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分電盤の仕組みとは?内部構造の紹介と交換時期についても解説

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公開日時 2023.03.31 最終更新日時 2023.03.31

分電盤とは

分電盤とは屋内の配線へ電気を分けたり、漏電を防止したりする役割を持っています。
さらに電気が限界を超えると、素早く電気を停止してくれます。
屋内へと送られた電気は、各部屋の回路に分けられます。

分電盤はこの電気をチェックするための大切なものです。

分電盤の内部

分電盤の内部はいくつかのパーツに分けられています。

出典:関西電気保安協会「分電盤の役割」

漏電遮断器

万が一、配線や電気器具などで漏電が起こった場合、すぐにそれを感知し、電気を止めるための安全装置です。

漏電表示ボタン

漏電が起き、電気を止めた際に飛び出すボタンです。

テストボタン

漏電遮断器が正しく動作するか確認するためのボタンです。
ボタンを押すとレバーが真ん中に来て電気が止まります。
テストボタンを押すと、屋内すべての電気が止まるので注意しましょう。

安全ブレーカー(配線用遮断器)

規定の電流以上を使ったり、配線や器具がショートしたりした際に自動的に電気をシャットダウンしてくれる機能です。
電磁作用やバイメタルや熱で湾曲する性質を利用しています。

分電盤(ブレーカー)が落ちてしまった時の対応

分電盤には主に3種類のブレーカーがあります。
ここではブレーカーが落ちてしまった時の対応方法について紹介します。

アンペアブレーカー

アンペアブレーカーは電力を使い過ぎてしまった時に作動します。
電力会社と契約しているアンペア以上を使ってしまった時に落ちる仕組みです。
落ちた場合は電化製品のコンセントを抜き、電力量を減らしましょう。
その後でブレーカーを上げます。

安全ブレーカー

各部屋ごとに定められた電力量を超えると作動します。
部屋ごとに設置されているので、分電盤に複数個あります。
電力の使い過ぎが原因のため、安全ブレーカーが落ちた部屋の電化製品のコンセントを抜きます。
そのあとでブレーカーを上げましょう。

漏電ブレーカー

漏電が起こった際に落ちるブレーカーです。
まずはどの部屋が原因なのか確認するために以下の手順を試します。

1.安全ブレーカー、アンペアブレーカー、漏電ブレーカーをそれぞれ「切」にする
2.アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にする
3.安全ブレーカーを1個ずつ上げる
4.すぐに「切」状態に戻ってしまう部屋が原因の可能性が高い

分電盤の交換は必要?

分電盤は、異常が起こった場合に交換するのではなく、適切なタイミングで行います。
経年劣化により内部の機器の性能が低下するため、概ね13年で交換が必要になります。

消費電力の大きい家電を購入した際、使用中の分電盤では対応できないこともあるでしょう。

また、分電盤の変形やひび割れは、ぶつかった衝撃などにより内部の機能に異変が生じている可能性が高いため、早めに交換しましょう。

漏電ブレーカーが未設置の場合は新しいタイプに変更します。

分電盤の交換する目安

分電盤が発熱する時や異音が発生する時は、故障の始まりです。
例えば、熱を発散する機能が働いていない、または部品の接触不良など危険な状態です。

また、分電盤に焦げた跡や破損がある場合は、故障のリスクが高まっているため、速やかに交換しましょう。

さらに、新しく設置した照明が点滅する時やテレビの画面が乱れる時は、電流の流れが悪くなっている可能性があります。

電気代が普段よりも多くなっている場合も、分電盤を交換する目安です。

分電盤の交換にかかる費用

分電盤本体価格は2万円から4万円、また漏電ブレーカーと安全ブレーカーの本体価格は、合計で1万円程度です。

取替工事費は分電盤とブレーカーは別計算し、ブレーカーは単体工事費で計算しますので、合計3万円ほどで、これに廃棄処分費用と業者の出張費を合計して、10万円見当です。

ただし、状況によってはブレーカーだけの交換で済むこともありますので、事前に業者に相談して、複数パターンの見積もりを依頼することで納得できる工事になります。

分電盤交換の気をつけるポイント3つ

分電盤交換の気をつけるポイント3つ

分電盤を交換する際、従来と異なるサイズの分電盤の設置や、場所の変更などを行う場合は、事前に取り付け業者に相談します。

分電盤のサイズを変更する場合は、従来の場所には設置できなくなることもあります。
また、今までの設置場所が分電盤を設置するために良い環境ではない場合も、同じ場所に設置せず、新しく分電盤に適した環境に変更します。

消費電力の大きい家電の購入に備えて、専用回路を確保しておくと安心です。

分電盤交換の気をつけるポイント1:分電盤のサイズが変わる時

分電盤には様々な大きさがありますが、交換する際は同じサイズか少し大きめのサイズにして、以前の分電盤の設置痕が見えないように配慮します。

分電盤の設置痕を隠すために、壁紙の張替えなど費用が増える可能性もあります。
その点を考慮して、痕が残らないように業者に依頼することもできます。

交換工事で分電盤のサイズや仕上げなど気になることがあれば、遠慮なく事前に相談して、設置後のトラブルを回避します。

分電盤交換の気をつけるポイント2:設置する場合が安全であるか

分電盤の設置場所には、熱がこもらないように空気が流れ、周囲に障害物のない所が適しています。

そのため、以前の設置場所が周辺に障害物があったり熱がこもったりしていた場合は、設置場所を変更します。

また、粉塵やホコリは故障の原因です。ブレーカーが落ちた時の復旧を考慮して、手の届く高さを希望する方もいますが、ホコリの影響を避けるためにも、高い位置に設置します。

分電盤は精密機器です。動作に適した環境を整えましょう。

分電盤交換の気をつけるポイント3:分岐回路が適正数あるか

家電製品は増える一方ですが、使用できるアンペア数は回路で決まっています。
消費電力の多い家電に専用回路を割り当てるため、事前相談の際、大型家電やその他の電気製品の利用状況も伝えます。

専用回路の準備が不要な電気製品でも、同時使用は負荷が大きくなります。
そのため分岐回路の必要数も別途計算し、適度な余力を持たせます。
分電盤の交換は、電気製品の仕様状況とリンクさせ、適性数の確保が重要です。

交換を考える前に分電盤が落ちたら焦らず対応しよう

ブレーカーが落ちた場合、分電盤の能力不足や劣化と断定して交換を考えがちです。

しかし、分電盤は分岐の役割と同時に、漏電チェックや電気の使い過ぎの見張りも行っています。分電盤やブレーカーの役割を把握して、突然ブレーカーが落ちた場合も、慌てずに対応しましょう。

ただし、分電盤は精密機器のため、経年劣化によって交換する必要もあります。
故障や不具合のサインを見のがさず、余裕を持って計画的に分電盤交換を目指します。


当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。

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