【施工管理技士が知っておくべきアスファルトのあれこれ】アスファルトの製造工程
道路を作成する時や建築物を建てる時に切っても切り離せない関係のアスファルトですが、アスファルトの製造工程をご存知でしょうか。
普段身近なものですが、作り方を詳しく知ることによってよりアスファルトを活用できるようになるかもしれません。
そこで今回は、施工管理技士の皆さんにとっても馴染み深いアスファルトの製造工程について解説します。
目次
アスファルトの製造方法
アスファルトは骨材やフィラーと混ぜられることでアスファルト混合物となり、普段見かけるようなものになります。
アスファルトは主に石油製品を精製する際に残油から作られますが、ここではアスファルト混合物の製造方法のひとつであるバッチ方式での手順を説明します。
【アスファルト製造の流れ】
1.骨材とフィラーをミキサに投入
あらかじめ破砕され分級された骨材を混合物の種類に合わせて計量し、ミキサに投入します。
またフィラーと呼ばれる、0.075mmふるいを通過する材料も投入します。
2.計量したアスファルトを添加
骨材とフィラーを混合したミキサの中に、計量したアスファルトを添加します。
3.材料を混ぜ合わせ完成
骨材、フィラー、アスファルトをミキサで混合し完成となります。
また完成したアスファルト混合物はミキサからそのままダンプトラックに積み込み、アスファルト混合物を使用する場所に運んだり、ホットサイロにて貯蔵したりします。
アスファルトの製造に関わる用語
アスファルト混合物は、アスファルト混合所によって先ほど解説した手順で製造されますが、アスファルト混合所にある設備で使われる用語について解説します。
コールドホッパ
製造ラインに送る骨材を一時的に貯蔵しておく装置のことを指します。
ドライヤ
骨材を加熱し、乾燥させる装置です。
バグフィルタ
骨材の加熱時に出るダストを集める装置です。
ホットエレベータ
加熱した骨材をスクリーンまで運ぶ装置の事を指します。
スクリーン
運ばれてきた骨材を2.36mm以上のもの、2.36mm未満で0.075mm以上のもの、それ以外のフィラーに分級する装置の事を指します。
ホットピン
スクリーンによって分級された骨材を、大きさに合わせ一時的に貯蔵する場所のことです。
計量装置
製造したいアスファルト混合物にあわせて骨材、フィラー、アスファルトを計量する装置を指します。
ミキサ
計量された骨材とフィラー、アスファルトを均一になるように混ぜ合わせる装置です。
トロリ
混ぜ合わせたアスファルト混合物を搬送する装置です。
石粉サイロ
フィラーの一時的な貯蔵庫のことです。
アスファルトタンク
アスファルトを液体のまま保持する保温機能のついた貯蔵庫のことです。
ホットサイロ
製造されたアスファルト混合物を貯蔵する保温機能付きの貯蔵庫のことです。
アスファルト製造の基本的な流れを把握しよう
今回はアスファルトの製造工程を解説しました。
アスファルト混合所では様々な機械がこのような手順を踏んでアスファルト混合物を製造しています。
施工管理技士の業務に役立つこともあるかもしれないので、製造工程を把握しておくようにしましょう。
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