フルハーネス特別教育とは?講習内容やフルハーネスの特徴を紹介!

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建設業などで、高所で作業する際には、ハーネスの着用が義務付けられています。
従来は胴ベルト型のハーネスが主流でしたが、墜落時に内蔵損傷などの危険性があると指摘されています。
そのため厚生労働量は国際規格であるフルハーネスを採用することを決定しました。
それに伴い、フルハーネス特別教育の受講が義務付けられました。
本記事では施工管理技士も知っておきたいフルハーネス特別教育について解説します。
フルハーネス特別教育とは?

高所で作業を行う際には安全確保のため、ハーネスの着用が義務付けられています。
従来は胴ベルト式が主流でしたが、墜落時に内蔵や胸部などへの損傷が報告されたことから現在ではフルハーネス式が主流となっています。
それに伴い特別教育が新設され、労働災害防止のための措置が強化されました。
受講が必要な作業例
フルハーネス型墜落制止用器具は「高さ2メートル以上の作業床のない高所作業」の際に、原則として着用するとしています。
一作業床を設けることが困難な場合にフルハーネス型を利用する場合も特別教育の対象となります。
さらに具体的な作業は以下のようになります。
- 建築鉄骨や鉄塔の組み立て、解体、変更作業
- 柱上作業(通信柱など)
- 低層住宅における作業
- 足場の組み立て解体・変更作業において、つり棚足場の足場板の設置や撤去などの作業
- 鉄筋コンクリート造解体作業で、梁上から鉄筋などの切断作業
- 送電線架線作業
など
フルハーネス型の構造と特長
フルハーネス型墜落制止用器具は、次の構造を有しているものを指します。
- 墜落を制止する際に、着用者にかかる荷重を肩部、腰部、腿部などの複数個所で適切に支持する構造を有している
- 着用者に適切に適合している
- ランヤードを適切に接続しているもの
- 適切に結合できるバックルがあり、はずれにくいもの
フルハーネス型の特長
フルハーネス型は以下の特長を有しているとされています。
1.衝撃が分散する
衝撃荷重が体の主要部である肩や腿部などに分散して伝わります。
また体の主要部を支持できます。
2.保持機能が優れている
複数のベルトで体を支持するので、墜落制止時に確実に体を保持してくれます。
またベルトがずりあがったり、身体がすっぽ抜けたりするリスクを防ぎます。
3.宙づり状態で体勢を安定させる
墜落制止時には、ほぼ直立状態で体勢を支持できます。
そのため身体に加わる痛みを軽減可能です。
注意事項
フルハーネス型は正しく装着しないと効果を発揮できません。
以下のような点に注意しましょう。
- 各ベルトをゆるみなく調節して装着する
- ワンタッチ式のベルトの場合、確実に連結できているか確認する
- 2つ以上のバックルが付いているものが多いが、これらの組み合わせを誤らないようにする
- 装着後、ランヤードを使用しない場合は垂れ下がらないようにする
フルハーネス特別教育の講習内容

特別教育は、1~5までの科目を受講する必要があります。

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学科科目 | 範囲 | 時間 |
---|---|---|
1.作業に関する知識 | 1.作業に用いる設備の種類や構造、取扱い方法 2.作業に用いる設備の点検や整備の方法 3.作業の方法 | 1時間 |
2.墜落制止用器具に関する知識 | 1.フルハーネスやランヤードの種類と構造 2.フルハーネスの装着の方法 3.墜落制止用器具のランヤードの取り付け設備等への取り付け方法や選定方法 4.墜落制止用器具の点検および整備の方法 5.墜落制止用器具の関連器具の使用方法 | 2時間 |
3.労働災害の防止に関する知識 | 1.墜落による労働災害の防止のための措置 2.落下物による危険防止のための措置 3.感電防止のための措置 4.保護帽の使用方法や保守点検の方法 5.事故発生時の措置 6.その他作業に伴う災害やその防止方法 | 1時間 |
4.関係法令 | 安衛法・安衛令および安衛則中の関係条項 | 30分 |
実技科目 | 範囲 | 時間 |
---|---|---|
5.墜落制止用器具の使用方法等 | 1.墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法 2.墜落制止用器具のランヤードの取り付け設備などへの取り付け方法 3.墜落による労働災害防止のための措置 4.墜落制止用器具の点検や整備方法 | 1時間30分 |
出典:厚生労働省「安全帯が「墜落制止用器具」に変わります!」
受講を省略できる場合もある
フルハーネス型墜落制止用器具に関して十分な知識や経験を持っていると認められた人は、学科と実技の一部を省略できます。
- 適用日時点で、フルハーネス型を用いた作業に6ヶ月以上従事した経験がある場合は、1、2、5を省略可能です
- 高さ2メートル以上で作業床を設けるのが困難な場所で、胴ベルト型を用いた作業に6ヶ月以上従事した経験がある場合は1を省略可能です
- ロープ高所作業特別教育受講者または足場の組み立てなど特別教育受講者は3を省略可能です
高所作業時において必要な教育
フルハーネス型特別教育は、高さ2メートル以上で作業床を設けることが困難な場合に対象となります。
経験によっては受講内容を省略できる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
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