施工管理技士が知っておきたい資格:鋼橋架設等作業主任者
鋼橋架設等作業主任者は、橋の架設や解体に関わる資格です。
主に金属製の橋で、現場の安全確保につとめます。
この記事では施工管理技士などが覚えておきたい資格である「鋼橋架設等作業主任者」について説明します。
鋼橋架設等作業主任者とは
鋼橋架設等作業主任者とは、金属製の橋の架設や解体、改修に関わる資格です。
主に架設・解体・改修などにおいて現場の安全確保や労働災害の防止などを担います。
具体的には、工具や器具などの点検や作業員への指揮や監督を行います。
橋梁の上部部分が高さ5メートル以上、中間地点が30メートル以上ある橋を建設・改築
する場合は、この鋼橋架設等作業主任者を選任しなくてはいけません。
橋を架設や解体、改修などに関わる建設会社などで活躍が期待できます。
受講について
鋼橋架設等作業主任者の資格を取得するには、建設業労働災害防止協会が行う講習を受講し、修了考査に合格する必要があります。
受講場所は都道府県ごとに設けられています。
講習項目範囲
講習科目 | 範囲 | 講習時間 |
作業の方法に関する知識 | 橋梁の種類、材料、構造、設計図及び工作図 工法の種類及び作業の方法 架設等に関わる点検の方法 | 5時間 |
工事用設備、機械、器具等に関する知識 | 工事用設備及び機械の取扱いや器具及び工具、電気 | 1時間30分 |
作業環境等に関する知識 | 墜落防止のための設備 落下物による危険防止のための措置 悪天候時における作業の方法 服装及び保護具 | 1時間30分 |
作業者に対する教育等に関する知識 | 作業者に対する教育及び指導の方法、作業標準、災害発生時における措置 | 1時間30分 |
関係法令 | 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則及びクレーン等安全規則中の関係条項 | 1時間30分 |
出典:厚生労働省「鋼橋架設等作業主任者技能講習規程」
修了試験
技能講習後には修了試験が行われます。
講習科目の内容について筆記試験や口述試験で確認を行います。
この修了試験に合格すれば、鋼橋架設等作業主任者の資格を得られます。
受講資格
- 橋梁架設などの作業に3年以上従事した経験がある
- 大学や高等学校などにおいて、土木や建築に関する学科を専攻し卒業後、2年以上の鋼橋架設などの作業に従事した経験がある
- その他厚生労働大臣が定める者
金属製の橋の架設や改修時に必須の資格
鋼橋架設等作業主任者は、上部の高さ5メートル以上、中間地点が30メートル以上の橋を建設する際に必須の資格です。
そのため金属製の橋に関わるさまざまな建設作業現場での活躍が期待できます。
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