河川の基礎知識:河川工事の種類と管理について
河川工事とは、大雨による河川の氾濫を防ぐため、またはダムを上流に設置する際の堤防強化や河川掘削を行うことを言います。2018年では台風の被害が甚大なものになっており、河川工事は急ピッチで進められているというのが現状です。今回は、河川の基礎知識として押さえておかなければいけないポイントを説明いたします。
河川の等級とその種類
河川は等級によって管理する区域が違っており、河川工事をする際に関わる機関も変わってきます。河川法により以下の4種類に分類されています。
◇一級河川
国土交通大臣が管理しており、経済上最も重要とされる河川に適応されます。
◇二級河川
都道府県知事が管理しており、一級河川に次いで公共の利害に関係がある河川です。
◇準用河川
市区町村が管理しており、一級二級の本川から分かれた末端の河川またはそれ以外の河川法の一部を準用する区間です。
◇普通河川
市区町村が管理しており、河川法が適応されない小河川のことを言います。
このように等級ごとに管理する人が変わるため、河川工事の依頼をする側は様々となります。
河川工事の種類と管理理由
河川工事には特殊な工事でない限り、堤防を作るか水門を作るか川底を強化するかになります。その中での代表的な工事の種類について説明致します。
◇護岸工事
河川の水流によって削られるのを防ぐために、コンクリートや鋼鉄で岸を補強する工事です。また、自然を維持するために植林なども行います。
◇築堤工事
洪水や氾濫を起こさないために、河川水位が上がった際に外へ溢れ出ないよう盛土を行う工事。周辺地盤が弱いことが多いため、地盤沈下対策のために堤防を大型化することもあります。
◇被門工事
河川の逆流を防ぐための水門施設をつくる工事を言います。
◇河道掘削工事
河川の底に堆積した土砂を掘削し、根本から水位を下げる工事のことを言います。
河川の基礎知識と工事内容を知っておこう
河川工事は私たちの生活と密接な関係にあり、恐ろしい自然災害への対策を行うことになります。基本的な知識をしっかりとつけ、工事に臨むようにしましょう。
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