【釘隠し解説①】日本家屋の建築現場に頻出!釘隠しについて紹介します!
釘隠しとは伝統的な日本家屋に付けられた装飾品です。
木・鉄・銅など様々な素材で作られており、その形も地域などによって特色があります。
意匠を凝らしたものが多く、工芸品としても目を惹くものが多いのが特徴です。
そんな釘隠しの概要や歴史についてご紹介します。
釘隠しとは
釘隠しとは、日本家屋の長押(なげし)に打った釘の頭を隠すために付ける装飾具です。
木・鋼・鉄・銅など様々な材料が使われています。
釘隠し金具、釘覆い、また形状によって唄金具、六葉と呼ばれることもあります。
昔ながらの日本家屋や、格式ある和風の住宅に使用されてきました。
現代の個人住宅では和室のない住宅も多いため、使用されることはほぼありません。
また釘隠しが使用されるような釘は、釘頭が目立つようなとても大きな釘なので、昔の建築物でしか使用されていません。
この釘が打ち付けられている長押は柱を連結し、柱の移動や揺れを防ぐ役割があります。
これに太い釘を打ち付けなければいけないのですが、そのままだとあまりに見た目が良くないので、それを隠すために付けられたといわれています。
その後、長押が横材から化粧材に変化したことにより、実用品から装飾品としての意味合いを強く持つようになりました。
寺院やお城などの有名建築物にも多くの釘隠しが使用されています。
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釘隠しの歴史
釘隠しがいつから使われていたかは定かではありませんが、奈良時代の寺院にはすでにその姿が見られます。
この頃には城門の門扉などにも使用されてきました。
これは門の目立つ場所に使われており、今もその姿を見ることができます。
一番古くから使われてきた装飾は「六葉形」といわれています。
他に金属に装飾を施したものや、七宝のような工芸品など、様々な形が作られました。
地域によって様々な特色のある形が作られており、菊紋、富士、動物、三菱葵紋などの釘隠しを全国の寺院や和風住宅などで見ることができます。
江戸時代に入ると装飾品として多用されるようになり、様々な建築物で使用されています。
現存する有名寺院や城郭では、多くの釘隠しを見ることができますので、一度訪ねてみるのもおすすめです。
釘隠しは日本の伝統的な装飾品
釘隠しは当初、打ち付けられた無骨な釘の頭を隠すために使用されてきました。
そして時代を下るにつれて装飾品としての意味合いを持つようになり、様々な素材・形のものが作られます。
現代の住宅では使われることはほぼありませんが、伝統的な和風住宅では今でも残っていますので、機会があればじっくりと眺めてみてはいかがでしょうか。
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