生産性向上につながるBIM。ワークフローと活用方法について
建築物の生産プロセスや維持管理における生産性を図るため、関係団体などが令和元年6月に「建築BIM推進会議」を設置しました。
本記事では、施工管理技士も知っておきたい「建築におけるBIM」とは何かなどをご紹介します。
建築におけるBIM
BIM(Building Information Modelling)とは、コンピュータ上の作成した三次元の形式情報などに加えて、名称・面積・材料や部材の仕様、性能など建築物の属性情報を持った建築物情報モデルを構築するもののことを指します。
またBIMの活用を推進するため「建築BIM推進会議」も設置されています。
出典:国土交通省「建築BIM推進会議」
BIM策定の目的
BIMの活用によって、建築分野の生産性向上などが期待されています。
ただし現状は設計段階のみ、施工段階のみなど部分的な活用しか出来ていないため、活用の促進が課題となっています。
そのため建築BIM推進会議において、標準ワークフローやBIMデータ受け渡しのルールなどが記載されたガイドラインが策定されました。
出典:国土交通省「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」
ワークフローとルール
プロセスを横断してBIMを活用する際の、業務の進め方や契約などは標準ワークフローやルールして整理されています。
出典:国土交通省「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」
設計
- BIMによる設計の実施
- 成果物を施工者や維持管理BIM作成者へ提供 など
さらに設計から施工にBIMデータを渡す際には以下のような共通ルールが整理されています。
- 図面間の整合性の確保
- 設計時にBIMへの情報入力に関わるルールを受け渡し時に提供する など
施工
設計BIMをベースにした施工図などの作成
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- BIMを活用した施工 など
さらに設計・施工から維持管理にデータを受け渡す際には以下のようなルールが整理されています。
- 維持管理者に引き継ぐべき情報は事前に設計・施工段階の関係者に共有する
- 設計時のBIMに施工段階で決まった情報を加えて受け渡す
維持管理
- 設計BIMをベースに維持管理BIMを作成
- 成果物を維持管理者に提供 など
メリット
BIMの活用によって以下のようなメリットが想定されています。
出典:国土交通省「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」
省力化/効率化
同一BIMデータを活用することで、各プロセスでの入力作業を省力化できます。
また情報共有によって関係者間の確認作業が減り、作業の効率化が期待されます。
業務の効率化/コストの低減など
設計段階から併行して施工計画や維持管理方針を検討することで、コスト低減などが期待されます。
合意形成の円滑化
BIMによる3次元映像を活用することで、より分かりやすくなり、関係者間での合意が取りやすくなることが期待されます。
精度の向上など
コスト管理や工程管理などの精度が向上することで、効率性も向上が期待されます。
生産性の向上が期待される
BIMを活用することで、省力化や効率化、コストの低減などさまざまなメリットが期待できます。
そのため今後もBIMは建築分野で普及していくことが予想されています。
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