新人現場監督とプロフェッショナル現場監督の違い
新卒で建設会社に入社し、現場監督としては働き始めたばかりの人は、早く一人前になりたいと思うでしょう。
ベテランの現場監督の仕事ぶりを見て、良いところを真似しようと考える人も多いです。
新人の現場監督が苦労するようなことでも、ベテランのプロフェッショナル現場監督は、難なくこなします。
では、新人現場監督とプロフェッショナル現場監督との違いは何なのか見ていきましょう。
経験値による違いが大きい
新人の場合には、仕事に慣れていません。
分からないことが多く、ごく限られた知識と経験をもとに業務を何とかこなしています。
そのため効率が悪くて時間がかかってしまうことも少なくありません。
ミスをしてしまったときなどには焦ってしまうこともよくあるでしょう。
長年現場監督の仕事をしているプロフェッショナルなら、これとは真逆です。
仕事に慣れているため、どんなときにどんなやり方をすれば効率良く行えるのか分かります。
ミスが少ないのはもちろんのこと、ちょっとやそっとのことでは焦りません。
常に落ち着いていて、たとえミスをしてしまっても、たやすく挽回します。
プロの現場監督がこのようにできるのは、経験値の差が大きいです。
新人だった頃から現在に至るまでの間に、職人に指示が上手く伝わらなかったり、近隣住民とのトラブルに遭遇したりと、大抵のことを経験しています。
それも1度や2度だけではなく、似たような経験を何度もしているため、どんなときどう対処すればいいのか分かるのです。
ミスを防止する方法も、ミスをしてしまった場合の上手い対処法も経験により身についています。
新人が焦るようなときに落ち着いていられるのは、過去にもっと深刻な状況を経験しているためです。
イレギュラーなことへの対応や新人のフォローができる
新人でもミスが少なく効率良く仕事をこなせる人もいます。
飲み込みが早く、物覚えの良い新人もいるでしょう。
誠実で勤勉な人なら、新人現場監督でも施主から見て安心できることが多いです。
しかし、イレギュラーな事態が発生した場合には新人とプロとの差が出てきます。
優秀な新人でも、イレギュラーな事態に対して的確に判断するのは難しいでしょう。
無理に自分の判断で対応しようとした結果、事態が悪化してしまうこともあるかもしれません。
これに対してベテランのプロ現場監督なら、イレギュラーなことへの対応もそつなくこなします。
新人現場監督がイレギュラーな事態に直面して困っているようなときにフォローしてくれることもあるでしょう。
これも、経験や慣れによるところが大きいです。
例えば30年間現場監督の仕事をしている人なら、1年に1回程度しか起こらないことでも、30回経験しています。
5年に1回しか起こらないことでも6回程度経験しているわけです。
そのため、自分で対処できるのはもちろんのこと、新人をフォローするくらいの余裕まで出てきます。
小さなことでも何か経験をしたらそれを次に活かすように心がけよう
現場監督の仕事を長年やっているプロなら、これまでの経験をもとに何にでも冷静に対処できます。
新人現場監督が一朝一夕でその域に達するのは難しいですが、小さなことでも何か1つ経験したら、次へと活かすように心がけましょう。
その積み重ねを何年も続けているうちに、少しずつ着実にプロフェッショナルに近づいていきます。
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