【工具シリーズ】差し金の語源ってなんでしょう
建設現場で使用する工具はたくさんありますが、差し金もそのうちの1つです。
差し金は、金属製でL字型の物差しのような形をしています。
差し金という言葉は他でも使われることがあるため、現場監督をしている人なら語源が気になる人もいるでしょう。
ここでは、差し金の語源と使い方について解説していきます。
直角の基準という意味
建設現場で使用する差し金との関係が気になるところです。
しかし、裏で人を指図する人という意味の差し金は、歌舞伎で使う道具や人形浄瑠璃で使う道具が語源と言われています。
客席から見えない位置で小道具や人形を動かすための道具も差し金という名前です。
そこから転じて裏で指図する人という意味になりました。
建設現場で使用する差し金は「規矩」と表記することもあり、「規」は基準を意味するものです。
また、「矩」は直角を意味しています。
つまり、直角の基準というのが差し金の語源です。
建設現場で使用する木材は、直角でなければならない場面が多くあります。
しかし、必ずしも直角になっているとは限らないため、差し金のL字の部分を当てて直角かどうか確認することができます。
差し金の主な使い方
差し金と聞いて、裏で人を指図している人や黒幕のような人のことをイメージする人が多いでしょう。
現場監督なら差し金の使い方を覚えておきましょう。
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差し金は長い方を長手、短い方を妻手と呼びます。
差し金には物差しのように目盛りが付いているので、長さを測ることができます。
直角を利用して平行線を引くことも可能です。
長手と妻手を板などに同じ長さだけ当てることで、45度の角度で線を引くこともできます。
他にも三平方の定理を利用して30度や60度の線を引く方法もあり、用途が幅広いです。
また、差し金は軽くしなるので曲線を引く用途にも使えます。
あまり強く曲げすぎないように注意しましょう。
差し金は使っているうちに、直角の部分が少しずつ曲がってしまうこともあります。
そのため、ときどき曲がっていないかどうか確認して調整をしなければなりません。
まず、長手が左にくるようにして板に当てて縦に線を引きます。
次に反対向きにして長手が右にくるようにして同じように線を引いてみましょう。
直角なら線が重なるはずです。
直角よりもずれていることが判明したら、金敷とげんのうを使って調整しましょう。
差し金は直角が語源でかなり豊富な用途に使える
差し金はごく単純な作りの工具ですが、用途は幅広いです。
語源である直角の角度を測るのが基本的な使い方ですが、30度や45度、60度などの角度も測れます。
現場監督を務めるなら、ぜひ差し金の使い方をマスターしておくといいでしょう。
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