マカダム舗装は施工が簡単!マカダム舗装の概要や5つの性質についても解説

最短30秒で予約!転職のプロに相談しよう
施工管理として今より良い条件で働きたい方は、夢真にお任せください!
目次
そもそもマカダム舗装とは?
マカダム舗装とは砕石を敷き詰めて耐久性を高める道路舗装法のことです。
スコットランド人の技術者「ジョン・ラウドン・マカダム」が考案したことから名付けられた名前で、道路舗装の方法の1つです。
マカダム舗装では破砕を敷き詰め、マカダム式ローラーと呼ばれる舗装用の締固め機械によって押し固めることで施工を行います。破砕は砂利と異なり、締固めることでしっかりと噛み合い耐久性を高めます。
マカダム舗装の種類とは?
マカダム舗装にはいくつかの種類があります。
マカダム舗装は道路路盤に細かく砕いた石を敷き詰めることで耐久性を出す道路舗装方法ですが、その施工方法にはいくつかあります。ここではマカダム舗装の種類について2つご紹介しますので、どのような種類があるのかぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
砂詰め
砂詰めのマカダム舗装とは砕石と砕石の間に砂を詰める方法です。
砂詰めマカダムは路盤の一層の仕上げ厚に主骨材を敷きならしてローラーで締固め、その上に砕石の隙間を埋めるための砂を撒いて路盤を仕上げます。
砕石と砕石の間にできる小さな隙間を砂が埋まるため、でこぼこになるのを防止するだけでなく、密度を上げて道路の耐久性を向上させることも可能です。
水締め
水締めのマカダム舗装とは水をかけながら圧力をかけていく方法です。
水を撒くことで砕石と砕石の間にできる隙間を埋める工法です。ローラーの鉄輪に注水しながら圧力をかけて締固めることで、開いている砕石の隙間を詰める効果があります。
日本では戦後水締めマカダム舗装が採用されてきましたが、手ならしする必要があり機械による施工ができないことから、現在ではあまり採用されていません。
マカダム舗装の性質5つ
マカダム舗装にはどのような性質があるのでしょうか。
マカダム舗装は砕石を敷き詰めて転圧していく道路舗装なので、他の舗装方式よりも簡単です。それでは、マカダム舗装には具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
ここではマカダム舗装の性質5つをご紹介しますので、どのような性質があるのか参考にしてみてください。
マカダム舗装の性質1:滑りやすい
マカダム舗装は滑りやすいというデメリットがあります。
滑りやすい道路は安全性が低くなる、と言うことは一目瞭然です。交通量の多い道路にマカダム舗装を採用してしまうと、スリップ事故などが発生してしまいます。
そのため、マカダム舗装は人通りが少ない場所で採用されている道路舗装です。ヨーロッパなどでは旧市街に多く見られます。
マカダム舗装の性質2:見た目の良さ
マカダム舗装は見た目が美しいという特徴があります。
マカダム舗装は砕石を敷き詰めた舗装なので、雰囲気のある美しい外観をしています。もちろん、アスファルトやコンクリートなどの道も、シンプルで良いという意見もあるでしょうが、マカダム舗装の方が昔懐かしい美しさがあります。
マカダム舗装は無機質な都会とは違う風情があると言えるでしょう。
マカダム舗装の性質3:施工が簡単
マカダム舗装は施工が簡単という特徴があります。
マカダム舗装は砕石を敷き詰めてローラーなどで締固めるだけなので、他の道路舗装方法よりも施工が簡単です。そのため工事にかかる工期も短く、予算も低く抑えることが可能になります。
道路工事を行う場合は道路を塞いで行う必要があるため、工期を短くできるマカダム舗装にはメリットがあると言えるでしょう。
マカダム舗装の性質4:コストがかからない
マカダム舗装はコストがかからないという特徴があります。

ゼネコンの求人、たくさんあります
業界最大級の求人数の中から、
年収にも働きやすさにもこだわった
「ゼネコン」の求人をどうぞ。
※転職成功率を上げたい人、コンサルタントに最適な求人を紹介してほしい人は2件以上の応募がおすすめです!
前述のとおり、マカダム舗装は施工が簡単で工期も短く、使用する材料も基本的に砕石がメインになるため、予算も少なく済みます。コンクリート舗装やアスファルト舗装よりも低コストかつ短期間で施工できる点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
マカダム舗装の性質5:耐久力が高い
マカダム舗装は耐久力に優れているという特徴があります。
マカダム舗装で使用する砕石はただの砂利と違い、砕くことによって表面が荒くなっているため、圧し固めることによって噛み合うようになってます。
また、ローラーによって圧力を加えた砕石同士がしっかりと噛み合うことにより、道路の耐久性を高めることにつながっているため、結果として外部からの衝撃にも耐えられるようになっています。
マカダム舗装の施工手順4つ

マカダム舗装はどのような手順で施工するのでしょうか。
マカダム舗装は非常にシンプルで、アスファルトやコンクリートなどを使用した他の道路舗装方法よりも施工が簡単です。それでは、具体的にどのような手順で施工が行われるのでしょうか。
ここでは最後にマカダム舗装の施工手順4つをご紹介しますので、どのような手順でマカダム舗装が行われるのか、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
マカダム舗装の施工手順1:粒の大きい砕石を敷く
マカダム舗装では、まず粒の大きい砕石を敷き詰めます。
マカダム舗装では砕石を使用しますが、具体的には大きな砕石と小さな砕石の2種類を使用します。先にサイズの大きな砕石を敷き詰め、その上にサイズの小さな砕石を敷き詰めた二重構造にするのがマカダム舗装の特徴です。
大きい砕石は約7.5cm程度のものを使用します。まずは路盤の深い部分に、大きいサイズのやや等しい砕石を一様に敷いていきます。
マカダム舗装の施工手順2:圧力をかける
マカダム舗装では敷き詰めた大きい砕石に圧力をかけていきます。
深い場所にサイズの大きな砕石を敷き詰めたら、ロードローラーやマカダム式ローラーと呼ばれる舗装用の締固め機械によって砕石に圧力を加えていきます。ローラーによって転圧することによって砕石が強く締固められ、道路の耐久性が高くなります。
マカダム舗装の施工手順3:粒の小さい砕石を敷く
マカダム舗装では次に粒の小さい砕石を敷き詰めます。
先に敷き詰めて転圧してある大きなサイズの砕石の上に、次はサイズの小さな砕石を敷き詰めていきます。この部分に使用する砕石に関しては、約2.5cm程度のやや等しいサイズの砕石を使用します。大きなサイズの砕石と同じく、小さなサイズの砕石も一様に敷き詰めていきます。
マカダム舗装の施工手順4:圧力をかける
マカダム舗装では敷き詰めた小さい砕石に圧力をかけていきます。
浅い場所にサイズの小さな砕石を敷き詰めたら、先ほどと同じようにロードローラーやマカダム式ローラーと呼ばれる舗装用の締固め機械によって小さな砕石に圧力を加えていきます。
このように大きな砕石と小さな砕石の二重構造にすることによって、耐久性が高く、見た目も美しいマカダム舗装に仕上がります。
マカダム舗装の性質を理解しよう
マカダム舗装とは砕石を敷き詰めて締固めることで施工する道路舗装です。
マカダム舗装は風情のある美しい見た目が特徴の道路舗装で、施工にかかる費用なども少なく工期も短く済みます。ただし滑りやすいことから、都会ではあまり採用されていません。
ぜひこの記事でご紹介したマカダム舗装の種類やマカダム舗装の性質、マカダム舗装の施工手順などを参考に、マカダム舗装について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人

編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト