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ヨーロッパでは、15世紀から17世紀にかけてルネサンスが流行しました。
美術や音楽、文学などの分野でさまざまな作品が生み出されましたが、建築の分野でも有名な建物がたくさん作られました。
その時期に建てられた建物の多くはルネサンス様式と呼ばれ、世界遺産に登録されている建物も多いです。
では、ルネサンス様式の特徴と代表的な建物について紹介していきます。

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ルネサンス様式の特徴

ヨーロッパで建築においてルネサンス様式が流行る以前まではゴシック様式が主流でした。
ゴシック様式では垂直線を強調したデザインが多く見られましたが、ルネサンス様式では、水平線や半円などを取り入れたデザインが多いのが特徴です。
ルネサンスというのは、もともとフランス語で再生や復活などを意味しています。
ルネサンス様式の建築物においても、ローマ古典文化の再生や復活を表現しているものが多いです。
そして、細部の模様などが特定の整数比になっていることで、人が見て美しいと感じるという考え方をもとにしてデザインされています。
最初はイタリアのフィレンツェで流行し始めて、後にヨーロッパ全土に広がりました。
イタリアにルネサンス様式の建築物が多いですが、ヨーロッパの他の国にもルネサンス様式の有名な建物がいくつかあります。
また、教会や宮殿、公共施設だけでなく、個人の邸宅も対象にしていた点もルネサンス様式の特徴のうちの1つです。

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ルネサンス様式の代表的な建物

フィレンツェ歴史地区

ルネサンス発祥の地ということで、ルネサンス様式の建物がかなり多く集まっています。
そして、フィレンツェの中心部が「フィレンツェ歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
代表的な建物は、「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」や「ヴェッキオ宮殿」、「ウフィツィ美術館」などです。
「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」は3つの建物から構成されています。
そのうちの1つであるドゥオーモという建物の上部の大きなドームが特徴です。
「ヴェッキオ宮殿」はもともと14世紀初めごろに建てられたゴシック様式の建物ですが、16世紀半ばにルネサンス様式に改装されました。
上の方に大きく突き出た「アルノルフォの塔」が特徴です。
「ウフィツィ美術館」は、もともとトスカーナ大公国の政府庁舎として使用されていました。
1階にあるドーリア式の大きな列柱が特徴的です。
ルネサンスの期に描かれた絵画がたくさん飾られています。

ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像

ブレーメンはドイツ北部にある都市です。
ブレーメン市庁舎は、15世紀の初めごろにゴシック様式で建てられましたが、17世紀にルネサンス様式に改築されました。
非常に優雅な外観の建物です。
マルクト広場に設置されているローラント像と一緒に世界遺産に登録されています。
ローラント像というのは、イスラム勢力と戦った伝説の人物をモデルに作られているものです。

ヨーロッパに行く機会があればぜひ見学しておこう

世界遺産に登録されているルネサンス様式の建物は、もともとゴシック様式だったのを改築したものも多いです。
ルネサンス様式やその影響を受けた建物は、ここで紹介したものの他にもヨーロッパ各地にあります。
ヨーロッパを旅行する機会があれば、ぜひ見学してみるといいでしょう。

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