管工事とは、配管などの設備を設置する専門工事のことです。とはいっても、実際にどのような工事を行っているのかピンとこないという人もいるかもしれません。ここでは、管工事の具体的な工事内容についてみていきましょう。

ガス管配管工事

料理をするときやお風呂に入るときに何気なく使っているガスですが、家でガスを使うためには家の中にガスの配管を通す必要があります。配管に不備があるとガスの安定供給ができないばかりか安全の確保もできないため、品質や安全面に留意した工事が不可欠だといえます。
ガス管配管工事には都市ガスの工事とプロパンガスの工事の2種類があり、それぞれで必要とされる知識や技術が異なります。ガス工事に関わりたいのであれば、「液化石油ガス設備士」「日本ガス協会内管工事士」「ガス機器設置スペシャリスト」「給水装置主任技術者」などの資格を取得しておくといいでしょう。

水道配管工事

水道工事は、大きく「給水管引き込み工事」「屋内配管工事」「下水道排水設備工事」の3つに分かれます。これらの全ての工程が完了して、初めて屋内で水道を利用することができるようになります。なお、これらの工事は専門業者しか行うことができません。万が一つなぎ方を間違えると漏水の恐れがあるだけではなく、飲み水として適さない水が水道から流れてきてしまう可能性もあるからです。
水道工事に関する資格としては、「給水装置工事主任技術者」「下水道排水設備工事責任技術者」「管工事施工管理技士」「水道技術管理者」などがあります。特に給水装置工事主任技術者は、監理者になるのであれば必ず取得しなければいけない資格となっています。

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ダクト工事

ダクトとは、空調・排気・排煙のために必要な配管の一種です。主に高層ビルや大型商業施設のような多くの人が出入りする建物に取り付けられており、空気が悪くなることや嫌な臭いが充満することを防いでいます。ダクト工事に不備があると一酸化炭素中毒などが起こる危険性があるため、設置は慎重に行わなければいけません。
ダクト工事に従事するだけであれば資格は不要ですが、「建築板金技能士」や「登録ダクト基幹技能者」などの資格を取得しておくと自分の技術を証明するときに役立ちます。また、監督業を目指しているのであれば「管工事施工管理技士」の取得をおすすめします。

管工事には技術と経験が必要

管工事にはいろいろな種類がありますが、いずれにしても繊細な作業が必要であることには変わりありません。そのため、管工事は技術と経験のあるベテランが担当することが多いといえます。新人のうちは補助的な作業を行いながら、先輩の働きぶりを見て学ぶことが大切だといえるでしょう。

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