現場監督なら知っておこう!設計図の種類と内容【意匠図】後編
意匠図の中でも平面図や立面図、断面図、矩計図などは現場監督が現場で確認する機会の多い図面です。
現場で作業員に指示を出すために必要な情報もたくさん盛り込まれています。
ここでは、前編に引き続き意匠図に含まれる設計図の種類を紹介していきます。
建物全体を見るための設計図
平面図
床から1メートル程度の高さから垂直に見下ろした図です。
もっとも基本となる設計図で、寸法や設備なども書き込まれています。
他の設計図の見出しや索引としての役割を果たすこともあります。
縮尺の大きさは図面の下に1/50や1/100、1/200など記載されています。1:50と記載されている場合もあります。
建物の規模にもよりますが1/50、1/30の縮尺サイズが使われることが多くあります。
立面図
東西南北の4方向から真横に見た場合の図です。
屋根の形や外壁など、建物の外観がよく分かります。
平面図と同様に寸法を書き込みます。
縮尺は1/100を用いることが一般的です。
断面図
建物を縦に切断した場合の断面を描いている図です。
立面図では内部の様子が分かりにくいですが、断面図なら上下階の繋がりなど内部までよく分かります。
天井や床の高さなどにも寸法を書き込みます。
縮尺は立面図と同様に1/100を用いることが多いです。
建物の一部を詳細に見るための設計図
1/20や1/30などの大きめの縮尺で細部の断面図を描いた図です。
細かい寸法や素材なども記載されています。
工事を行う上で重要度が高く、現場監督を務める人は矩計図の内容をよく理解しながら、作業員に指示を出さなければなりません。
展開図
室内から東西南北の4方向を向いたときの様子を図にしたものです。
入口や窓などの位置関係や、寸法などがよく分かります。
現場監督は展開図を見て、どんな内装の家なのか頭の中でイメージしながら、作業員に指示を出していくことになるでしょう。
天井伏図
天井を下から見上げたときの様子を図にしたものです。
天井に設置する照明器具や、空調などの設備に関しても書き込みます。
天井の形状なども天井伏図を見れば分かるようになっています。
部分詳細図
特に詳しく記載する必要がある部分に関して作成する設計図です。
使用する素材や作業方法などに関しても、詳細に記されています。
設計図の内容を理解した上で指示を出そう
1つの建物を作るのに、意匠図だけでも多くの種類の設計図を用います。
1箇所の工事で複数の設計図を参照することもあるため、経験の浅い現場監督にとっては理解するまで大変に思うでしょう。
現場監督を務める場合は、それぞれの設計図の内容についてしっかりと理解した上で工事を管理しなければなりません。
ミス防止のため、作業員に指示を出す際には、設計図の内容を1つ1つ確認しながら出すようにしましょう。
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