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ケーブルヘッドの種類5つ|使用するときの注意点もあわせてご紹介!

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公開日時 2023.02.07 最終更新日時 2023.02.07

ケーブルヘッドとは

ケーブルヘッドとは、高圧ケーブルを変電設備や高圧機器との接続を目的とした端末処理材です。

受容変電設備は変電所から送られてきた6600Vの電圧を100Vや200Vに低圧化する設備です。キュービクル式と開放型があり、工場やオフィスビル、商業施設などに設置されています。

高圧機器は電気回路を開閉する断路器や遮断機、開閉器などで、受容変電設備など変圧施設の構成設備です。

ケーブルヘッドの構造

ケーブルヘッドの構造は高圧ケーブルの被覆を剥いで、半導電テープや絶縁テープを巻いています。多くのケーブルヘッドは分岐管を使用して二又や三又に分岐します。

ケーブルヘッドはアース設置線も取り付け可能です。上位変電所で地絡事故発見が目的の地絡継電器や地絡方向継電器のシールド設置に利用します。

単線結線図でケーブルヘッドの記号は「△」です。略称は英語のcable headから「CH」です。

ケーブルヘッドの役割

ケーブルヘッドの役割は、電気力線を分散させて絶縁破壊を防ぐことです。

電力用ケーブルを切断した状態で放置すると、絶縁物の部分に集中します。その結果、絶縁破壊を起こすので、ケーブルヘッドを取り付け電界分散します。

絶縁破壊の防止に、カバータイプで雨水の浸水も抑えます。寒冷地の内部浸水は、凍結して機械に損傷を与えるからです。この他、海岸部の塩害を防止する用途も担います。

ケーブルヘッドの種類5つ

ケーブルヘッドの種類5つ

ケーブルヘッドの種類は、耐塩害とゴムストレスコーン形、ゴムとう管形、テープ巻形などがあります。

屋内用と屋外用の両方のタイプがあり、二又と三又もそれぞれあります。外観のデザインで簡単に見分けられるものもあります。

鉄道用は鉄塔の他、新幹線500系は車両の接続部分の屋根に搭載し、特高圧ケーブルを接続しパンタグラフを削減しています。

ケーブルヘッドの種類1:耐塩害終端接続部

ケーブルヘッドの種類で耐塩害終端接続部は、海岸部用です。

沿岸地域は塩害による漏電や停電が起きます。日本電力ケーブル接続技術協会(JCAA)では環境区分で塩害地区用を規定しています。区分はキュービクル内と一般、軽汚損、中汚損などで、重汚損や超重汚損地区用が耐塩害タイプです。

耐塩害の規格は6600V架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル用です。碍子(がいし)のような大きい部品が特徴です。

ケーブルヘッドの種類2:ゴムストレスコーン形屋内終端接続部

ゴムストレスコーン形屋内の規格は、一般地区用の6600V架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル用です。

ストレスコーンとは電気的なストレス(負荷)を緩和するための部分です。ゴムを使用して現場での接続作業を簡単にできるよう工夫されたものです。ゴムストレスコーンの接続方法はケーブルヘッドのプレハブ工法と呼ばれます。

ケーブルヘッドの種類3:ゴムストレスコーン形屋外終端接続部

ゴムストレスコーン形屋外終端接続部は中汚損地区用のケーブルヘッドです。

規格名は6600V架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル用です。ゴムストレスコーン形の外見は、耐塩害の碍子のような部品がなく、全体にスマートです。

ケーブルヘッドの種類4:ゴムとう管形屋外終端接続部

ゴムとう管形屋外タイプは中汚損地区用6600VのCVです。

ゴムとう管はひだのような雨覆の部分とゴムストレスを一体化させたデザインです。端子部分と一体成型して、防水機能を高める狙いがあります。雨が多い地域や寒冷地の中汚損地区用に開発されました。耐塩害とゴムストレスの中間のような外見です。

ケーブルヘッドの種類5:テープ巻形屋内終端接続部

テープ巻形屋外用は、600V~11kVの中汚損地区用CVです。

ストレスコーン部を絶縁テープで円錐状に巻き、鉛テープか半導電性融着テープで仕上げたタイプです。テープで巻いてあることが名前の由来です。価格は安いですが、製作に熟練が必要です。

テープ巻形は屋外用と3300V~11kVのキュービクル内用もあります。屋外用は屋内用と同じ規格で中汚損地区用です。

ケーブルヘッドを使用するときの注意点

ケーブルヘッドを使用するときは、内部に水が入らないように注意します。

ケーブル内部の水分は絶縁破壊の原因です。架橋ポリエチレンは、水分に対して安定した素材ですが、電圧が加わると空隙が発生し損傷を与えます。絶縁破壊の他に、ケーブルの腐食や高圧ケーブル事故を引き起こします。

接続時に半導電性テープを完全に剥ぎ取り、保護テープで隙間を作らないように巻くことがポイントです。

半導電性テープを完全に剥ぎ取る

半導電性テープを完全に剥ぎ取るのは、絶縁破壊に効果があるからです。

半導電性テープが残ったままの状態での作業は、ケーブルヘッド内の電界の電気絶縁が維持できません。

半導電性テープを完全に剥ぎ取るためには、剥ぎ取り専用工具やニッパーを使用し、剥ぎ取り専用工具がない場合はナイフを使用します。

剥ぎ取り手順

半導電性架橋ポリエチレンの場合、剥ぎ取り位置が決まっているのでそこから作業を行います。

剥ぎ取り位置が短冊状の場合は、剥ぎ取り位置から専用工具で切込みを入れ、ポリエチレンだけをニッパーで引っ張って剥ぎ取ります。

短冊状の剥ぎ取り位置が確認できない場合は、らせん状に切込みを入れ、同様に剥ぎ取ります。どちらの方法も絶縁体を傷つけないように慎重に作業します。

浸水しないようにする

浸水防止は保護テープの巻き方で対策できます。

雨天などの作業を避けて、ケーブル内部に水分が入らないようにします。端子からケーブル絶縁体までと、接地線引き出し部分の巻き方が重要です。

テープは適度に伸ばしながら、2分の1ずつ重ねて巻きます。巻き終わりは切り口を斜めにしてナイフかハサミを使用します。汚れや水のついたテープ、使い残しのテープの利用はやめましょう。

ケーブルヘッドについて知ろう

ケーブルヘッドは高圧ケーブルを接続するための端末処理材です。

受容変電設備などで、絶縁破壊と水分がケーブル内への侵入を防止する目的で使用します。ケーブルヘッドには規格があり、耐塩害能力によって決められています。使用する場所に適した規格品を設置します。

ケーブルヘッドについて知識を深めましょう。


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