施工管理者が知るべき建具の世界:面材の種類と特徴
面材は、天井や床、壁など「面」の部分を作るのに利用され、板材の総称として使われています。パネルなどの構成材を含んで呼ぶこともあります。
面材の壁は筋交いに比べて全体で支えるため、壊れにくいという特徴があります。また、断熱材がムラなく入れられるため、断熱性を保持しやすいのも特徴となります。
本記事は、建具にも使用される面材の種類と、その中でも樹脂素材と無機質系素材の特徴についてご紹介します。
面材の種類一覧
面材の種類と特徴一覧
・木質系
ベニヤ板や木材チップなど木材を原料にした面材のことを指します。
・樹脂
ポリカーボネートやポリ塩化ビニルなどから作られた面材です。
ポリカーボネートは耐衝撃性が高いのが特徴です。
・無機質系
鉱物繊維(ロックウール)や火山性ガラス質材料(シラス)などから作られた面材です。
樹脂の面材の特徴
現在、樹脂の面材にはさまざまな機能を付加したものが登場しています。
ポリカーボネートは、耐衝撃性が高いのが特徴の素材です。
ガラスのような透明性があり、断熱性能や保温性もあります。
製品によっては紫外線によって起こる黄変や、擦り傷を防ぐコーティングが施されたものもあります。
ただし、耐疲労性や有機溶剤には弱いとされています。
塩化ビニルは、強度ではややポリカーボネートには劣りますが、カラーや模様のバリエーションが豊富なのが特徴です。
しかし、耐候性には優れてしますが、熱に弱いというデメリットがあります。
この2つの素材は、見た目は似ていますが、性質がかなり違うことを理解しておきましょう。
無機質材の特徴
鉱物繊維(ロックウール)や火山性ガラス質材料(シラス)などから作られている無機質材は、難燃性で軽量のため施工がしやすいのが特徴です。
火を寄せ付けず、部屋の中で燃えている火を外に出しにくいとされています。
また湿気を通しやすく、無機質原料なのでほとんど腐ることがないのもメリットです。
さらに無機質のため、シロアリなどのエサにもなりません。
自然界にあるもので作られており、エコな素材としても注目されています。
デメリットとしては、他の素材に比べて価格が高いことでしょう。
さまざまな素材で作られる建具
面材は木材だけでなく、樹脂や鉱物繊維などさまざまな素材から作られています。
しかし素材によってはメリットだけでなくデメリットもありますので、施工管理者は素材ごとの特徴を覚えておく必要があるでしょう。
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