施工管理の仕事のやりがいとは?魅力を感じる10個の理由とおすすめの資格
こちらの記事では、施工管理の仕事のやりがいについてご紹介いたします。
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目次
施工管理ってどんな仕事?
施工管理とは、工事現場における施工管理や予算管理、安全管理に加えて、役所への手続きや各種書類の作成など工事にかかわるすべての作業を管理する仕事です。
施工管理として働くために資格は必要ありませんが、工事に関連する資格を持っているか否かで年収が変わってきます。
施工管理の平均年収は約440万円で、年収には幅がありますが大体300万円~500万円が多く、次に300万円未満、500万円~600万円となっています。
また、施工管理の仕事では女性の比率は低く5%程度となっていますが、女性を雇用するための環境づくりに励んでいる企業も増えているため、今後施工管理の仕事に就く女性も増えると考えられるでしょう。
施工管理と現場監督は違う?
施工管理と現場監督は、仕事内容や資格の有無の点で大きく違います。
現場監督は、工事現場での作業員への指示や工事の進捗管理など、工事の現場管理を行う仕事です。書類作成や予算など現場外の作業も含めた工事全体を管理する施工管理とは、その点が違います。
施工管理の4つの仕事内容
工事の施工計画や予算を管理したり、現場の作業員の安全や作業工程を管理したりと施工管理の仕事内容は多岐にわたります。
施工管理の仕事は作業現場によって異なりますが、工事現場全体を管理する仕事という点では一致しています。次に、施工管理の中でも特に重要な仕事である、安全管理・原価管理・品質管理・工程管理の4つについて説明します。
1:安全管理について
工事現場にとって無事故で工事が完成することはとても重要なことです。安全管理とは、現場で作業にあたる作業員が事故なく安全に作業できるように、安全に必要な設備や環境を整える仕事です。
例えば手すりの設置や消火設備の設置、使用する機材の安全点検など設備の管理、危険な箇所への看板の設置や作業員への安全教育など事故防止のための環境づくりなどがあります。
2:原価管理について
工事にかかる原価が考えていた予算を超えてしまったら、会社の利益は少なくなってしまいます。原価管理とは、工事が事前に決められた予算内で完成するよう、人件費や材料費など工事にかかわる原価を計算し管理する業務です。
決められた予算と進捗状況から発生する経費を計算し把握することで、予算通りに作業が進んでいるかをチェックします。資材の発注や原価を管理し予算と大きく差異が出たときには、適正な利益を確保できるよう、計画や工程の改善を行います。
3:品質管理について
品質管理とは、建設物で使用する材料の品質や寸法が仕様書や設計図に載っている規格に合っているか、また建設物が行政の決めた品質基準に沿って作られているかを管理する業務です。
デザインや強度、寸法や材質などが設計図通りの品質基準を満たしているか、品質評価対象の項目ごとに定められた品質試験を行って確認します。
4:工程管理について
工事には予定された工期があります。この工期を守るためには、工程表の通りに作業を進めていく必要があります。工程管理とは、工程表の通りに作業が進んでいるかを日々チェックし、工事の進め方やそれぞれの作業を調整していく作業です。
無理なく工事が進むように工程表を作成し、予定とずれが生じるようであれば作業の進め方の見直しや作業員の配置、必要な重機の手配などを行います。
施工管理の仕事が向いているのはどんな人?
施工管理の仕事に資格は必要ありませんが、施工管理にどんな人が向いていて、どんな人が向いていないのか気になるかた方もいるでしょう。一概には言えませんが、コミュニケーション能力が高い人、リーダーシップがとれる人、危機管理能力が高い人が向いているといわれています。
施工管理の仕事では多くの職人や作業員の調整、発注元の企業との打ち合わせなどを行います。職人や作業員に対して自分の意見を言い納得してもらう、また発注元の要望を聞き正確に把握するためにはコミュニケーション能力が必要となるでしょう。
現場では多くの職人や作業員の指揮をとるため、リーダーシップも必要となります。トップが強いリーダーシップを発揮することで、現場での事故やトラブルを減らすことができるでしょう。
また、工事現場では常に事故の危険があるため、事故防止のための安全管理はとても重要です。事前に危険な箇所を察知し、万が一トラブルや事故が発生したときに冷静に対処ができる危機管理能力も必要となります。
施工管理の仕事が向かないのはどんな人?
施工管理の仕事に向いていないとされているのは、体力のない人、物事の説明が上手くない人、同時進行ができない人、多少の残業も嫌がる人でしょう。
まず、施工管理の仕事では現場でのチェックや事務所でのデスクワーク、職人や発注元との打ち合わせなど膨大な作業が発生します。そのため、忙しいときには長時間の勤務や休日出勤もあり、体力がないと辛くて仕事を続けることが難しくなってしまう可能性があります。
また、施工管理の仕事では作業に対する説明を職人や作業員に行います。そのため、きちんと物事の説明ができないと作業ミスや工程の遅れなどのトラブルにつながってしまうでしょう。
そして、施工管理の仕事は多くの管理業務を同時進行で行わなければなりません。一度にひとつの業務に集中するのではなく、いくつかの作業を同時に考え、優先順位をつけながら進めていく能力が必要になるでしょう。
施工管理の仕事にやりがいや魅力を感じる理由10個
施工管理は、現場の管理だけでなく事務所でのデスクワークや発注元との打ち合わせなど多くの管理を引き受ける仕事です。楽な仕事ではありませんが、それ故に施工管理の仕事には多くのやりがいや魅力があります。
次に、施工管理の仕事で感じるやりがいや魅力を10個紹介します。
1:仕事が終わった後に達成感がある
施工管理の仕事は、現場での安全管理、進捗状況の確認、職人や作業員の調整、発注元との打ち合わせ、予算などの金銭管理、様々な書類の管理など多岐にわたります。仕事量が多い上に、責任は大きく大変な仕事です。
しかし、仕事の大変さゆえに、工事が完成した時の達成感は大きなものとなります。施工管理は大変な仕事であると同時に、大きなやりがいがある仕事といえるでしょう。
2:人の役に立っていることが分かる
現代社会では、道路や建設物がなければ生活することができません。そのため、それらの工事に関わる施工管理は社会貢献性が高いやりがいのある仕事だといえます。
仕事が大変なときでも、この工事は社会の役に立っている、人の役に立っているとやりがいを感じられることは施工管理の魅力の1つになるでしょう。
3:職人と良好な関係を築ける
施工管理の仕事では、職人や作業員の協力が必要となります。そのため、工事がスムーズに進むように職人たちとはこまめにコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが必要となります。
様々な人の意見を聞き調整していく仕事は大変ですが、それ故に職人と良好な関係を築けることは大きなやりがいとなります。
4:高収入で成果報酬も貰える
施工管理は責任が大きく様々なスキルが必要とされます。そのため、建設業の中では給与が比較的高いという特徴があります。仕事は大変ですが、その分収入も高い点が魅力です。
また、工事によっては工期の遵守や事故件数などによって成果報酬が貰える場合もあります。自分の管理能力が評価され、それが収入に反映することで仕事にやりがいを感じられるでしょう。
5:メディアに自分が関わった建物が紹介されることがある
施工管理の仕事を続けていると、自分が関わった建造物がテレビや新聞・雑誌などで紹介されることもあるでしょう。すべての現場が紹介されるわけではありませんが、自分が関わった建造物が世間の注目を浴びることがあれば、さらなるやりがいにつながるでしょう。
6:大きな建物が建ったときの喜びが大きい
工事の中でも、高層ビルなど大きな建物の建設工事現場では、様々な分野の職人や作業員と作業することになります。作業の順序も重要となり、ある作業が終わらないと次の作業ができないことも多くあります。
これら多くの作業を順序良く進めていくため、施工管理者はチームの要となり工程管理や職人・作業員へ指示を行なっていかなければなりません。ときには悪天候や資材の遅延・発注ミスなど思いがけないトラブルが発生することもあります。
大きな建物を建てるのは責任も仕事も大変ですが、その分やりがいも感じることができるでしょう。大きな建物が完成した時の喜びの大きさは、施工管理の仕事の大きな魅力といえます。
7:公共の仕事に関わることができる
施工管理の仕事の中には、公共性の高い工事に携わることもあります。特に病院や学校など、公共施設の建設に関わる場合には、その建物を完成させることで多くの人を救う、子どもたちに教育を与える手伝いができたのだと感じることができます。
目立つ仕事ではありませんが、公共の仕事に関わっていることでやりがいを感じることができるでしょう。
8:需要のある仕事のため安定している
施工管理の仕事は、新しい建築物の建設だけではありません。古い建物の建て替えや補修などもあり、需要がなくなることは少ないでしょう。
都市部だけでなく地方でも、建物がある限り仕事がなくならない安定感があり、それは施工管理の仕事の大きな魅力だといえます。
9:自分の成長を感じられる
施工管理は、多くの作業員や工事に関わる人とコミュニケーションを取り、様々な作業管理を行わなければなりません。
しかし、多くの人との信頼関係を築くことができると、その信頼関係が別の現場でも役に立つことがあります。また、現場の管理が1人でまとめられるようになると、報酬もそれに見合ったものになっていく可能性があります。
施工管理の仕事には大変な面も多いですが、大きな仕事を終えるたびに自分の成長を感じられ、それに見合った報酬ややりがいを得ることができるでしょう。
10:自分の仕事が形として残る
公共施設や個人の住宅・道路など、施工管理の仕事で完成したものはこの先も形として残ります。結果が目に見えることで、作業員や職人と力を合わせて仕事をした結果なのだと、施工管理の仕事に誇りをもち仕事にやりがいを感じることができます。
また、ほかの人に自分の仕事を説明するとき、完成した建物などを見せて「これを作る仕事をした」と示すこともできます。自分だけでなく、ほかの人の目にも見える形で残ることは、施工管理の仕事の大きな魅力だといえるでしょう。
施工管理におすすめの資格7選
施工管理の仕事に資格は必要ありませんが、仕事をする上で役に立つ資格がいくつかあります。資格を持っていることで仕事がやりやすくなるだけでなく、給与に反映することもあります。
ここからは、施工管理の仕事をする上で役に立つ施工管理技士の資格について説明します。
1:管工事施工管理技士の資格
管工事施工管理技士とは、ガス配管や空調設備、冷暖房設備やダクト工事など管工事の施工管理を行うための資格です。管工事そのものを行うのではなく、管工事全体の施工管理を行います。
管工事はどの建物にも必要な工事なので、需要がなくなることはない資格と言えるでしょう。
出典:管工事施工管理技士|建設管理センター
参照:https://www.ecc-jp.com/w/kan01.html
2:建設機械施工技士の資格
建設機械施工技士とは、建設現場において機械の運転や施工管理、安全管理などを行うための資格です。該当する機械の種類により第1種から第6種まであります。
建設機械施工技士は機械の運転技術の資格ではなく、種別に対応した機械の運転技術者や施工管理を行います。例えば建設機械を使った施工計画の作成や管理、工程管理や品質管理、安全管理などです。
出典:1・2級建設機械施工管理技術検定試験|JCMA一般社団法人日本建設機械施工協会
参照:https://jcmanet-shiken.jp/
3:造園施工管理技士の資格
造園施工管理技士とは、施工管理や安全管理など、造園工事の全体の責任者となるための資格です。
造園工事には公園や庭の工事だけでなく、緑地工事や道路緑化工事など様々なものがあります。造園施工管理技士は大規模な造園工事において造園工事の施工計画の作成や図面の作成、資材調達や品質・安全管理など工事全体の施工管理を行います。
出典:1級造園施工管理技術検定|JCTC 一般財団法人 全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/exam/zouen-1
4:土木施工管理技士の資格
土木施工管理技士とは、河川の堤防や護岸工事、橋・道路・ダム・トンネルなどに関する工事の施工管理を行うことができる資格です。土木施工管理技士は、これらの工事において進捗管理や作業員への指示などを行います。
老朽化したインフラの修繕や地震・台風などの天災への対応などのため、建設会社だけでなく各自治体からの求人もあります。
出典:1級土木施工管理技術検定|JCTC 一般財団法人 全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/exam/doboku-1
5:電気通信工事施工管理技士の資格
電気通信工事施工管理技士とは、電気通信工事の施工管理を行うことができる資格です。有線LANや無線LAN、CATVなどのテレビ共同受信設備工事やモバイル通信設備など、インターネット環境が生活に不可欠な存在となった現在、とても重要な資格と言えます。
IT技術の普及により電気通信工事が増加している中、電気通信工事施工管理技士の需要はこれから伸びていくでしょう。
出典:1級電気通信工事施工管理技術検定|JCTC 一般財団法人 全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/exam/dentsu-1
6:建築施工管理技士の資格
建築施工管理技士とは、建設工事において行われる大工工事や左官工事など様々な工事全体を管理する資格です。
建設工事が決められた工程内に、十分な品質を確保して完成するよう施工管理を行います。具体的には、各施工図のチェックや工程管理、発注者や設計担当者との打ち合わせ、各工事への技術的指導などです。
出典:1級 建築施工管理技術検定のご案内|一般財団法人建設業振興基金 施工管理技術検定
参照:https://www.fcip-shiken.jp/ken1/index.html
7:電気工事施工管理技士の資格
電気工事施工管理技士とは、建築工事や改築工事における照明設備や配線、変電設備、送電設備などの電気設備工事についての施工管理を行う資格です。
この資格を取得することで、電気工事における施工計画の作成や電気工事の監督、工事の工程管理・安全管理・品質管理を行うことができます。
出典:1級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人建設業振興基金 施工管理技術検定
参照:https://www.fcip-shiken.jp/den1/index.html
施工管理の仕事は大変だけどやりがいがある
工事は大規模なものになればなるほど、様々な人や企業が関わります。スケジュール通りに安全に工事を進め完成させるには、施工管理がとても重要です。
施工管理の仕事には向き不向きがありますが、施工管理に関する資格を取ることでスキルアップすることができ、また給与も高くなる傾向があります。
現場の管理だけでなく、予算の管理や書類の作成など仕事量が多く責任も大きいため施工管理は大変な仕事ですが、その分評価が給与へと反映されるので、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
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