【施工管理技士が覚えて置きたい解体工事の工法】圧砕機工法の概要とメリット
最短30秒で予約!転職のプロに相談しよう
施工管理として今より良い条件で働きたい方は、夢真にお任せください!
鉄筋コンクリートの建物の解体工事は、騒音・振動・粉塵面で周囲への配慮が求められます。
現在、コンクリートの解体工事に採用される主な工法は「圧砕機工法」です。
圧砕機工法では使用する重機が何種類かあるため、施工管理技士はそれぞれについて知っておく必要があります。
今回の記事では、圧砕機工法について詳しく説明しますので、ぜひおさらいに活用してください。
圧砕機工法とは
「圧搾機工法」とは、鉄筋コンクリートをコンクリート圧砕機と呼ばれるハサミのような形をした刃先のアタッチメントでつかみ、かみ砕いて解体していく工法です。
アタッチメントは、油圧式のショベルカーなどの重機の先に取り付けます。
また、あらかじめアタッチメント部分がついている重機もあります。
この解体工事で用いられる圧砕機には2種類あります。
1つ目は「大割機」です。
巨大なハサミ状の2枚の歯でコンクリートをつかみ、圧砕します。
大割機の歯の根元についているカッターでコンクリート内部にある鉄筋を切断することも可能です。
2つ目は「小割機」です。
大割機を使ったあとに、コンクリートを更に細かく砕くための機械です。
その都度、用途に合わせて使い分けます。
圧砕機工法のメリットと活用シーン
「圧砕機工法」のメリットは以下になります。
- 比較的騒音・振動が少ないこと
- 能率の良さ
- 汎用性の高さ
- 鉄筋や鉄骨を切断できること
以上が圧砕機工法のメリットになります。
ゼネコンの求人、たくさんあります
業界最大級の求人数の中から、
年収にも働きやすさにもこだわった
「ゼネコン」の求人をどうぞ。
※転職成功率を上げたい人、コンサルタントに最適な求人を紹介してほしい人は2件以上の応募がおすすめです!
従来の鉄筋コンクリート造建築物の解体には、古くはスチールボール、大型ブレーカーを用いていました。
両方とも、打撃によりコンクリートを破壊する工法で、騒音や振動がひどいのが難点でした。
その後、より騒音や振動の少ない油圧式の圧砕機が開発されると、ビルの解体工法の主流は圧砕機工法に移っていきました。
また、圧砕機工法は、3階程度のビルなら単独で解体することができる能率の良さが魅力でもあります。
反対にデメリットを上げるとすれば、解体時に出る粉塵の量がやや多い点です。
そのため、粉塵飛散をふせぐための養生や散水が必要になります。
きちんと養生、散水することで、「丁寧な施工をしている」と近隣の住民の皆さんに信用していただくことにもつながります。
また圧砕機工法は、主に老朽化したビルの解体などに用いられます。
どんなコンクリートの壁でも壊すことができますが、一般的な木造の建物の解体に使われることはめったにありません。
養生と散水をしっかりと行おう
今回は、コンクリート解体で最も主流な「圧砕機工法」について、概要からメリット・デメリット、注意点まで説明しました。
解体作業には、周辺の環境や住民の方々への気遣いが必須です。
特に圧砕機工法は、発生する粉塵の量が若干多いため、つねに事前の養生と散水を心がけるようにしましょう。
関連記事:
【ハウスメーカーの工法まとめ①】ハウスメーカーの現場監督必見!木造組工法について再確認しましょう!
【ハウスメーカーの工法まとめ⑥】ハウスメーカーの現場監督必見!自社の得意な工法を再確認しよう!プレハブ(コンクリート・ユニット系)編
【施工管理技士が覚えておきたい解体工事の工法】分別解体の概要とメリット
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人
編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト