公共工事はどんなふうに進むの?その流れをまとめてみた
国や都道府県、市区町村といった官公庁が、競争入札を実施することで発注先を決める公共工事。
道路や橋といったインフラ整備を主たる目的とした工事で、我々の生活に特に密接にかかわるものといえるでしょう。
今回は、そんな公共工事がどんなふうに進められるのか、その流れを簡単にまとめてみました。
事業計画
まず、工事を行うにあたり、地域の現状や、将来の展望を視野に入れる必要があります。そのうえで、道路交通法、河川法、都市計画法といった法律に基づいた事業計画を策定し、計画図の作成を行います。
地元説明会1回目
地元の住民に対して、事業概要や工事の進め方などについて説明会を実施します。
主に、測量のために、地元民の土地への立ち入りについて協力を仰ぐ形となります。
測量と設計
現場の地形や、土地の利用状況を明確化するため測量を実施します。
そして、測量の結果に基づいて、道路や河川、建造物などの構造を決定する設計を行い、設計図の作成をします。
地元説明会2回目
建造物や、道路、河川の構造などが決定後、地元の住民に対して、再度説明会を実施します。
主な目的としては、境界立ち会いや用地幅杭の設置の協力を仰ぐこととなります。
ゼネコンの求人、たくさんあります
業界最大級の求人数の中から、
年収にも働きやすさにもこだわった
「ゼネコン」の求人をどうぞ。
※転職成功率を上げたい人、コンサルタントに最適な求人を紹介してほしい人は2件以上の応募がおすすめです!
用地幅杭設置
工事に必要な土地の範囲を明示するために、「用地幅杭」を設置します。
境界立ち会いと用地測量
官民境界と民民境界を明確化し、地元の住民に確認してもらうため、「境界立ち会い」を実施します。
境界立ち会い後、用地の測量を行い、土地の面積を算出します。
物件の調査と補償額の算定
工事用地内にある建物や、立木、ブロック塀といった工作物についても調査を実施します。 その後、各都道府県の公共事業に伴う損失補償基準などに基づいて、補償額を算出します。
用地の買収及び契約
補償額の算定後、土地の権利保持者に用地としての提供をお願いし、補償額などについて説明を行います。
協議の結果、双方が納得したら、契約を締結し補償額を支払います。
工事の着手
用地の買収完了後、工事の着手となり、完成後、工事が終了となります。
数々の調整次項をクリアする必要がある
今回紹介したように、公共工事はその影響範囲が広いため、数々の調整次項をクリアしてはじめて着工することができます。
工事が完成することで、我々の社会生活の彩りが増すことになるでしょう。
近隣住民の方々は、お近くで公共工事が行われる際には、積極的に協力してあげてくださいね。
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人
編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト