巾木で部屋の雰囲気が決まる?巾木の種類5つと選び方を紹介

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目次
巾木ってなに?
巾木とは壁と床の境目に取り付ける部材です。
「巾木」という言葉は一般的にあまり馴染みがない言葉ですが、部屋や廊下などの壁や床の境目に注目してみると、細長い板のような部材が取り付けられています。
巾木は木造建築はもちろん、鉄筋コンクリート造のような、天井と壁がコンクリートで繋がっている場合でも、そのすき間を埋めるために取り付けられています。
巾木の役割
巾木とは壁と床のすき間を隠す役割があります。
建物を建てる場合、わざと壁や床に隙間を開けることで、床鳴りやたわみなどを防いでいます。そのため、巾木は一見して無くても良いように思えますが、壁と床にできる隙間を隠して見た目を綺麗に見せる役割を持ちます。
また、掃除をする際に掃除機を掛けたり雑巾を掛けたりしますが、ぶつけてクロスなどを傷つけないようにする役割もあります。
巾木の種類5つ
巾木にはさまざまな種類があります。
巾木は大きく分けると、木の素材と塩化ビニルという材質の異なる2つの種類があります。また、納まりの種類の違いによってさらに3つの種類にわかれます。
それでは、これらの種類によってどのような違いや特徴があるのでしょうか。ここでは巾木の種類5つについて詳しくご紹介していきます。
材質の種類
巾木には2種類の材質があります。
巾木には木の素材でできた「木巾木」や、塩化ビニルでできた「ソフト巾木」などが用いられることが多いです。自分でDIYリフォームなどを行う場合、巾木を自分で選ぶこともあるため、素材の違いについても理解しておきましょう。
ここでは巾木の材質の違いによる特徴をご紹介します。
巾木の種類1:木の素材でできたもの
木の素材でできた巾木は、床がフローリングなど木の素材が使われている場合に用いられることが多いです。
木の素材でできた木巾木はしっかりとした厚みがある点が特徴です。天然木を使ったものや、化粧シートを張った中密度繊維板などの木材が主流となっています。
塩化ビニルの巾木の方が価格は安価ですが、木の素材の巾木は住宅メーカーが作っている住宅や注文住宅などでよく使用されています。
巾木の種類2:塩化ビニルでできたもの
塩化ビニルでできた巾木は、クッションフロアなど床が塩化ビニル系のシートでできている場合に用いられます。
柔らかい塩化ビニルでできたソフト巾木は、木の素材でできた巾木よりも安価です。さらに薄くしなやかに曲がることから、角へも簡単に施工できるという特徴があります。
一般的には長さが約90cmになっているものが多いですが、12~50mのロングタイプや幅広のワイドタイプなどの種類もあります。
納まりの種類
巾木には3つの納まりの種類があります。
巾木には納まりとして、壁面より出ている「出巾木」、壁面と同じ面上にある「同面巾木」、壁面に巾木が入っている「入巾木」などの種類があります。
建物の納まりを検討する場合、巾木の納まりをどの種類にするかは重要な要素になります。ここでは巾木の納まりの種類による違いや特徴についてご紹介していきます。
巾木の種類3:壁面より出ているもの
壁面より出ている巾木のことを「出巾木」と呼びます。
出巾木は巾木の基本納まりの1つで、壁仕上面を床まで下ろしていき、その上に巾木を貼っていく方法になります。
一般的に巾木に用いられる仕上材は厚みがあるため、巾木をそのまま壁に貼ると壁面よりも出ることになります。そのため、出巾木が巾木の中ではもっともよく見られる種類であると言えます。
巾木の種類4:壁面と同じ面上にあるもの
壁面と同じ面上にある巾木のことを「同面巾木」と呼びます。
壁面よりも出ているわけではなく、壁面に巾木が入っているわけでもない同面巾木には、同種材を用いる目地巾木や、異種材を用いる同面幅木などがあります。
同面巾木は壁よりも巾木が前に出ていないため、見た目がすっきりとしている点が特徴です。また、特殊な例としては巾木としての加工をするのではなく、壁の床近くの一定の高さをペンキ塗りする塗り巾木もあります。

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巾木の種類5:壁面に巾木が入っているもの
壁面に入っている巾木のことを「入巾木」と呼びます。
入り巾木は出巾木とは対照的に、壁面に少し引っ込んでいるのが特徴です。出巾木よりも綺麗に納めることが難しいことから費用も高く、あまり採用されることはありませんが、すっきりとした見た目と高級感のある仕上がりになります。
また、巾木が出っ張らないためほこりなども溜まりづらく、家電などの配線スペースとして利用できるなどのメリットがあります。
巾木の選び方
巾木の選び方をご紹介します。
建物の壁と床のすき間を埋める役割を持つ巾木は、壁と床がある場所には全て施工することになるため、家の中ではかなりの場所で目にすることになります。
そのため、視覚的にも大きな効果があることから、巾木を選ぶ際には見た目を十分考慮して選ぶ必要があります。ここでは巾木の選び方をご紹介しますので、施工する際にはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
壁色に合わせて選ぶ
巾木は壁の色に合わせることで天井を高く見せることができます。
壁紙を同じ色の巾木を採用すれば、視覚的にうるさくないスタイリッシュな印象にすることができます。また、床まで同じ色で統一されるため、天井高がより高い印象になります。
ホワイトやブラウン系の壁紙におすすめの手法です。ただし、アクセントクロスを使用している場合には取り入れにくいというデメリットもあります。
フローリングの色に合わせて選ぶ
巾木はフローリングの色に合わせることで一体感を出すことができます。
巾木をフローリングや床の色に合わせる場合、壁紙が異なる部屋にも気にせず同じ素材の巾木を使用できます。
また、フローリングなら木の素材の巾木を採用したり、塩化ビニル製でも木目調のものを選ぶことで室内全体の木質感をアップさせてナチュラルな印象にすることも可能です。
巾木の価格はどのくらい?

巾木はソフト巾木の場合は1枚200円~500円、木巾木の場合は1枚600円~1,000円が相場となります。
巾木は取り付け自体は非常に簡単なため、作業費用は高くありません。6帖の場合は縦横合計で14mほどになるため、ソフト巾木であれば3,000円~7,000円程度、木巾木であれば10,000円前後が適正な施工費用になります。
変わった巾木
他にも変わった巾木があります。
ここまで一般的なソフト巾木や木巾木や、巾木の納まりの種類などについてご紹介しましたが、最近では変わった巾木も登場しています。
ここでは最後に珍しい巾木についてご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
高さのない巾木
巾木にはモール状になっているものもあります。
巾木の高さには数種類あり、40mm、60mm、75mm、100mmが一般的です。しかし中には10mm前後の高さしかないものもあります。
例えばモールになっている巾木は上下が6mmずつに分かれており、中にケーブルを押し込むことができます。高さもないため、壁と色を合わせればほとんど目立ちません。
柄つきの巾木
ソフト巾木はバリエーションも豊富です。
カラーバリエーションや柄も豊富なソフト巾木であれば、木目調や石目調、さらに抽象柄などの珍しい色柄も選ぶことができます。
部屋のインテリアやデザインにこだわりがある場合は、好みの柄付きの巾木を選ぶのも良いでしょう。
巾木は部屋の雰囲気と大きく関係している
普段あまり気にすることのない巾木ですが、壁と床のある場所すべてに施工されることから視覚的にも大きな効果を持ちます。
巾木には木でできたものや塩化ビニルでできたものがあり、納まりにも複数の種類があるため、カラーなども含めれば選択肢は無数です。
ぜひこの記事でご紹介した巾木の役割や種類、巾木の選び方などを参考に、部屋の雰囲気にぴったりの巾木を見つけてみてはいかがでしょうか。
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