伸縮目地って何?目地をコンクリートに設置する理由や種類8つを紹介

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この記事では、伸縮目地とは何かについてご紹介いたします。
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目次
伸縮目地をコンクリートに設ける理由
コンクリートは夏や冬の温度差等によって、大きく膨張・伸縮するといわれています。
また地震等による振動によっても亀裂が生じる可能性があります。
それらを防ぐために開発されたのが伸縮目地です。
伸縮目地は、目地自体に弾力性があるので、膨張や伸縮による力を吸収してくれるとされています。
これにより、小さな亀裂を防いでくれるのです。
そのため、亀裂を防ぎたい外壁や屋上など、タイルやモルタルなどが使われている各所で利用されています。
コンクリートに設置する伸縮目地の種類
コンクリート打設の際、なぜ伸縮目地を設ける必要があるのか。それは、コンクリートの亀裂を防ぐためであることを説明しました。
ここからは、エキスパンタイとエラスタイトという2種類のコンクリートに設置する伸縮目地についてご紹介します。エキスパンタイとエラスタイトという2種類の伸縮目地の特徴やメリットを知って、状況や工事内容に合ったものを選ぶことは大切です。
エキスパンタイ
土間コンクリートの目地専用の商品とされています。
大部分がスポンジ状になっており、コンクリートの膨張や収縮を吸収します。
上部にはスポンジが曲がらないように補強材が入っています。
シンプルな仕上がりになるのが特徴です。
エラスタイト
アスファルトの混合物で作られた伸縮目地です。
主に土木工事で使用されます。
1メートル×1メートル、厚み1センチ程度の板状になっており、さまざまな形に柔軟に切断できます。
また外構工事などでも使用される目地です。
例えば、隣の家とコンクリートを接着させないようにエラスタイトを貼り付けるなど、エキスパンタイを設置できない場所などで使用されることが多いです。
伸縮目地以外の目地6つ
コンクリートに設置する伸縮目地のエキスパンタイとエラスタイトについてその特徴を見てきました。
ここからは伸縮目地以外の目地、レンガ目地、玉竜目地、ピンコロ目地、玉砂利目地、カラー砂利目地、インターロッキング目地、の6種類の特徴とメリットなどをご紹介します。
伸縮目地以外にも目地として使用できて、おしゃれに仕上げることができる建材が多くあります。イメージや工事内容に合ったものを見つけることができます。
伸縮目地以外の目地1:レンガ目地
レンガ目地は、比較的広い面積のコンクリートを区切ることができるため、より亀裂を目立ちにくくする効果が期待できます。
さらにレンガ目地は、前述したシンプルなデザインのエキスパンタイやエラスタイトよりも、見栄えが良く、おしゃれな仕上がりになります。
駐車場などに使用する場合は、車を止める場所の目安にもなるため、駐車スペースの区画整理にも同時に使用できます。
伸縮目地以外の目地2:玉竜目地
玉竜目地は、玉竜という細長い葉が特徴の小型の植物をコンクリートの隙間(スリット)に植えて、亀裂が生じるのを防ぐ方法です。
無機質なコンクリートの間に緑が入るので、景観を保つ効果が期待できます。
ただ、植物ですのでメンテナンスが必要です。玉竜が伸びすぎてしまうと逆に景観を損ねてしまう可能性があります。
伸縮目地以外の目地3:ピンコロ目地
ピンコロ目地とは、ピンコロ石(およそ10×10×10㎜の立方体)という石材を使ってコンクリートを区切る目地のことです。
レンガ目地同様に、比較的広い範囲のコンクリートを区切ることができるため、亀裂を目立たなくさせる効果が期待できます。また、見た目もおしゃれに仕上がるのでとても人気です。
レンガ目地よりは少し値段がかかってしまうのが難点です。
伸縮目地以外の目地4:玉砂利目地
玉砂利目地とは、コンクリートの目地部分の隙間(スリット)に角のない丸い化粧砂利を敷く方法です。

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さらに、砂利目地は物によりますが安価に施工ができるというのがメリットです。
後述のカラー砂利ほどではないものの、色も選ぶことができるので家の外観に合わせて仕上げることができるのもメリットです。
伸縮目地以外の目地5:カラー砂利目地
カラー砂利目地は、玉砂利目地同様の安価で比較的簡単な施工で仕上げることができるというメリットがあります。
玉砂利よりもカラーバリエーションが豊富であることがそのメリットでもあります。中には、レンガ色や温かみのある色も多く種類が揃っているので、イメージに合わせて施工することができます。
砂利の形としては、玉砂利と違って、角がたったチップ系のものが主流です。
伸縮目地以外の目地6:インターロッキング目地
インターロッキング目地は、高い透水性とデザインやバリエーションの豊富さがメリットでもあり人気の理由です。
インターロッキングは色のバリエーションがかなり豊富です。好みの色合いや外観に合った色を施工できます。明るい色なら駐車スペースを華やかにできますし、落ち着いたイメージにしたい場合、色の濃淡を活用し、モノトーンで合わせることができます。
施工方法はレンガ目地などど同じです。
伸縮目地の間隔
伸縮目地は、コンクリートを一定区画ごとに区切り、その境界線に設置します。また建物に想定外の亀裂が生じた場合、その部分のコンクリートをカットして、後から伸縮目地を用いる場合もあります。
一般的に、10~15平方メートル以上にならないようにコンクリートを区切ることが多いです。
幅が狭い通路等の場合は、3~4メートルごとに一本目地を設けます。
これの間隔は、コンクリートの強度は長期に渡って保つために適しているとされています。
伸縮目地の施工方法
押さえ層目地と仕上げ層目地が、上下ともに一貫して通るようにしましょう。また目地で囲まれた部分は、区画された板になるようにするのが推奨されています。
目地が押さえ層の全断面に入らないと、目地下部の押さえコンクリートがつながってしまいます。
するとコンクリートが膨張した際、パラペットを押し出して外装部分を破壊する可能性があります。
また水漏れ事故を防ぐための防水押さえも必要です。
防水層を傷つけないよう内容に注意し、末端部は特に入念に押さえましょう。
施工の注意点
伸縮目地を施工する際には、コンクリートを寸断し、細かく区切る必要があります。このため、亀裂が気になるからと伸縮目地を多数設置すると、一定区画ごとの重量が軽くなります。
するとそこに車などの重量物が乗った場合、軽すぎてコンクリートが動く可能性があるのです。
そのため、適切な間隔での設置が欠かせません。
また伸縮目地材料は、押さえコンクリートに対して付着力の強いもの、耐候性や温度特性に優れたものを選びましょう。
アスファルト系、高分子系が優れているとされます。
目地でコンクリートの亀裂を防ぎながらデザインも楽しもう
伸縮目地とは、コンクリートのひび割れや亀裂を防止するのに施工される資材です。正しく伸縮目地を使うことによって、デザインをおしゃれにしつつ機能性も確保することができます。
色や形状、性能などが豊富な目地ですが、設置する目的はコンクリートの亀裂を防ぐことにあります
その中でもデザインを楽しむことができます。家の外観、イメージや好み、工事内容に合わせて目地を使い分けて、理想の駐車スペースを作ることができます。
なので、施工管理職を目指すのであれば知っておくと役立つ建築方法の1つです。
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