プルーフローリングを測定する時のポイント4つ|不良がある場合の対処法も紹介

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この記事では、プルーフローリングを測定する時のポイントについて解説します。
合せて測定時に不良箇所がある場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
目次
プルーフローリング試験とは
プルーフローリング試験とは、道路舗装工事の最終工程として不良個所がないかどうか、締固めが適正であるかなどを確認する試験です。
プルーフローリング(proof rolling)は完成した道路にローラー車やトラックなどを走らせ、沈下量を測定することで実施されます。
また、プルーフローリング試験は路面の支持力や均一性などを管理するための方法として、施工業者に実施することが義務付けられています。
プルーフローリングを測定する時のポイント4つ
プルーフローリング試験には4つのポイントがあります。
プルーフローリング試験は完成した道路にダンプトラックなどを走らせることで、表面沈下を観測し、不良個所の早期発見を行うことを可能にします。
ここでは、プルーフローリングを測定するときのポイント4つをご紹介しますので、どのような点がポイントなのかを参考にされてみてはいかがでしょうか。
プルーフローリング測定のポイント1:施工完了しているところを走行する
プルーフローリング測定のポイントの1つ目は、「施工完了しているところを走行する」です。
プルーフローリング測定では、施工完了した道路などを走行することで測定します。
プルーフローリング測定の際には、ダンプトラックやタイヤローラー、マカダムローラーといった車両を使用し、施工完了した路盤面を車線ごとに走行速度2キロ程度でゆっくりと走行させます。
また、路面の沈下などの変形が大きい個所を目視でチェックします。
プルーフローリング測定のポイント2:野帳等などに記入し整理する
プルーフローリング測定のポイントの2つ目は、「野帳等などに記入し整理する」です。
測定は、少なくとも車両に3回走行させてから沈下量のチェックを行います。また、目視によるチェックで見つかった変形箇所の位置を記入しましたら、別様式に整理しましょう。
この際に、測定実施状況に関しては写真を撮っておくことが推奨されています。
プルーフローリング測定のポイント3:試験結果報告書について
プルーフローリング測定のポイントの3つ目は「試験結果報告書について」です。
プルーフローリング試験結果報告書は発注者から様式が指定されていないケースが多く、報告書を提出する必要もあれば、提出を求められないケースもあります。
ただし、発注者によってはプルーフローリング試験報告書様式を公開しているケースもありますので、その場合は公開されている様式を使用しましょう。
プルーフローリング測定のポイント4:不良個所があれば処置する
プルーフローリング測定のポイントの4つ目は、「不良個所があれば処置する」です。
プルーフローリング測定によって不良個所が見つかった場合は、対策を取る必要があります。
不良個所は他の場所に比べて支持力が不足しています。そのため、不良個所を発見した場合には、路床土を良質土に置き換える、入れ替え厚さを大きくしたりする、といった処置を実施する必要があります。
また、処置を行ったあとに再度プルーフローリング測定を実施しましょう。
プルーフローリング測定時に不良箇所がある場合の対処法
プルーフローリング測定で発見された不良箇所はどのように対処を行えばよいのでしょうか。
日本道路協会が定めているプルーフローリング試験方法では、プルーフローリング測定で見つかった不良個所への対処法も記載されています。

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ここでは、プルーフローリング測定時に不良箇所がある場合の対処法をご紹介しますので、どのような対処法なのか参考にされてみてはいかがでしょうか。
ベンケルマンビームでたわみ量を測定する
不良個所はベンケルマンビームでたわみ量の測定を実施しましょう。
ベンケルマンビームによるたわみ量測定では、たわみ量試験が可能なベンケルマンビームという機器を使用します。
ベンケルマンビームを基準台から測定アームを伸ばしてゼロにセットし、後軸片側4輪配置の2輪駆動型タンデム型荷重車を輪荷重5t、空気圧686kPaで載荷した場合のたわみ量を測定します。
ベンケルマンビームの主な問題点
ベンケルマンビームによるたわみ量測定試験にはさまざまな問題点が指摘されています。
たとえば、荷重車が通過した際の輪荷重の影響によってベンケルマンビームの支持脚が沈下するといった問題や、試験条件を満たすには荷重車を過積載の状態にする必要がある、などの点が問題視されています。
また、荷重車の調達が困難な状況であったり、複輪の荷重調整も難しく、さらに走行速度にもばらつきがあるなどの問題も指摘されています。
測定器が用意されていない
プルーフローリング試験を実施するタイミングで、ベンケルマンビームによるたわみ量測定器が用意されているケースは少ないです。
測定器を保有している業者が少ないといった理由や、必須の品質管理試験項目になっていないといった理由から、測定器が用意されていないことも少なくありません。
そのため、実際には測定器によって不要箇所のたわみを測定することができないケースの方が多くなります。
プルーフローリング測定時の天候について
プルーフローリング測定には天候も大きく影響します。
プルーフローリング測定の際の荷重車による沈下量は、路面に含まれている水分に大きく影響されるという特徴があります。そのため、プルーフローリング測定はそのことを理解した上で実施する必要があるでしょう。
ここでは最後に、天候が晴れの場合と雨の場合のプルーフローリング測定についてご紹介します。
晴れの場合
天候が晴れの日だとしても、プルーフローリング測定に適しているというわけではありません。
プルーフローリング測定で不良個所を発見できるのは、締固めに対して含水比が適切な範囲内である場合です。最適含水比よりも乾燥している場合には、良好であると間違った判断をされるケースがあります。
そのため、路床や路盤面が乾燥している場合は試験開始の半日程度前に水を撒き、適度な湿潤状態で試験を実施することが重要です。
雨の場合
天候が雨の日だとしても、てプルーフローリング測定ができないわけではありません。
プルーフローリング測定で正しい測定ができなくなるのは、路床、路盤面が乾燥している場合や、反対に含水比が高い状況であるケースです。そのため、雨が降っているからといって試験を中止しなければならないわけではありません。
天候ではなく、現在の含水比と最適含水比をチェックして正しい判断することが重要です。
プルーフローリングについて知ろう
施工が完了した道路には最終チェックとしてプルーフローリングを実施する必要があります。
ぜひ、この記事でご紹介したプルーフローリングを測定するときのポイントや、不良箇所がある場合の対処法、プルーフローリング測定時の天候についての判断方法などを参考に、プルーフローリングについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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