日本の木材は超高級品!?木材の動向をまとめました!
日本は国土の約7割が森林で覆われていますが、実は木材自給率は約3割といわれています。
なぜ日本の木材ではなく、輸入の木材が多く使われるようになったのでしょうか。
日本の木材の輸入量や国産の木材の動向についてご紹介します。
なぜ輸入材が多いのか?
日本で1年間に使われる木材の容積は約1億立方メートルにもなるといわれています。
しかしこのうち日本の木材はわずか3割ほどで、残りの7割は輸入された木材が使われているのです。
これは輸入された木材の方が、運賃や加工費などを入れても国産の木材よりも安いことが一番の要因です。
また海外の木材のほとんどは、天然林から切り出したものです。
そのため同質の木材を大量に仕入れやすいのもメリットです。
一番多く輸入しているのは北米大陸からで、約38%をアメリカ、カナダから輸入しています。
輸入されている木材はエゾマツやトドマツなどの針葉樹に似たものがほとんどです。
丸太だけでなく、紙をつくるためのチップやパルプも多く輸入していることから、輸入率が高くなっています。
日本の木材はなぜ高いのか?
第二次世界大戦後、日本は戦後の復興に大量の木材が必要でした。
そこで政府は「拡大造林政策」を打ち出し、人工林が増加することとなります。
湯治は木炭や薪が家庭燃料の中心であり、木材はどんどん消費されていきました。
その後石油やガスなどの代わりのエネルギー資源が登場したあとも、木材は建築用材として大切に使われることとなります。
このころの木材自給率は約9割だったとされています。
しかし木材輸入の自由化が始まり、国産材の価格はどんどん上がっていったため、木材自給率は低下しました。
需要が無くなったため、林業はどんどん衰退することとなり、安定的な供給ができなくなります。
そして国産材の価格はますます上がるという悪循環に陥りました。
これに危機感を覚えた農林水産省が平成21年に「森林・林業再生プラン」を策定します。
「10年後に木材自給率を50%以上に」を目標に掲げているため、今後日本の木材が復活する日はそう遠くないのかもしれません。
見直される日本の木材
日本の木材が使われない一番の理由はコストです。
安定的な供給がなされ、さらに割安な輸入材がある限り、日本の木材自給率は上がらないと考えられています。
ただし農林水産省は政策を打ち出し、日本の木材自給率を上げようとしています。
また森林を再生することで地球温暖化の防止なども目的も挙げられているようです。
そのため日本の木材がどんどん使われる日が訪れるかもしれず、今後の動向に注目してみてはいかがでしょうか。
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