環境計量士の難易度・合格率は?必要な勉強時間や過去問から難易度をチェック

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- 「環境計量士の試験に自分でも合格できるか不安に思っている」
- 「合格するためにはどのような勉強をすればよいかわからない」
環境計量士の試験を受験するか検討している方や、すでに受験対策をしている方の中には上記のように悩んでいる方もいると思います。
そもそも自分に受験資格があるのか把握できていない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、環境計量士の難易度・合格率や試験概要、勉強方法について解説しています。
環境計量士の試験の難易度や勉強時間を把握しておくと、今後の資格取得に向けた学習スケジュールを立てやすくなりますよ。
受験しようか決めかねている方や受験勉強をすでに始めている方は、本記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
環境計量士とは?仕事内容や向いている人
環境計量士とは水質や土壌の汚染物質、騒音の大きさなどを正確に計量することを目的とした国家資格です。
仕事内容は、大気中の有害物質や河川の悪臭物質、鉄道・航空機の騒音の大きさなどを計量することです。
私たちが暮らしていく環境を調査する仕事であるため、社会を支えていきたいと思っている人に向いています。
また調査した数値やデータを扱うため、細かな作業が苦ではなく数字に強い人に向いているとも言えます。
几帳面で数学が得意な方は、環境計量士の資格取得にぜひ挑戦してみてください。
環境計量士は「濃度」と「騒音・振動」に分かれている
環境計量士は「濃度」と「騒音・振動」の2分野に分かれています。
【環境計量士の「濃度」と「騒音・振動」】
特徴 | 計量するもの | |
濃度 | 大気や水質について測定する | ・工場から排出されるばい煙 ・大気中の有害物質 ・生活排水中の悪臭物質 ・河川の汚濁状況 ・工場跡地の土壌汚染状況 など |
騒音・振動 | 騒音・振動について測定する | ・工場の騒音 ・建設工事の騒音 ・道路の振動 ・鉄道の騒音 など |
「濃度」は大気や水中の汚染状況などを計量することに対して「騒音・振動」は工場や道路などの騒音・振動を測定します。
環境計量士の難易度・合格率
ここからは環境計量士の試験の難易度・合格率を分野ごとに解説します。
さらに過去問を扱って難易度をチェックするので、これから試験勉強を始める方は参考にしてみてくださいね。
環境計量士(濃度関係)の難易度・合格率
環境計量士(濃度関係)の過去5年分の合格率を以下の表にまとめました。
【環境計量士(濃度関係)の合格率】
年度 | 合格率 | 受験者数 |
2019年 | 15.4% | 2,250人 |
2018年 | 18.5% | 2,118人 |
2017年 | 15.2% | 2,910人 |
2016年 | 15.3% | 3,239人 |
2015年 | 15.1% | 3,533人 |
環境計量士(濃度関係)の合格率は15%ほどであり、8人のうち1人ほど合格する計算です。
施工管理に関する国家資格のなかで難しいと言われる一級建築士の合格率は10%ほどであるので、環境計量士(濃度関係)も難しい資格と言えます。
環境計量士(騒音・振動関係)の難易度・合格率
環境計量士(騒音・振動関係)の過去5年分の合格率を以下の表にまとめました。
【環境計量士(騒音・振動関係)の合格率】
年度 | 合格率 | 受験者数 |
2019年 | 17.5% | 736人 |
2018年 | 17.5% | 647人 |
2017年 | 18.1% | 888人 |
2016年 | 16.1% | 883人 |
2015年 | 16.5% | 896人 |
環境計量士(騒音・振動関係)の合格率は17%前後であり、濃度関係とあまり差はありません。
濃度関係同様に騒音・振動関係の資格も難しいレベルであり、しっかりと対策して臨む必要があります。
環境計量士の難易度を過去問でチェック
環境計量士の受験を考えている方向けに過去問を2つ紹介しますので、難易度を確認してみてくださいね。
【過去問1(濃度 | 2015年度より抜粋)】

正答:D
【過去問2(騒音・振動 | 2016年度より抜粋)】

正答:D
正答を見てもわからなかった方は、ネット上に掲載されている過去問を利用して試験勉強をしましょう。
環境計量士の過去問は「一般社団法人 日本環境測定分析協会」から演習できるので、試験勉強に活用することをおすすめします。
環境計量士(濃度/騒音・振動)の難易度は偏差値で例えるとどのくらいか
環境計量士(濃度/騒音・振動)の偏差値は62ほどであり、難しい資格と言えます。
同じ偏差値62の資格には「電気主任技術者(電験二種)」「法務省専門職員(人間科学)」「労働基準監督官(専門職試験)」があります。
環境計量士(濃度/騒音・振動)の試験概要
ここでは環境計量士(濃度/騒音・振動)の試験概要について、以下のポイントに沿って解説します。
- 出題範囲・出題方式
- 合格基準
- 受験資格
出題形式や受験資格を把握していない方は、チェックしてみてください。
出題範囲・出題方式
環境計量士の出題範囲・出題形式を以下の表にまとめました。
【環境計量士の出題範囲・出題形式】
出題範囲(科目) | 出題形式 | |
濃度関係 | ・環境関係法規および化学に関する基礎知識・化学分析概論および濃度の計量・計量関係法規・計量管理概論 | 五肢択一方式 |
騒音・振動関係 | ・環境関係法規および物理に関する基礎知識・音響・振動概論並びに音圧レベルおよび振動加速度レベルの計量・計量関係法規・計量管理概論騒音 | 五肢択一方式 |
出題形式は5つの選択肢から1つ正答を選ぶ形式であり、各科目25問(全100問)出題されます。
合格基準
環境計量士試験の2018年度の合格点を以下の表にまとめました。

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【環境計量士の合格基準】
専門2科目の合計 | 共通2科目の合計 | |
濃度関係 | 112点以上(28/50問) | 120点以上(30/50問) |
騒音・振動関係 | 112点以上(28/50問) | 120点以上(30/50問) |
2018年度の合格基準は、専門2科目は正答率56%、共通2科目は正答率60%でした。
ただし、合格点は年度によって差がありますので、参考程度に把握しておきましょう。
受験資格
環境計量士の濃度と騒音・振動ともに受験資格の制限はなく、誰でも受験可能です。
年齢や学歴の制限がないので、受験を検討している方は挑戦してみてください。
環境計量士の勉強時間・勉強方法
環境計量士の試験に合格するために必要な勉強時間の目安は「300〜600時間」と言われています。
知識がまったくなくゼロから勉強を始める方の場合、約600時間かかると見積もっておきましょう。
以下では、環境計量士の試験に合格するためのおすすめの勉強方法を2つ紹介します。
問題集・参考書の問題を解きまくる
環境計量士の試験に合格するためには、問題集・参考書の問題・過去問をとにかく解きましょう。
試験の出題範囲が広いため、多くの問題に触れて理解しておくことが大切です。
10年分の過去問(最低でも5年分)で安定して8割解ける状態になるまで演習を繰り返せば、合格を十分に狙えます。
環境計量士の試験勉強に使えるおすすめの問題集・参考書は以下のとおりです。
どちらの問題集も過去7年分の試験問題を頻出・重要度別に並べ替えて掲載しており、解説もわかりやすいです。
より多くの問題にふれて、試験本番で対応できるようにすることをおすすめします。
問題集をこれから購入する方はチェックしてみてください。
セミナーに参加する
環境計量士の国家試験対策セミナーを活用することも効率的な学習方法です。
国家試験対策セミナーは「一般社団法人 日本環境測定分析協会」が毎年実施しており、前回の試験から変更があった法令について解説してくれます。
また過去の試験の出題傾向や対策方法をまとめた資料を配布してくれるので、重要な部分を重点的に学習する手助けになりますよ。
環境計量士の難易度・合格率に関するよくある質問
環境計量士の難易度・合格率に関してよくある以下3つの質問に回答します。
- 環境計量士の年収はどのくらいなの?
- 環境計量士の将来性は大丈夫?食いっぱぐれない?
- 環境計量士ってすごいの?資格取得のメリットを教えて
よくわからない点や気になる点があった方は、ぜひ参考にしてみてください。
環境計量士の年収はどのくらいなの?
環境計量士の平均年収は約397万円と言われています。
日本全体の平均年収である約433万円と比較すると環境計量士の年収は低いです。(参考:国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」)
地域によって環境計量士の年収は異なります。
もっとも平均年収が高い地域は近畿地方であり、大阪府の平均年収は約499万円です。
一方でもっとも平均年収が低い地域は北海道で約370万円であり、大阪府とは130万円ほどの差があります。
環境計量士として年収をアップさせたいとお考えの方には、高年収の地域での就職・転職を検討することをおすすめします。
環境計量士の将来性は大丈夫?食いっぱぐれない?
世界的に環境問題への関心が高まっているため、環境計量士の将来性は大丈夫であると言えます。
環境に関する基準は年々厳しくなっているので、仕事が無くなる可能性は低いと予想ができます。
環境計量士ってすごいの?資格取得のメリットを教えて
環境計量士の資格は取得が難しいため、保有していると人材市場での希少価値が高まります。
そのため、以下のようなメリットがあります。
【環境計量士の資格取得のメリット】
- 資格手当がもらえる
- 転職しやすくなる
- より難しい業務を任せてもらえる
年収アップや転職成功につながるので、環境計量士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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環境計量士とは水質や大気の汚染物質、工事現場や工場などの騒音・振動を計測することを目的とした資格です。
試験の合格率は15%ほどと取得が難しい資格であり、ゼロから勉強を始める方は600時間ほど学習する必要があります。
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