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消防設備士甲種第4類とは?試験の概要や勉強法と取得するメリットも解説

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公開日時 2022.08.18 最終更新日時 2022.08.18

消防設備士甲種第4類とは?

消防設備士甲種第4類は、用途、規模、収容人員に応じて、劇場、デパート、ホテルなどの建物に設置が義務付けられている火災報知設備、自動火災報知設備などの工事、整備、点検を行う資格です。
消防設備士甲種第4類の有資格者は、企業または工事会社などに所属して、建物に設置される火災報知設備、自動火災報知設備などの工事、整備、点検を行います。

出典:消防設備士について|一般財団法人消防試験研究センター
参照:https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/index.html

消防設備士甲種第4類の需要

消防法では、ホテル、デパートなどの大型商業施設やマンション、一般家庭においても火災報知機や自動火災報知設備を設置することが義務付けられています。
また、各地で災害や事故により、多くの火災が発生しているため防災意識が高まっており、火災報知機や自動火災報知設備等に対する要求が厳しくなっています。
そのため、これらの整備や点検を行える消防設備士甲種第4類は、年々需要が増加しています。

出典:消防法 | e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC1000000186

消防設備士甲種第4類の業務内容

自動火災報知設備、ガス漏れ火災報知設備などの各種火災報知設備など、デパート、ホテル等の大型施設などに設置されており、消火設置の責任者になるためには消防設備士の甲種または乙種第4類の資格が必要となります。

消防設備士甲種第4類は、これらの各種火災報知設備などの工事、整備、点検を行うことが業務となっています。乙種は整備、点検を行うのに対し、甲種は工事、整備、点検の全てを行います。

消防設備士乙種4類との違い

消防設備士の資格は、大きく分けて甲種と乙種があります。
甲種は工事、整備、点検の全てができる資格であるのに対して、乙種は整備と点検だけができる資格です。
消防設備士は扱える消防設備により甲種は特類、第1類から第5類まで、乙種は第1類から第7類までに区分されていて、第4類は火災報知機を扱います。
消防設備士甲種第4類は火災報知機の工事、整備、点検ができるのに対し、消防設備士乙種第4類は火災報知機の整備、点検はできますが工事はできない点が違います。

就職や転職

火災報知設備を備えている企業において、需要があります。
消防設備士甲種第4類の資格の保持者は、特定の企業に所属して社内の火災報知機の整備、点検をする業務と、工事会社に所属して他社の火災報知機の工事、整備、点検をする業務ができるため、一般企業や工事会社で求人があります。
転職する際も、消防設備士甲種第4類を持って転職する方は少ないため、企業からの需要が多く、無資格者と比較すると有利に転職できる傾向にあります。

年収

消防設備士甲種第4類の年収は、会社の規模や経験、年齢、仕事内容、地域差により変化します。目安になりますが、同年齢の無資格者の平均年収(約400~500万円)に、資格手当としてプラスされるイメージになります。
また、消防設備士甲種第4類の資格を取得した業務の経験者は、未経験者より年収が高くなる傾向があります。

【4つの項目別】消防設備士甲種第4類の概要

消防設備士甲種第4類の概要を、筆記試験、実技試験、合格率、勉強時間の4つの項目別に説明します。
消防設備士甲種第4類の試験は、消防法の知識が必要な筆記試験と実技試験があります。
試験は消防試験研究センターの各支部、東京都の場合は中央試験センターで行われており、受験するためには、大学卒業等の資格、実務経験、保有資格等の受験資格等のどれかの証明書が必要となります。

出典:受験案内|一般財団法人消防試験研究センター
参照:https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/subject.html

1:筆記試験

消防設備士甲種第4類の筆記試験は、消防関係法令、基礎的知識、消防用設備等の構造・機能・工事・整備の3科目です。
内容は、消防関係法令15問、基礎的知識10問、消防用設備等の構造・機能・工事・整備20問となっており、合計45問で採点されます。試験時間は約3時間です。
他の消防設備士甲類の資格を保有していると、消防関係法令の共通部分が免除になります。
また、電気工事士、電気主任技術者、技術士の資格を保有していると、筆記試験の一部が免除となっています。

2:実技試験

消防設備士甲種第4類の実技試験は、鑑別等5問、製図2問の合計7問が出題されます。
実技試験の鑑別では、感知器の名称・部位・機能、試験器、計器等、工具の名称と用途、受信機、耐火配線・耐熱配線・一般配線と工事方法、消防用設備等の試験基準・点検要領が出題されます。
消防設備士甲種第4類の実技試験の製図は、指定された図面に感知器、発振機などの図記号、配線などを書き込む問題となっており、製図には平面図と系統図の2パターンが出題されています。

3:合格率

消防用設備士甲種第4類の試験の合格基準は、筆記試験において、科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上を取る必要があります。
また、実技試験においても60%以上の成績が必要です。
令和2年における消防設備士甲類第4類の受験者は約1万7千人で、合格者は約5千人、合格率は37.5%となっています。
毎年の合格率は、約37%前後で推移しています。

出典:試験実施状況|一般財団法人消防試験研究センター
参照:https://www.shoubo-shiken.or.jp/org/result.html

4:勉強時間

消防設備士甲種第4類は、火災報知機の設置が主な業務のため、電気に関する内容が中心となります。
電気以外では、消防法令と感知器の設置基準の勉強が必要です。
消防設備士甲種第4類の参考書を購入して勉強しましょう。
製図部門も含めて、参考書を三周くらい学習し、内容を理解しておく必要があります。
参考書を三周学習するためには、少なくとも2カ月以上の勉強時間が必要となります。

消防設備士甲種第4類の難易度

消防設備士甲類第4類の試験は筆記試験と実技試験があり、両方で合格点を得て合格になります。
筆記試験は解答方式がマークシート方式(4択問題)で、実技試験は鑑別等と製図があります。実技試験の製図は、特に難関となっています。
筆記試験の合格基準は、正解率40%以下の科目がなく、全科目の正解率が60%以上かつ実技試験の正解率が60%以上でなければ合格できません。
試験範囲は電気から法規まで広範囲に渡っており、平均正解率である60%以上を取るためには全体を理解する必要があり、実技では製図もあるので、難易度が高い試験と言えます。

出典:合格基準|一般社団法人消防試験研究センター
参照:https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/criterion.html

消防設備士甲種第4類を取得するための5つの勉強法

消防設備士甲種4類の資格を取得するためには、どのように勉強するとよいのでしょうか。
消防設備士甲種4類と乙種4類の試験内容の大きな違いは、製図といわれています。
消防設備士乙種4類では製図の問題がないため、甲種4類の試験で初めて製図の問題に立ち向かうことになります。
消防設備士甲種4類の勉強法として、ここでは5つの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:暗記問題は確実に覚える

消防関係法令の科目は、暗記問題が比較的多いといわれています。
このため、資格取得への勉強法としてしっかり暗記を行うことで、ある程度の高得点が期待できます。
2~3ヶ月程度、十分に時間を取り、しっかりと暗記していくことが重要になってきます。
法令で、80%以上の得点が取れると合格レベルに達しやすくなるでしょう。
また、勉強期間を長く取りすぎると、忘れてしまう可能性があるので注意しておきましょう。

2:継続的かつ計画的に勉強する

前述の通り、消防設備士甲種4類の資格は難易度が高いとされています。
そのため、継続的・計画的に資格勉強を行うことが欠かせません。
また、実技の製図もあるため、時間や内容にゆとりをもって、計画的に望みましょう。
よく消防設備士甲種4類の合格の目安として挙げられるのは、「1日3時間を10日以上」です。
この時間を目安に取り組む計画を立てて、勉強を継続していくとよいでしょう。

3:製図を攻略する

消防設備士甲種4類で出題される製図問題は、筆記試験の内容をきちんと理解し、記号などの知識をしっかり身に付けることが必要とされています。
製図問題に取り組む際は、複数のパターンの問題を解き、理解していくことが重要です。
勉強はテキストや問題集をひたすら解いて、苦手分野を克服していきましょう。
スキマ時間などを活用しながら取り組むと、時間を有効的に使えるためおすすめです。

4:過去問をひたすら解く

消防設備士甲種4類の試験も他の試験と同じく、過去問を解くのが有効とされています。
過去問題を解くことで、自分の苦手な分野が分かります。
苦手な分野をカバーして強くするために、集中的に苦手な分野を勉強することで合格できる学力が得られます。
過去問題は、一般社団法人「消防試験研究センター」のホームページから入手可能です。
手軽に過去問題が手に入る方法なので、積極的に活用しましょう。

5:独学が不安なら通信講座の利用も検討する

「より効率的な勉強方法が知りたい」「独学では限界がある」という方は、通信講座などを利用する方法もあります。
通信講座は短期間で効率的に学習できるように、多くの問題を解くことで合格へ導くようにしています。
苦手な方の多い製図においても、短期間で合格するように分かりやすいカリキュラムを提供しています。
講師が直接試験対策を行ってくれるため、独学で行うよりも効率的に勉強できるでしょう。

消防設備士甲種第4類を取得するメリット

スキルアップや仕事に活かしたいと考えている方には、甲種4類の方がおすすめとされています。
これにはまず甲種4類は、点検、整備だけでなく工事もできる点が挙げられます。
また以下のようなメリットが考えられます。

・転職に有利になる
乙種4類の資格を持った人と、甲種4類を持った人が同時期に面接に来たなら、より上位の資格である甲種を採る場合が多いでしょう。
資格は専門的なスキルがあることを客観的に証明できるので、転職に有利になることが多いです。

・収入アップが期待できる
企業では資格手当を導入しているところが多いため、収入アップが期待できます。
また乙種よりもできることの多い甲種の方が、手当が多いです。
さらに転職の際にも、資格手当を付けている企業が多いので、一つの目安になるでしょう。

消防設備士甲種第4類の取得を目指そう

消防設備士甲種4類の資格は、火災報知機などの設備の工事・点検・整備が行える資格です。
消防設備士乙種との大きな違いは、点検・整備に加えて工事が行えることです。
このため乙種よりもさらに需要が高く、転職などにも有利になる資格といえます。
試験は乙種よりも難易度が高く、製図試験などが追加されます。

今回ご紹介した消防設備甲種4類の勉強法のポイントを参考にして、合格を目指していきましょう。


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