生コンの打設手順6つ|打設する前に確認することもあわせて紹介
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目次
生コン打設とは?
生コンの打設とは「生コンクリート打設」のことで、生コンクリートをコンクリートミキサーからポンプ車に移して型枠などに流し込む作業のことです。
一般的に、フレッシュコンクリートの流し込みだけでなく打ち込みから締め固め、仕上げ、コンクリートの養生といったすべての作業を生コン打設と呼ぶケースが多いです。
また、生コン打設を行う基礎の工事はあとからやり直しが難しいため、一戸建て建築において非常に重要な工程となっています。
生コン打設する前に確認すること
生コン打設を行う前にどのようなことを確認すべきなのでしょうか。
前述のとおり、生コン打設はあとからやり直ししにくいため、実際にコンクリートを打つ前に確認しなければいけないポイントがあります。
ここでは生コン打設する前に確認すること2点をご紹介しますので、どのような点を確認するべきなのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
型枠の位置
生コン打設を行う前にはコンクリートの型枠の位置が合っているかどうかを確認しましょう。
生コンは型枠に流し込むことになるため、生コン打設ではまずは型枠を組むことになります。その際に型枠の位置が大きく違っていないかや、立ち上がりの幅などを確認するようにしましょう。
かぶり厚さ
生コン打設を行う前にはかぶり厚さが十分かどうかを確認しましょう。
「かぶり」とは鉄筋とコンクリートを結ぶ最短距離のことで、外部に面する場所では40cm必要です。コンクリートはだんだんと中性化していきますが、鉄筋のところまで中性化が達すると鉄筋が錆びてしまいます。
また、錆によって膨張することでコンクリートがクラックを起こすため、かぶり厚さが十分取られていることを確認しましょう。
生コンの打設手順6つ
生コン打設はどのような手順で行うのでしょうか。
生コン打設は用意した型枠の中にフレッシュコンクリートを流し込むことで行われますが、打設を行う際にはしっかりとした準備を行い、決められた手順に沿って実施されます。
ここでは生コンの打設手順6つをご紹介していきますので、どのような手順で生コン打設が行われるのかぜひ参考にしてみてください。
生コン打設手順1:打ち合わせ
生コン打設を実施する場合、まずは打ち合わせを行います。
実際の打設作業を開始する前に、コンクリート工事の関係者で集まって打設計画について打ち合わせを行うことが必要です。
打ち合わせでは打設計画書を配布し、生コン打設の順序や注意事項などを共有します。このことによって作業員それぞれの役割を明確化し、スムーズな作業を実現させるだけでなく、トラブルの発生を防ぐ意味もあります。
生コン打設手順2:打設工法の選定
生コン打設を実施する場合、コンクリートの打設工法の選定を行います。
コンクリートの打設工法は、ポンプ車を使用してコンクリートをポンプ圧送するコンクリートポンプ工法と、コンクリートを入れたバケットをクレーンで移動させて打設するコンクリートバケット工法の2種類があります。
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現在ではポンプ工法が主流となっており、バケット工法は小規模打設などを実施する際に採用されます。
生コン打設手順3:生コンの受け入れ検査
生コン打設を実施する場合、生コンクリートの受け入れ検査を行います。
生コンクリートは工場に発注したものが納入されることが一般的なので、現場に到着した生コンクリートに間違いがないことを伝票をチェックして確認しましょう。
また、荷卸しの際には生コンクリートの柔らかさを確認する「スランプ試験」や、空気の量を測定する「空気量試験」などの受け入れ検査を実施します。
生コン打設手順4:打込み
受け入れ検査が終わったら、コンクリートの打込みを行います。
コンクリートの打込みを行う際には、材料分離などに気を付ける必要があります。コンクリートはセメントや砂利、砂など密度が異なる素材によってできているため、材料がそれぞれ分離するとひび割れなどの原因になります。
また、生コンクリートは時間の経過とともに硬化するため、打ち重ね時間を過ぎるとコンクリートが一体化しなくなる点にも注意が必要です。
生コン打設手順5:締固め
コンクリートを型枠に充填するための締固め作業を行います。
締固め作業にはコンクリートに振動機を入れる「内部振動方式」と外側から振動を与える「型枠振動方式」、道路や床の表面を締固める「表面振動方式」の3種類があります。
また、締固め作業を実施する際には、充填不良やコンクリート表面に砂利が集まるジャンカなどが発生しないように気を付けて作業を行いましょう。
生コン打設手順6:仕上げ
生コン打設の仕上げにならし作業を行いましょう。
生コンクリートは型枠に流し込み、締固め作業を行うだけでは表面が凸凹したままになってしまいます。そのため、コテなどを使用して表面をきれいにするためのならし作業を行います。
特に滑らかな表面にする場合は、作業時間内のできるだけ遅いタイミングで金ゴテなどを使用し、強い力を加えて仕上げる必要があります。
生コン打設中に雨が降ってきた場合
生コン打設中に雨が降ってくると、求められる強度が出ない場合があります。
コンクリートは強度を出すためにセメントと水の割合を計算して作っていますが、雨によってコンクリート内の水が増えると、割合が変わってしまいます。
また、基礎ではなく土間などのコンクリートを仕上げている最中に雨が降ってきた場合、表面が綺麗な仕上がりにならなくなるため問題があります。
雨が降っても問題ない場合
コンクリート打設前などであれば雨が降っても問題はありません。
雨が降って問題があるのは硬化する前のコンクリートに雨が混ざる場合や、仕上げの際に表面を荒らす場合です。そのため、コンクリート打設前やすでにコンクリートを打設して数時間が経過している場合は、雨が降っても特に問題はありません。
生コン打設手順について理解しよう
生コン打設は打設を開始する前のチェックも重要です。
また、打設の際にも打ち合わせを行い、作業員全員で打設の工程を把握しておく必要があります。
ぜひこの記事でご紹介した生コン打設する前に確認することや生コンの打設手順、生コン打設中に雨が降ってきたケースなどを参考に、生コンの打設について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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