりと冷たく、快適に作業ができます。
肘の部分にプロテクターが付いているものもあり、関節を守る使い方もできます。
このグッズの商品例
便利グッズ8:コールドスプレー

伝統的な熱中症対策のひとつに「冷ます」方法があります。体が熱を持ち始めたら、大量の氷を体に当て強制的に熱を奪うことが効果的な応急処置になります。
その現代版がコールドスプレーです。本来は打撲した部位に吹き付けることで炎症を抑える目的の商品ですが、建設現場に備えておくと熱中症の応急処置グッズになります。
単に冷感を与えるものではなく、最近は吹き付けるとそのまま氷の粒になるものもあり、そういったコールドスプレーをタオルなどに噴きつけてから発熱している場所に当てると良いでしょう。
熱中症になったときに真っ先に冷やす必要があるのは、太い血管が通っている脇の下と足の付け根部分と言われています。そういった箇所を集中的に冷やすのに、コールドスプレーは最適です。
ただし、直接肌に噴きつけると低温やけどを起こす可能性があります。服の上から噴きつける、もしくはタオルなど別の布に噴きつけてから当てるなど、ワンクッション置いて冷やしてください。
このグッズの商品例
工事現場での暑さ対策・熱中症対法4選

これまで暑さ対策に使えるグッズを紹介しましたが、ただグッズがあれば暑さ対策ができるというわけではありません。工事現場で暑さ対策をするには、グッズを活かす環境も重要です。
水分を用意していても、飲む回数が適切でなければ意味はありませんし、せっかく涼しい格好をしていても休憩時間が十分に取れなければ、日光に当たる時間の長さで結局は体調を崩してしまいます。
ここからは暑さを軽減して、熱中症を防ぐために工事現場側でできることを紹介します。
工事現場での暑さ対策法1:作業環境を見直す
夏の高温多湿になる気象は、他の季節とは異なり、日照時間が長くなって作業ができる時間が増えます。しかしそれと比例して、高い気温と強い日差しにさらされる時間も長くなってしまいます。
そのため、通常のままの作業環境では暑さ対策が足りず、熱中症を発症してしまいます。
まずは工事現場や作業者の状況を把握し、それに合わせた環境の改善が必要です。作業のやり方や環境を変えることで、熱中症を事前に防ぐ環境を作りましょう。
気象条件をチェックする
暑さ対策が必要になってくる6月からは気象庁や環境省の情報を確認し、どのくらい暑くなるかを把握しておきましょう。
環境省のホームページでは、人間の体温に影響する「気温」「湿度」「輻射熱」を取り入れた暑さ指数という温度の指標が見られます。暑さ指数が一定以上を上回っている場合は、作業を先延ばしにしたり、中断したりして、健康を優先しましょう。
また工事現場に気温計や湿度計を設置することで、実際の気温や湿度を確認することも重要です。暑さ指数を計測できる特別な気温計もありますので、取り入れてみましょう。
最近では熱中症予防情報メールサービスやスマートフォン用アプリもありますので、有効活用して熱中症を予防しましょう。
作業条件をチェックする
日中の昼間は気温が高く、熱中症を発症しやすい時間帯です。夏の暑さが厳しくなる時期は、日中を避け、早朝や夜間に作業を集中させる方法もあります。
工事現場では騒音が出るから日中にやらなければならない作業も多いかとは思いますが、音が抑えられる作業は早朝や夜間に回しましょう。
または普段よりもローテーションの回数を多くすることで、一人あたりの日中の作業時間を短くして、暑さ対策をする方法も考えられます。
現場で柔軟な対応をすることも、暑さ対策として重要です。
適度に休憩を挟む
暑さ対策を行うには、こまめな休憩が重要です。
暑い日には、通常の気温のときよりも多く休憩を取りましょう。休憩の回数を増やし、いつもより長めに身体を休めることが大事です。
また、日中の気温が高くなる時間帯は作業を中断する、作業の時間をずらすなどの工夫も必要です。気象や作業者の状態を見て、的確なタイミングで休憩を取りましょう。
休憩はただ身体を休めるのではなく、水分を取り、汗をかいて濡れた服を着替えたり、身体を冷やしたりして過ごしましょう。
工事現場の休憩所に、冷房を設置したり、簡易のシャワーが付いていたりすることがあります。そういう場合は積極的にそれらの設備を活用し、体温が上がりすぎないようにしましょう。
工事現場での暑さ対策法2:水分補給と塩分摂取
暑い場所に長時間いてもすぐに体調が悪くなるわけではありません。体調が悪いと自覚するまで時間がかかる場合もあります。今は大丈夫だと思っていても、後から体調が急変することもあります。
体調に問題がなくても水分を積極的に摂取するようにしましょう。
ただ水を飲むのではなく、経口補水液や塩熱飴、タブレットなども合わせて摂取することで、水分の吸収率を上げることができます。
工事現場の気温や湿度が高い環境下でハードな仕事を続ける作業員は、20~30分ごとに0.1~0.2%の食塩水をカップ1~2杯飲むことが推奨されています。なるべくこの基準を下回らないように、水分補給を心がけましょう。
工事現場での暑さ対策法3:作業者自身に体調管理を促す
暑さ対策をしたとしても、そもそも体調が悪ければ熱中症を引き起こしてしまいます。
水分を摂取するだけではなく、朝・昼・晩と三食、十分な食事を取るようにしましょう。
睡眠不足も体調を崩しやすくなる原因のひとつです。作業が終わったらまっすぐ家に帰って、十分な睡眠を取るようにしましょう。
また、工事現場によっては健康状態チェックシートなどを使って、健康状態を各自で確認できるようにしているところもあります。自分の状態を把握して、暑さが厳しいときは無理をしないようにしましょう。
現場監督が作業者の健康状態を把握しておくことも重要です。各自に健康状態チェックシートの提出や工事現場を巡視して適度な休憩を取っているか、気をつける必要があります。
十分な体調管理をすることで熱中症を予防しましょう。
工事現場での暑さ対策法4:便利な暑さ対策グッズを利用する
先に紹介したような、空調服やアイスベスト、ヘルメットインナーなどを貸し出したり、コンプレッションインナーやマウスシールドを用意しておき、作業者に利用して暑さ対策をしましょう。
汗を拭く回数が減ったり、熱中症になりにくいなどのメリットが大きいグッズばかりです。
また、休憩所には水と合わせて「経口補水 塩熱飴」や、コールドスプレーを置いておくのもいいでしょう。
使い方も簡単で、休憩の効率も上がります。
作業者自身で気をつけてもらうことももちろんですが、工事現場側としても暑さ対策のグッズを用意して、作業者に利用してもらいましょう。
工事現場の暑さ対策は必ず実行しよう!
このように、近年ではたくさんの暑さ対策グッズや、作業用に配慮したグッズが販売されています。
様々な種類が販売されていて、自分にあったものや工事現場の状況にあったものなどが選びやすくなっていますので、積極的に取り入れましょう。
工事現場側も作業者の健康状態に気を配り、提供できるグッズはどんどん用意しましょう。
もちろん熱中症に対する知識の共有あっての対策ですので、定期的に講習会を行うなど、周知の徹底も重要です。
ぜひ暑さ対策を実行してみてください。
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