台風の際の工事現場の安全対策はどうなっている?事故の際の被害と、そのための安全対策をご紹介

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土木でも建築でも建設工事でつくり上げる構造物は台風に打ち勝つ強度を持ちますが、工事現場や工事途中の構造物は台風によって大打撃を受けるかもしれません。
現場に置いてある建設資材や機械は、そのままでは台風に吹き飛ばされてしまいます。
台風に強い工事現場をつくるには、計画的に対策を練る必要があるのです。
強風は7つの危険をはらんでいる

台風の強風対策は、次の7点に注目してください。
1. 保安施設
カラーコーンや看板などの保安施設は、強風で簡単に吹き飛ばされてしまいます。ロープでしっかりくくるか、可能なら一時的に屋内に移しておいたほうがいいでしょう。
2. 高所作業
台風が直撃したときに高所作業をすることはありませんが、台風がまだ遠方にあるときも十分警戒してください。強風に襲われることがあるからです。
3. 火花
溶接で生じる火花は、風によって思わぬ方角に飛んでいきます。火事を起こさないように注意してください。
4. クレーン
クレーンは風圧を受けやすい構造であるうえに風に強くありません。横転すると周辺に甚大な被害をもたらします。台風は数十キロくらいなら簡単に予想進路を変えるので、早めに退避させてください。
5. 河川と湾岸
河川と湾岸の工事では浸水に注意すると同時に、資材などが河川や海洋に流出しないように確保しておいてください。

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6. 足場のゆるみ
台風が過ぎ去った直後の晴天には、気が緩みがちです。しかし建築工事では足場のゆるみが生じているかもしれません。晴天になったからといってすぐに作業を始めるのではなく、まずは安全に作業できるのか設備をすべて確認してください。
7. 台風後の点検
台風後の点検は、最低でも2人1組で動いてください。1人で動いてしまうと、台風によって強度を失った建設途中の構造物が倒れてきたら、助けを呼ぶことができないからです。
山中の土木工事では前兆に注意を
山中の土木工事で恐いのは、鉄砲水や土砂崩れです。台風の被害で、流木などでせき止められていた川が、一気に開放されて氾濫することがあります。山中の川の水は重力で加速されるので威力が強いのです。
まとめ
台風が発生したら天気予報に注意してください。そして現場監督は作業中止の判断が遅れないようにしてください。「嵐の前の静けさ」の時間帯から撤収作業に取りかかりましょう。
来ると思っていた台風が来なかった場合、撤収と再開の2つの作業が無駄に終わりますが、最近の台風被害の大きさからすると、それくらいのコストはかけてもいいでしょう。
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