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スカイプロムナード施工図の注意点とは?FRP防水との違いや関連する工法も紹介

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公開日時 2023.02.21 最終更新日時 2023.02.21

「スカイプロムナードを採用してみたいけど、施工図はどうやって描けばいいの?」
「スカイプロムナードとFRP防水の違いはなに?」

このように、防水工事においてスカイプロムナードを検討しているが、施工図の描き方やFRP防水との違いについて、知りたいと思っている人もいるでしょう。

本記事では、スカイプロムナードの特徴を紹介し、施工図作成時の注意点を解説しています。また、防水工法を検討する際に比較するFRP防水との違いや、施工例も紹介しています。

この記事を読むことで、スカイプロムナード施工のメリットを知ることができ、正しい施工を行うことができるようになるでしょう。

設計者や防水工事に携わる人はもちろん、防水工事を検討している人にも参考になる内容のため、是非ご一読ください。

金属防水スカイプロムナードの特徴とは?


「スカイプロムナード」とは、株式会社栄住産業が販売している金属防水工法です。

スカイプロムナードには、燃えない・燃え広がらない素材、表面や排水口の掃除以外のメンテナンス不要、地震・台風に強い耐久性、健康に悪影響な化学物質の不使用、屋上緑化対応可能という、5つの特徴があります。

また、日本金属防水工業会による安心の10・30年の防水保証が付いています。

出典:安心の10年・30年保証|株式会社 栄住産業
参照:https://www.eijyu.co.jp/bousui/taiyou-nensu.html

FRP防水との違い

防水工法にはさまざまなものがありますが、一般的に普及しているのがFRP防水です。

FRPとは繊維強化プラスチックの略称で、ガラス繊維などの強化材をプラスチックに混ぜることで強度を高めたものです。

FRP防水とスカイプロムナードの大きな違いの1つに、施工方法があります。

FRP防水は湿式の塗膜防水工法なので、塗膜した樹脂の硬化時間に1~2時間程度必要です。一方、スカイプロムナードは金属防水で乾式工法のため、硬化を待つ必要がありません。

その他、スカイプロムナードの方が耐久性がありメンテナンスが容易という違いもあります。

FRP防水は伸縮性が少ないため、地震や台風によるひび割れを起こす可能性があります。また、紫外線によって劣化し防水層にひびが入るおそれもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

しかし、スカイプロムナードは表面亀裂を防ぐ工法を取っているため、亀裂による雨漏りの心配が少なく、塗り替えの必要もないためメンテナンスも容易です。

スカイプロムナードの施工図作成時の注意点5つ


ここからは、スカイプロムナードの施工図を作成する際に、気を付けたい注意点を5つ紹介します。

内容を参考にして、施工にミスが出ないよう正しい施工図を作成しましょう。

  • サッシは取り付けない
  • 芯から振り分けて追っていく
  • ボルトは座掘りする
  • 下地合板の間は100mmあけて割付ける
  • 両サイドの合板幅は650mm以内にする

1:サッシは取り付けない

サッシの取り付けはスカイプロムナード施工後に行うため、サッシは先に取り付けない旨の記載をしておきましょう。

先にサッシを取り付けてしまうと、防水層の立ち上がり部分が納まらず雨漏りの原因となってしまいます。

2:芯から振り分けて追っていく

スカイプロムナードの金属板をきれいな割付にするため、下地の構造用合板を芯割か芯またぎで振り分けて施工図を作成してください。

芯から振り分けず作図してしまうと、仕上がりの見た目にも影響が出るだけでなく、防水の立ち上がり部分に問題が発生する可能性があります。

3:ボルトは座掘りする

ボルトを取り付ける際は、座掘りをするよう施工図に記載しておきましょう。

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下地の構造用合板からボルトが出ていると、仕上げのスカイプロムナードが納まらなくなってしまうため注意が必要です。

4:下地合板の間は100mmあけて割付ける

下地の構造用合板は2枚貼りにし、上の合板は間隔を100mmあけて割付けるように作図しましょう。ただし、欠けの部分がある場合は、その位置に100mmのミゾがこないように割付けてください。

100mmあけた部分に、スカイプロムナード本体の間に遊び(ゆとり)と排水経路を確保するためのジョイントベースを取り付けます。

出典:スカイプロムナード製品仕様|株式会社 キュープロ
参照:https://kyupro.co.jp/wp-content/uploads/2017/06/0c51d66af1c9f3d88f7f45ad4ff85fa5.pdf

5:両サイドの合板幅は650mm以内にする

防水の立ち上がりに250mm以上必要なため、両サイドの合板幅は650mm以内で納まるように作図してください。

650mmより大きい幅になってしまうと、十分な立ち上がりが確保できず、雨漏りの原因となってしまうため注意が必要です。

スカイプロムナードの特徴的な工法

スカイプロムナードの特徴的な工法


スカイプロムナードには他の防水施工方法とは違う、特徴的な工法があります。

ここでは、スカイプロムナードの工法について具体的に説明していきます。スカイプロムナードを検討中の人は、是非参考にしてください。

オープンジョイント工法

オープンジョイントとは、耐震性を確保するために揺れで力を分散させる工法です。

金属板の継ぎ目部分に遊び(ゆとり)をもたせることで表面亀裂を防ぎ、万が一防水層に雨が侵入しても、排水経路を確保しているため雨漏りを防ぎます。

地震の多い日本の建築に適した工法と言えるでしょう。

乾式工法

乾式工法とは、水を使わず現場で部材を取り付けて仕上げる工法です。

金属防水工法のスカイプロムナードは乾式工法のため、前述したFRP防水のように硬化を待つ必要がありません。天候や気温にも左右されないため、工期の短縮が可能です。

スカイプロムナードの施工例


前述した通り、スカイプロムナードは天候に左右されることなく工期の短縮ができたり、施工後のメンテナンスが容易になったりすることが大きなメリットでしょう。

ここからは、スカイプロムナード施工例の屋根とバルコニーについて、具体的に紹介します。

屋根

陸屋根や屋上の施工で、スカイプロムナードのメリットを発揮できるでしょう。

スカイプロムナードには面積制限がないため、広い屋根や屋上がある建物でも採用できます。また、雨漏りの心配も少ないため、部屋上の施工も安心して利用できるでしょう。

バルコニー

バルコニーの施工は、株式会社栄住産業によると、創業以来48万棟以上の実績があります。奥行きのあるバルコニーにも対応でき、見た目にもスッキリとした仕上がりです。

日常的な手入れが必要なバルコニーは、スカイプロムナードで施工することでドレン周りの掃除だけで良くなるため、メンテナンスが容易になると言えるでしょう。

出典:施工事例|株式会社 栄住産業
参照:https://www.eijyu.co.jp/bousui/

スカイプロムナードの施工図作成時の注意点を理解しよう


乾式工法で工期を短縮でき、メンテナンスも容易なスカイプロムナードですが、施工方法を誤ると雨漏りしてしまう可能性があります。

スカイプロムナードのメリットを十分に発揮させるため、本記事で紹介した注意点を参考に、正しい施工図を作成しましょう。


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