アスファルト乳剤の特徴4つ!使い方や活用事例もあわせて紹介!


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この記事では、アスファルト乳剤の特徴4つと使い方や活用事例についてご紹介いたします。
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目次
アスファルト乳剤とは?
アスファルト乳剤とは、通常加熱し液状にして利用するアスファルトを常温で扱えるようにする舗装材です。アスファルトは常温では半固体になっているので、そのままでは使用できません。道路舗装に用いるには液体状にする必要があります。
アスファルトを液体状にするために一般的なのは加熱する方法ですが、乳化する方法でも液状にすることができます。乳化とは、アスファルトを水分の中に分散させて見かけの粘度を下げる方法です。
アスファルト乳剤の特徴4つ
アスファルト乳剤には、比較的取り扱いしやすい・安全性が高いなどの特徴があるので道路の舗装のさまざまな工程で便利に使用されています。アスファルト乳剤の特徴を知っておけば、工事の際に使用しやすく便利です。
そこでアスファルト乳剤の主な特徴4つについて、詳しく見ていきましょう。
1:水に強い
アスファルト乳剤にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。その中には特に水に強い特性を持つアスファルト乳剤もあります。
たとえば「ペネコートE」というカチオン系高浸透性アスファルト乳剤は、路盤に深く浸透することで耐水性や安定性を高める性質の乳剤です。
「カチオゾールCME-1~3」というカチオン系の混合用アスファルト乳剤は、接着性に優れているので分解された後は雨水に侵される心配がありません。
2:比較的簡単に使える
アスファルト乳剤は、比較的簡単に使えるという点でも便利な舗装材です。アスファルト乳剤には複数の種類があるので、道路舗装工法や工程・作業の状況などに合わせて使い分けができます。状況に合うアスファルト乳剤を選択することで、簡単に作業が行えるようになります。
たとえば「スーパータックゾール」という速分解型のタックコート用乳剤は、通常のものよりも早く分解されるため、大幅に養生時間が短縮されるということです。
3:省エネ効果がある
常温のアスファルトを使いやすいように液状化させる場合、通常は加熱しますが、乳化させると加熱せずに済むので省エネ効果が期待できます。
アスファルトを加熱する際にはエネルギーが必要なため、常温のまま散布したり混合したりできるアスファルト乳剤を使えば、その分のエネルギーが節約可能です。合わせて、二酸化炭素の排出を抑制できるメリットもあります。
4:安全性が高い
アスファルト乳剤を使用すればアスファルトを加熱せずに済むので、火災・引火・火傷などの危険性がありません。材料にも配慮されているので公害の心配もなく、安心して取り扱えます。
アスファルト乳剤は、施工面においても材料という意味でも安全性が高く、使いやすい舗装材です。
アスファルト乳剤の使い方4つ
アスファルト乳剤は、散布の方法や目的に合わせて使い方が異なります。たとえば散布の方法であれば、人力で散布する方法とディストリビュータを使う方法とがあります。散布の目的には、プライムコートとタックコートがあります。
具体的にどのような方法があるのか、4つの主な使い方について確認して、状況に合わせてアスファルト乳剤を使えるようにしましょう。
1:人力で散布する場合
アスファルト乳剤は、人力で散布することもできます。人力で散布する場合は、スプレーヤと呼ばれる乳剤タンクにノズルが付いたハンドバーで散布します。スプレーヤには、エンジンがついたエンジンスプレーヤと、エンジンの付いていないハンドスプレーヤがあります。
人力で散布するので均一性はやや劣りますが、取り扱いやすく小さな現場でも利用しやすいメリットがあります。

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2:ディストリビュータを使う場合
アスファルト乳剤は、ディストリビュータと呼ばれる機械を利用して散布することも可能です。ディストリビュータとは、トラックの上にアスファルト乳剤を入れるための保温タンクが付いている機械です。
ディストリビュータの後部にはスプレーバーが取り付けられていて、そこから路面にアスファルト乳剤が散布されます。機械を用いて散布するので均一性が高く、走行速度によってアスファルト乳剤の散布量を調節できます。
3:プライムコート目的で使用する場合
アスファルト乳剤は、プライムコート目的で散布される場合があります。プライムコートとはコーティング作業の一種で、路盤に天然のアスファルトや固形の炭化水素化合物を散布して、安定性や防水性を高めることを言います。
プライムコートには、上に敷くアスファルト混合物となじみやすくする効果もあります。また路盤の表面を安定させる効果もあるので、路盤が仕上がった後で行われます。
4:タックコート目的で使用する場合
アスファルト乳剤は、タックコート目的でも使用されます。タックコートには、新たに補設する際に、アスファルト混合物の層とさらにその下にある層とをなじみやすくする役割があります。継目部や構造物を付着しやすくする際にも、利用されます。
タックコート目的でアスファルト乳剤を散布する場合は、下層に少量の乳化剤を散布します。
アスファルト乳剤の活用事例3つ
アスファルト乳剤は、主に舗装の表面処理や安定処理などに活用されています。また、それ以外にもアスファルト乳剤の活用方法があります。アスファルト乳剤の活用事例を知っておくと、舗装以外にも役立てることができて便利です。
では、アスファルト乳剤がどのように活用されているのか、3つの事例について見ていきましょう。
1:道路の舗装
アスファルト乳剤は、道路の舗装に活用されています。主に舗装の安定処理や表面処理する際に、アスファルト乳剤が用いられています。道路をアスファルトやコンクリートなどで固める舗装をすることによって、道路の耐久性を高めることが可能です。
路面を構成する層を平たんに作り上げることで、雨天時に道がぬかるみにくくなり、安全で快適に走行や歩行がきるようになります。
2:緑化の促進
アスファルト乳剤は、緑化の促進にも活用可能です。
湿式ガン機と呼ばれる機械などで種子・土・肥料・水などを混合したものを用意し、圧縮空気などを用いて厚さが1cmから3cmになるようのり面に吹き付けます。その上からアスファルト乳剤を散布すると、浸食が防止されて吹き付けられた種子などが保護されます。
この方法であれば、大木類も導入可能です。植物の生育のために必要な有機質などが不足している土でも施工できます。
3:鉄道への利用
アスファルト乳剤は、鉄道にも利用されています。アスファルト乳剤と超早強性セメントを混ぜて作られたアスファルトモルタルをバラストの中へ注入すると、道床部が安定して雨水の浸入を防ぐことも可能です。
アスファルト乳剤は、スラブ軌道にも利用されています。アスファルト乳剤とセメント、それから砂などで作られたCAモルタルを、路盤鉄筋コンクリート版の間に充填すると、メンテナンスの手間を省くことが可能になります。
アスファルト乳剤の使い方を理解しよう
常温だと半固体で扱いづらいアスファルトは、通常加熱して液体状にしてから使用する必要があります。ですが、アスファルト乳剤を使用すれば常温で液状化できるので、火傷や火災の心配なく安全に取り扱えます。
アスファルト乳剤は舗装をはじめとして緑化や線路にまで活用できるので、使い方を理解して必要な場面で利用できるようにしましょう。
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