施工管理が確認すべき現場の安全対策!工事現場の危険箇所:防水工事編

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防水工事は高所で作業することが多く、転落などの災害・事故が発生すると甚大な被害につながるリスクが高いです。
また作業員だけでなく、通行者や住人などにも被害が広がる可能性があるので、両者に対する安全対策は必須です。
今回は実際に起きた事故の事例と、作業員、住人に講じるべき対策について解説します。
防水工事の事例と原因、再発防止策
長崎労働局によると、防水工事中に作業員が10階屋上から転落。死亡した事例があります。原因は、「手すりの設置などの墜落防止措置を行っていなかった」、「安全帯を付けていなかった」、「作業完了前に外部足場を解体していた」などが挙げられます。
再発防止策としては、以下のポイントが重要です。
・高さが2m以上の作業床の端には手すりを設置すること
・安全帯の使用を徹底。安全帯を安全い取り付けるための設備を設ける
・適切な時期に足場の解体を行う
・資材や工具などの投げ落とし禁止
・天候状態を正しく判断して工事の中止を判断
・作業員の体調を把握する
住人に対する安全対策
マンションや戸建ての案件が多い防水工事では、住人への安全の配慮も必要です。
防水工事で住人を巻き込んだ事故は以下になります。
・高所からの落下物に接触
・作業員と接触
・住人が危険地帯に侵入し、怪我
・危険物の接触による怪我
・バルコニーに置いてある植木鉢などの破損
・洗濯物の汚れ

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程度の違いはありますが、発生してしまうとどれも立派な災害・事故につながり、防止策や改善策を提示して認めてもらえなければ工事が中断してしまう恐れもあります。
これらを未然に防止する対策方法についていくつか例を挙げてみましょう。
対策一例
・監視員、交通誘導員の設置
・標識やバリケードなどを設置し、危険地帯の立ち入り禁止を周知する
・危険物の取り扱いを徹底。在庫を極力減らす
・資材を運ぶ作業員と住人の接触機会を減らす
・工事内容、時期について周知し、住人に協力してもらえる環境をつくる
安全対策は作業員と住民の視点で
安全対策を徹底するには、工事事業者だけでなく住民も一緒になった双方の意識向上と協力が不可欠です。
住民から理解を得るためには、作業員の勤務態度や挨拶などのコミュニケーションのほか、着工前の説明会なども重要です。
クレームを起こさずに、よりスムーズで無事故。無災害を実現するためにも、従業員と住民の立場に立って安全対策について考えてみてはいかがでしょうか。
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