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電気主任技術者の主な仕事内容|将来性や年収を上げるコツも紹介

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公開日時 2023.03.31 最終更新日時 2023.03.31

電気主任技術者とは


電気主任技術者とは、ビルや工場、発電所、変電所などで事業用電気工作物の工事・保守・運用などの保安監督者として業務にあたる人のことです。

電気工作物というのは、送配電線路をはじめ受電設備や屋内配線、電気使用設備などを指します。その電気工作物を持つ事業主は、電気主任技術者を監督者として選任することを電気事業法によって義務付けられています。

出典:電気事業法 第四十三条|e-Gov法令検索

電気主任技術者の資格3種類の特徴


電気主任技術者は工場やビル、発電所、変電所などの電気設備の保安監督業務を行うことができる国家資格です。

一般家庭より高い電圧を扱う仕事のため、専門の国家資格がないと業務を行うことができず、さらには扱う電圧の最大値によって資格が第一種~第三種まで区別されています。

出典:電気主任技術者って何だろう?|一般財団法人 電気技術者試験センター

1:第一種電気主任技術者

第一種電気主任技術者は、電気主任技術者の中で一番上位の資格で、扱える電圧に制限はありません。小規模な設備から発電所や変電所の設備まで幅広く保安監督者として役割を果たせます。

試験は一次と二次があり、マークシートと記述の筆記試験です。試験科目は一次が理論、電力、機械、法規の4科目、二次が電力・管理、機械・制御の2科目です。

一次試験の4科目すべてに合格しなければ二次試験は受験できませんが、一次試験には科目合格保留制度があり、3年間で4科目に合格すれば二次試験の受験資格を得ることができます。

出典:第一種電気主任技術者試験|一般財団法人 電気技術者試験センター

2:第二種電気主任技術者

第二種電気主任技術者は、電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物の工事や維持、運用などの保安管理が行えます。中規模の発電施設や大規模な工場などで活躍できるでしょう。

試験内容は第一種同様、一次がマークシート、二次が記述の筆記試験で、出題科目も同じものとなっています。

試験には電卓が必要ですが、数式が記憶できるものや関数電卓、使用不可となっているため注意しましょう。また、会場での電卓の貸し出しはないため、忘れずに準備しましょう。

出典:第二種電気主任技術者試験|一般財団法人 電気技術者試験センター

3:第三種電気主任技術者

第三種電気主任技術者は、5万ボルト未満の電気工作物の工事で点検などの保安監督が行えます。(出力が5,000キロワット以上の発電所を除く)一般的なビルや工場、小規模な発電施設などで保安管理を行えます。

試験は第一種や第二種と違い、一次試験のみで4科目(理論、電力、機械、法規)に合格しなければなりません。一度で合格できなくても科目合格保留制度があるので3年間ですべての合格を目指すことが可能です。

出典:第三種電気主任技術者試験|一般財団法人 電気技術者試験センター

電気主任技術者の平均年収とは


電気主任技術者の資格取得者の平均年収は400万円〜550万円程度だと言われています。

厚生労働省が令和元年に行った「賃金構造基本統計調査」によりますと、日本人の平均年収は約307万円なため、平均よりは高い水準といえるでしょう。

しかし、電気主任技術者は取得している資格によって活躍できる職場が異なるため、一概に平均年収を示すことが難しく、あくまで参考程度にしましょう。

出典:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

電気主任技術者の主な仕事内容6つ


電気主任技術者の主な仕事内容は、電気工作物の保安監督です。電気というものを扱うため危険を伴い、設備に及ぼす影響を考慮するなど責任が重く的確な判断が求められます。

仕事内容を詳しくみると、電気設備の工事の監督や修理、点検、管理などがあります。以下、6つの仕事内容について解説します。

  • 電気設備工事を監督する
  • 電気設備の修理をする
  • 電気設備の点検作業をする
  • 電気設備の管理をする
  • 電気設備の施工を管理する
  • 電気設備の設置や設計を行う

1:電気設備工事を監督する

電気設備の工事と一概にいっても、行われる場所の違いや、公共案件なのか民間案件なのかによって様々な違いがありますが、大まかな仕事内容は以下のとおりです。

マンションやビル、工場や店舗、医療施設などの電気工事における現場監督として、打合せや見積もり・施工図の作成、材料の発注、進捗管理や申請手続きなどを行います。

2:電気設備の修理をする

電気設備とは、人間にとってライフラインの一つです。不具合が生じると、施設に多大な影響を及ぼすことが多いため、早急に原因を突き止めて対処しなければなりません。

電気主任技術者の仕事内容は、不具合の原因を突き止めて対処法を判断し、修理が必要となった際には工事を依頼をして、工事当日には監督者として工事に立ち合うことです。

3:電気設備の点検作業をする

電気設備に不具合が生じると施設に影響を及ぼすだけでなく、タイミングによっては重大な事故につながる可能性があります。事故防止のためにも、日頃から定期的に点検を行うことは電気主任技術者としての大切な仕事の役目です。

電圧や電流の計測と記録、漏電防止のための絶縁体抵抗の測定、配線やネジの確認、非常用発電機の点検などが具体的な仕事内容です。

4:電気設備の管理をする

電気設備のある施設で暮らす人や働く人が快適で安全に過ごせるように電気設備をメンテナンスするという仕事があります。

定期的なメンテナンスによって事故などの発生要因をいちはやく発見し、事故や不具合を未然に防ぐことは、トラブルが起きることのない安定した稼働を維持するために重要なことです。

5:電気設備の施工を管理する

電気主任技術者には、電気設備を工事する現場で電気工事士などの作業員を監督し、工事を納期どおりに完成させるために管理するという仕事があります。

仕事内容は働きやすいように現場を整えたり、工事が遅れれば工程を調整したり、人手が足りなければ人材を補充し、各種申請などの事務作業も行います。

6:電気設備の設置や設計を行う

電気主任技術者は電気設備の設計を行うために依頼主にヒアリングをして、希望や予算にあった工事プランや設計図面を作成します。

依頼主と何度も打合せを行い、現地を調査して工法や機器の選定をし、依頼主がイメージしやすいよう工夫をします。そして納得して契約してもらうことができれば設置工事を開始するというのが主な仕事内容です。

電気主任技術者の資格を取るメリット5つ

電気主任技術者の資格を取るメリット5つ


電気主任技術者は電気関連の資格の中でも難易度が高い資格です。資格保有者は電気に関連した知識や技術力が確かであることを証明できるため、資格を保有しているとキャリアアップや就職、転職などで大きな強みとなるでしょう。

ここから、電気主任技術者の資格を取る5つのメリットについて解説します。

  • 未経験でも雇用がある
  • 自分の条件に合う求人募集が豊富
  • 40代・50代でも実務経験があれば転職ができる
  • 資格のキャリアアップで採用確率が上がる
  • 電気主任技術者の選任が義務付けられている業種がある

1:未経験でも雇用がある

電気主任技術者の資格は、実務経験がなくても受験できます。そのため実際に仕事をした経験はないものの資格は保有しているという人もいるでしょう。

未経験者の教育体制が整っている大手企業や、マニュアルが整備された企業では未経験者の募集をしていることもあるため、未経験でも挑戦できる職業となっています。

2:自分の条件に合う求人募集が豊富

電気主任技術者が必要とされる場所は多岐にわたり、工場や商業施設、病院など大規模なものから、住宅や店舗など小中規模のものまで様々な場所で必要とされています。

電気設備の修理や管理といった仕事内容は施設規模が違っても業務内容は似ているため、資格を保有していて、実務経験があれば、多くの求人の中から自分に合ったものが選べるでしょう。

3:40代・50代でも実務経験があれば転職ができる

40・50代であっても過去に電気設備の管理や保守、電気工事の実務経験があれば転職することは可能です。スキルアップや将来性を考えて手に職をつけたいなどの理由で電気主任技術者の資格を持っているのであれば、強みとして活かせます。

資格を保有していて実務経験があれば年齢は問わないという求人は多くありますが、希望の条件に合った求人と巡り合うのは縁やタイミングも必要なため、こまめに求人情報をチェックしましょう。

4:資格のキャリアアップで採用確率が上がる

電気主任技術者の資格は第一種から第三種まであり、どれも試験の難易度が高いものです。資格を保有していると専門的な電気の知識を確実に身につけている証明になり、国家資格でもあることから社会的信用も高くなります。

電気設備業界ではまだまだ資格保有者が少ないため、上位資格を保有しているほど企業から採用の可能性が高くなるでしょう。

5:電気主任技術者の選任が義務付けられている業種がある

電気事業法 第四十三条によって、電気工作物を持つ事業主は、電気主任技術者を監督者として選任することが義務付けられています。

電気工作物は「事業用」と「一般用」に分けられますが、「一般用」は電気主任技術者を選任する必要がありませんが、高い電圧を取り扱うと「事業用」とされ、電気主任技術者の選任が必要となります。

出典:電気工作物の保安|経済産業省

電気主任技術者の将来性とは


商業施設や工場、ビルなど様々な場所に電気設備があります。電気は高圧になればなるほど危険度が増し、素人が扱えるものではありません。

今後、電気設備を備えたビルなどの施設がなくなるということは考えられず、経済産業省調べによると2030年には深刻な人手不足を予測しています。早いうちに資格を取得して実務経験を積んでおけば、将来安定して仕事ができる可能性があります。

出典:電気保安人材の確保に係る現状認識|経済産業省

電気主任技術者の年収を上げるコツ4選


年収アップを目的として電気主任技術者の資格合格を目指す人は多いでしょう。同時に資格を取得することで本当に年収アップできるのか疑問に思うことはないでしょうか。

年収をアップするためのコツとして以下にまとめているため、ここから解説していきます。電気主任技術者として年収を上げたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

  • より難易度の高い電気主任技術者の資格を取得する
  • 現場の実務経験を積む
  • 待遇の良い企業に転職する
  • 独立して個人事業主の電気管理技術者となる

1:より難易度の高い電気主任技術者の資格を取得する

第三種電気主任技術者として実務経験を積みながら、より難易度の高い第二種・第一種の資格取得を目指すことが収入をアップする方法の1つです。

未経験よりは実務経験がある方が有利な上、第二種や第一種電気主任技術者は電気に関する知識がさらに高度であることを証明できます。働く場所として大型の商業施設や大規模プラントを選択肢に入れることが可能です。

2:現場の実務経験を積む

未経験者を対象にした求人もありますが、やはり実務経験があることは大きな強みとなります。高い電圧を扱う事業用電気工作物で配線工事や点検、保守などの経験を積みましょう。

電気主任技術者の資格を保有し、実務経験があれば、違う業界でも歓迎されるため、転職で収入を上げることも可能となります。

3:待遇の良い企業に転職する

電気主任技術者は電気などの専門知識を必要とする、難易度の高い国家資格です。そのため資格を保有している人は転職に有利になることが多く、より待遇の良い企業で働くことも年収をアップする方法の1つです。

待遇の良し悪しは人それぞれの基準があるでしょう。出来高制ではなく安定した給与体系を求めているのか、昇給や役職につくなど将来性を見据えたキャリアアップ体制が整っていることを重視しているのかなど、希望する条件をよく見極めることが大切です。

4:独立して個人事業主の電気管理技術者となる

電気主任技術者の資格があれば個人事業主として仕事をすることができます。しかし、そのためには電気管理技術者として経済産業省の審査に合格しなければなりません。

細かな要件があるため、申請を考えている人は「一般社団法人 電気管理技術者協同機構」のホームページなどで確認してみると良いでしょう。

電気主任技術者の仕事内容や将来性を知って資格取得を検討しよう


電気主任技術者は国家資格で試験の難易度が高いものです。資格を保有していると電気や電力に関する確かな知識を持っていると証明できる上、様々な場所で仕事ができます。

第一種から第三種まであるため、上位資格を取得することで収入アップや将来性が期待できるでしょう。電気業界で長く活躍したいと考えている人は、ぜひ電気主任技術者の資格取得に挑戦してみましょう。


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