施工管理者なら知っておきたい工事用語:電気工事
建物を作る際に必要なものの一つが電気工事です。電気工事を行うことで、建物内で電気製品や照明器具などを使えるようになります。
今回は、施工管理者とは切っても切れない電気工事でよく使用される工事用語について紹介していきます。
電気工事で使用される用語
電気工事の現場では、送電や配電などのために使用する設備を作ります。そのため、ケーブルなどの固定方法や扱いに関する工事用語が多い傾向です。
用語一覧
・矩計(かなばかり)図
建物の断面を詳細に表した図のことです。基礎や床、外壁、小屋裏、屋根、天井などについて記載されています。
・アース
使用している電気製品が故障したときなどに漏電することが稀にありますが、その際に電気を地中に逃がすことがアースの目的です。これにより、火災などの大きな事故を防止しています。
・インバータ
直流の電気を交流に変換するための装置です。
・碍子(がいし)引き配線工事
円柱の形をした陶器に電線をバインド線で巻くことで、電線を固定する工事方法です。
・混合器
異なる周波数の電波を1つにまとめることができる機械です。
・商用電源周波数
地域(電力会社)によって異なる標準周波数のことです。東京電力と東北電力、北海道電力では50Hzの周波数で電力が供給されます。関西電力と中部電力、四国電力、北陸電力、九州電力、沖縄電力では60Hzです。
・自動点滅器
明るさを感知する機能が備わっており、暗くなると自動的にスイッチがONになる照明器具のことです。
逆に明るくなると自動的にスイッチがOFFになります。マンションの共用部分などで使われていることが多いです。
・トラッキング現象
コンセントプラグにほこりが付着し、それが湿気などを帯びて漏電することを指します。火災の原因になるので、電気工事の際に絶縁プラグなどを設置して防止することがあります。
・引込柱
電線を建物に引き込むに際に、その建物の敷地内に設置する電柱のことです。
・ヒューズ
規定以上の電流が流れた際、電気回路を自動的に遮断するための配線材料のことです。
・分電盤
電気を1つの建物の中で分けるための装置を指します。エコキュートやIHクッキングヒーターなどは専用回路に分けることが多いです。
・増し締め
ケーブルや端子台などを設置する際に、ネジを締め直して確実に締めることを指します。
こちらで紹介した工事用語の他にも、電気工事ではさまざまな用語が使用されます。
少しずつ確実に覚えていこう
電気工事の施工管理を担当する際には、現場で工事用語を実際に耳にしたり使ったりする機会が多いです。
電気設備や機器などの名称なども覚えておく必要があります。一度に覚えるのは大変ですが、少しずつ確実に覚えていきましょう。
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