工具の材質はなにが多い?種類によって変わる?<金槌編>
工具にはさまざまな材質が使われており、工具の種類によって使われる材質も異なってきます。硬いものとやわらかいものなど、材質によっても特徴があり、それぞれの特長を生かした工具が製造されています。
今回は、金属製の金槌に使われることが多い材質について特徴や価格などをご紹介します。
金属製金槌に用いられる材質の種類
炭素工具鋼
金槌のヘッド部分は、炭素工具鋼を用いて作られているものが最も一般的です。炭素工具鋼は、鉄に炭素、ケイ素、マンガンを含む炭素鋼で、炭素工具鋼を用いた金槌は鉄製の金槌と呼ばれることが多くなります。
炭素工具鋼を用いた金槌は、価格も廉価で強度も高く、耐久性も高いものです。
銅
銅は柔らかい金属で、銅製の金槌は金属部分に傷をつけず、かつ強い打撃で叩きたい場合に利用されることが多くなります。銅自体がやわらかい金属であるため、耐久性はそれほど高くありません。
価格は、炭素鋼に比べると少々高めになるようです。
鉛
銅と同じく、鉛もやわらかい金属であり、対象物に傷をつけないように叩く際に利用されています。価格は、炭素鋼のものに比べると多少高くなります。
特殊環境下で用いられることの多い金槌の材質
ステンレス
ステンレスは鉄にクロムを添加して作る錆びにくく、薬品耐性も高い合金鋼です。ステンレス製金槌は、錆びを発生させたくない場所で用いられることが多くなります。
強度は炭素鋼に劣りますが、錆びにくいという耐久性ではステンレスの方が勝っています。
価格は炭素鋼に比べると高めです。
チタン
チタンは、強度も高くて錆びにくく、耐食性や耐熱性にも優れているといった性質があります。チタン製の金槌の価格は非常に高く、高級な工具です。
銅ベリリウム合金
銅ベリリウム合金は、銅にベリリウムを加えた合金であり、強度が高く、酸にも強く、耐久性の高い素材です。炭素鋼に比べると価格は高くなりますが、火花を出さず、磁性がないため、危険な環境下でも安全に使える特徴があります。
さまざまな材質で作られる金槌
今回は、金属製の金槌にフォーカスして材質の紹介をしました。しかし、ゴム製、プラスチック製、木製のハンマーもあり、用途によって使い分けられています。
また、持ち手部分の材質も木製のものだけでなく、スチール製やグラスファイバー製のもの、グリップ部分にゴムがついて滑りにくい加工がされているものもあります。材質による重さの違い、打撃の強さの違い、打撃痕の違いなどを比較してみると面白いかもしれません。
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