南京結びの結び方と特徴解説!もやい結びなど他の結び方もあわせて紹介

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目次
南京結びとは
南京結びとはトラックなどに大きな荷物を固定する際によく使われるロープの結び方です。
トラックの荷台に荷物を乗せて運ぶ場合、荷物をロープで結ぶこともありますが、その際に便利なのが南京結びです。南京結びは走行で荷台が揺れても緩みません。
ロープの固定が緩いと走行中に荷物が崩れ、トラックから落ちてしまう事故に繋がります。そのため、ドライバーはしっかりとロープの結び方を覚えておくようにしましょう。
南京結びのメリット
南京結びにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここまで南京結びの特徴や結び方の手順やコツなどをご紹介してきましたが、便利なロープの結び方には南京結び以外にも「輸送結び」や「もやい結び」などの結び方があります。
それでは、南京結びにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは南京結びのメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
アジャスター感覚で使える
南京結びは荷物のサイズに合わせてアジャスターのように使用することができます。
南京結びの大きなメリットとして挙げられるのが、荷物に合わせてロープの長さを調整できるという点です。南京結びでは荷物にロープを軽く掛けたあと、最後に結び目を作って締め付けるため、背の高い荷物にも背の低い荷物にも長さを合わせて固定することが可能です。
ロープを使ったアジャスターとして利用できる結び方だと覚えておくと良いでしょう。
重量のある荷物でもがっちり抑えられる
南京結びはフックに通して荷物を固定するため、重量のある荷物でもがっちり抑えられます。
大きい荷物だけでなく、重量がある荷物に対しても南京結びは向いています。ロープの先端をトラックのフックに通してしっかりと固定できるため、ロープの張りの強ささえ適切であれば重たい荷物を積載して走行していても解けることはありません。
南京結び6つの特徴
南京結びのロープにはさまざまな特徴があります。
南京結びはトラックが振動しても緩まない結び方として知られており、現在現場作業員をしている人であれば誰でもできるのが当たり前と言われている結び方です。このように現場ではスタンダードな結び方ですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは南京結びのロープの結び方の特徴6つをご紹介しますので、どのような特徴を持った結び方なのか、ぜひ参考にしてください。
1:トラックの振動に強い
南京結びのロープの結び方はトラックの振動に強いという特徴があります。
前述のとおり、南京結びにしたロープはトラックの荷台が走行の振動によって揺れてもロープが緩みません。南京結びは固結びよりも強い結び方となっており、トラックの振動に強いことからトラックに大きな荷物や重たい荷物を積む際によく利用されています。
2:荷物落下防止によく使用される
南京結びのロープの結び方は荷物落下防止によく使用されるという特徴があります。
南京結びはトラックなどの振動でも緩まない結び方なので、平ボディートラックに荷物を積載する際の荷物落下防止として活用されています。そのため、平ボディートラックの運転をするトラックドライバーも覚えておくべき必須の結び方だと言えるでしょう。
3:力の弱い人でも頑丈に結べる
南京結びのロープの結び方は力の弱い女性でも頑丈に結べるという特徴があります。
固結びよりも強力に固定できる南京結びですが、ロープを結ぶのに強い力は必要ありません。ロープでうまく丸形を作ることで、力が無くてもスムーズに縛ることができ、ロープを解くときも簡単です。
そのため、力が弱い人でも簡単に結べて、しかも頑丈に固定することができます。
4:長さの調節がしやすい
南京結びのロープの結び方は長さの調節がしやすいという特徴があります。
南京結びは振動で緩まないようにしっかりと荷物を固定できるだけでなく、アジャスターのように長さの調節もしやすい結び方です。
南京結びはロープを荷物に掛けて、最後に結び目を作って固く締め込みます。そのため、ロープの長さが足りてさえいれば、大きな荷物でもそのサイズに合わせて長さを調整し、ぴったりの長さで荷物を固定することが可能です。
5:結んだロープを解くのが簡単
南京結びのロープの結び方は結んだロープを解くのが簡単という特徴があります。
南京結びはロープが緩まない縛り方ですが、固結びのように縛るわけではないため、ロープを解くときも造作なく行えます。結び目の強度が高いだけでなく、簡単に解くことができる点も大きなメリットだと言えるでしょう。
6:新人が最初に覚える縛り方
南京結びのロープの結び方は新人が最初に覚える縛り方という特徴があります。
ロープの結び方には南京結び以外にもさまざまな種類がありますが、現場作業員やトラックドライバーなど、仕事を始めたばかりの新人が最初に教えてもらうのが南京結びです。
トラックドライバーや現場作業員ならできて当たり前の縛り方なので、多くの場合は先輩から教えてもらうようです。新人でも10回練習すればできるようになると言われています。
南京結びの結び方手順5ステップ
南京結びのロープの結び方のコツや手順をご紹介します。
現場の作業員なら誰でも新人の頃に習得する南京結びですが、具体的に南京結びとはどのような手順で結べばよいのでしょうか。また、結び方にコツなどはあるのでしょうか。
ここでは南京結びのロープの結び方コツと手順5つをご紹介しますので、南京結びのロープにはどのようなコツがあるのかぜひ参考にしてみてください。
1:先端を結びフックにロープを掛ける
南京結びをする場合、まずはロープの先端を結んでトラックの荷台のフックに掛けましょう。
また、まだ南京結びに慣れないうちは南京結びができる人に協力してもらい、トラックの荷台の反対側へ回ってもらって、ロープの位置調整やフックの場所の指示などを行ってもらうとやりやすいです。
2:固定する荷物をくくり付けて軽く締める
南京結びをする場合、次に固定する荷物をくくり付けましょう。
トラックのフックにロープの先端を固定できたら、乗せている荷物の上を通して反対側に回り、固定したい荷物をくくり付けるようにして軽く締めましょう。あとから調整するため、まだこの時点では荷物を軽く締めつける程度で問題ありません。

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3:右手で小さい輪を作り左手で大きな輪を作る
南京結びをする場合、右手で小さい輪を作り左手で大きな輪を作りましょう。
ロープを両手で持ったら、まず右手側で小さな輪を作ります。さらに右手の輪を左手よりも上(ロープの左側)に持っていき、そのまま右手でロープを掴むことで、左手でも大きな輪を作ります。
両方の手で輪を作り、縦に持つことでロープで数字の八の字を作るイメージです。
4:ロープの付け根を2度巻きつける
南京結びをする場合、大きな輪のロープで小さな輪のロープの付け根を下から2度巻きつけましょう。
ロープの付け根を巻き付ける際には、必ず2回目の輪が小さな輪を持っている右手の親指側にくるように巻きましょう。また、大きな輪を八の字になるように1度ひねり、八の字の下の輪にロープを通しましょう。
さらに右のロープを下に引っ張ることで、新しい輪っかを作りましょう。
5:反対側の荷台のフックにロープを掛ける
南京結びをする場合、新しく作った輪っかの先端を反対側の荷台のフックに引っかけましょう。
反対側のトラックのフックに輪っかを引っかけたら、残った方の1本のロープを、下方へ引っ張りながら締め付けていき、さらに小さな輪を作ります。
続けてトラックの荷台と締め付けたロープの間に輪っかをくぐらせ、フックに引っかけて締め付けると、南京結びを使った荷物の固定の完成です。
南京結び以外のトラックロープの結び方種類

トラックロープの結び方には南京結び以外にも幾つかの種類があります。
それぞれの結び方の特徴を理解して、場面に応じて使い分けましょう。また、重要なのは正確な手順に沿ってロープを結ぶことです。手順が誤っていると、荷物がしっかり固定されず、荷崩れなどの原因になってしまいます。
一度にたくさんの種類を覚えるのではなく、自分の使用頻度の高い結び方を確実に身につけていくようにしましょう。
もやい結び
もやい結びはロープの締め具合の調節が簡単にできる結び方で、締め直しが必要な長時間運搬の際に適しています。
別名「自在結び」と言われ、強く結ぶことも解くことも簡単にでき、トラックの運搬以外にも人命救助等に広く使われる結び方です。
慣れると片手で結べるようになりますが、ロープの向きを誤ると外れてしまうので、慣れるまでは注意が必要です。
また、積荷のバランスが悪いとロープが解ける原因になってしまいます。荷物をバランス良く積んだ上でしっかりと固定することが大切です。
輸送結び
輸送結びは滑車の原理を利用した結び方で、特に複数の荷物を固定する場合に有効です。
ロープを引く時に体重をかけることによって、強く締めることが可能になります。1人がロープを締め、1人が荷物の上でロープを調整する、というように2人での作業がおすすめです。
但し、自分の力以上に荷物に負荷がかかってしまう為、荷物に耐久性が無い場合は傷をつけてしまうことがあります。しっかりと梱包してから結ぶ、荷物とロープの間に毛布を敷く、などの対策が必要です。
南京結びをするときなどトラックに使われるロープの種類4選
トラックに使われるロープには幾つかの種類があります。
条件としては、トラックの荷台への荷物の固定や輸送に耐えられる強度を持ち、且つ結んだり解いたりしやすい素材であることが重要です。
また、用途に合ったロープを選ぶことが迅速な作業に繋がります。それぞれの素材の特徴を理解し、用途に合わせたロープ選びをするようにしましょう。
ここではトラックロープとしてよく使用されるロープ4選をご紹介します。
1:マニラロープ
マニラロープは天然素材の麻から作られたロープで、古くから綱引きや結束用などに使われてきました。
特性としては熱、紫外線、摩擦に強く静電気の発生を抑えることが挙げられます。また、吸水性が高く、あまりロープが伸びないことも特徴です。造園関係など植物の輸送に使われることが多いですが、使用の際には毛羽立ちに注意が必要です。
また、天然素材のため土中、水中で腐食し土に還る為、環境にも優しいと言えます。
2:ビニロンロープ
ビニロンロープはトラックロープとして使用頻度の高いロープの1つです。
素材はポリエステル混紡のビニロンが使用されています。あらゆる天気に耐えることができ、摩擦に強いため滑りにくく、柔らかいという特徴があります。また、水に濡れても硬くなりにくいため使いやすい素材と言えます。
あらゆる用途に使用することが可能ですが、主に家具など重量のある荷物を荷台に固定する際に使われることが多いです。
3:リキロンロープ
リキロンロープは化学繊維のポリエチレンとポリエステルを混ぜて作られたロープです。
廉価ですが強度の高いポリエチレンと、扱いやすいポリエステルの糸を混ぜることで、軽量かつ強力、さらに作業効率の良いロープとなっています。
また、オレンジ色のポリエチレンと白色のポリエステルを混ぜている為、薄いオレンジ色の見た目も特徴です。
他のロープに比べて軽量であるということから、荷物の積み下ろし回数が多い現場に向いていると言えます。
4:ポリプロピレンロープ(PPロープ)
ポリプロピレンロープ(PPロープ)は他の素材に比べて安価で経済的な点が特徴です。
ポリプロピレンは安価ですが、耐久性が高く軽量であることから、トラックロープとして荷物を固定するのに適した素材と言えます。
また、水を吸い込まず、濡れても硬くなりにくいという特徴を持つので、雨の日に濡れるのが心配な荷物や、既に濡れている荷物を運ぶ際に適しています。
トラックロープとして使われる他、漁業などでも活用されるロープです。
南京結びの結び方を覚えよう
南京結びは現場作業員であれば誰でもできるロープの結び方です。
南京結びでトラックの荷台に荷物を固定すれば、大きな荷物であっても走行の揺れなどでロープが解けることもないでしょう。
ぜひこの記事でご紹介した南京結びのロープの結び方の特徴や南京結びのロープの結び方のコツと手順、南京結びのメリットなどを参考に、現場で使える南京結びの結び方を習得してみてはいかがでしょうか。
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